静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

春季短期留学

Campus France(フランス)

  • 留学期間:2023年2月~3月
  • 学部等:情報学部

第一言語が英語以外の国で、全く知らない言語を話している国に留学してみたいという思いで選んだフランス。わずか1か月という短い期間でしたが、本当に参加して良かったと感じています。
私は、大学では中国語を選択し、フランス語は一切勉強してきませんでした。行く直前になっても勉強しようと思いつつ忙しくて手がつかず、本当に簡単な挨拶程度しか分からない状態で飛行機に乗ったときは不安で胸がいっぱいでした。フランスに着くと、全く英語表記がなくて空港の出口が分からずうろうろして怪訝な目で見られたり、入国審査の際、EUとそれ以外の国で列が分かれていることが理解できず、間違えてEUのほうに並んでしまい親切な人に教えてもらったりとあたふたしていました。そんななかでもうまく生活ができたのは、ひとえに同じプログラムに参加している大学生同士で支え合ってきたからだと思います。静岡大学からは私一人だけでしたが、他にも様々な大学から合計で30人ほどが参加していて、何人かの人とは一緒に買い物や旅行などあらゆる行動を共に行いました。全員初対面でしたが、すぐに仲良くなり生活に対する不安はなくなっていきました。
授業も非常におもしろく、初級コ―スはアルファベットからしていくのでフランス語初心者でもなんとかついていくことができました。授業のなかでは、ほとんどフランス語で説明されているのにきちんと理解ができるようになっており、リスニング力の向上にもつながりました。先生たちがフランス語に誇りを持っているということは授業の節々から伝わってきて、私たちがうまく発音ができなくても一生懸命教えてくれ、英語読みをしっかり時間をかけて直してくれました。
本当にフランス語が分からなかったのですが、授業を通じて簡単な日常会話であれば話せるようになり、一人でも旅行したりお店で食べたりできるようになりました。授業外でも課外活動があり、私たちが滞在したグルノーブルという街の観光スポットを紹介してくれました。ほかにも休日を使ってパリやリヨンに行き、フランスを楽しみました。フランスは美術館の展示が豪華で、日本では大勢並ぶような画家の絵がどこの美術館でも飾られていたのでとてもわくわくしました。
しかし、もちろんいい面だけではなく、フランスでの生活は価値観の違いの連続で疲れたことも多くありました。日本とは衛生環境が大きく違うこともあり、特に寮での生活は困難を極めました。トイレやシャワーが男女共用、トイレットペーパーが流れない、シャワーが水しか出ないなど日本の常識からは想像できないことだらけの毎日でした。
しかしフランスの文化をより知ることができる貴重な機会になり、日本は水回りが非常に恵まれていることを改めて実感する機会にもなりました。
治安も良いとは決して言えないのですが、多様な民族が共存している社会は魅力的に映りました。1か月ではあったものの、多くの経験をすることができ、わずかながらフランスという国を理解することができました、帰国した後もフランス語をより学んでみたいと思い、フランス語検定も受けてみようと考えています。日本にいなければ得られなかったものが1か月といえどもたくさんあったので、期間の長さにこだわることなく多くの学生が海外へ行き、国内にはない様々な出来事に遭遇してほしいと思います。

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