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[語学留学]IVSPプログラム

2019年8月~2020年3月 地域創造学環学生

  • 留学期間:2019年8月~2020年3月
  • 学部等:地域創造学環

 私は2019年8月からアルバータ州エドモントンにあるアルバータ大学に留学をしました。当初は10ヶ月間のプログラムの予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で帰国を早めることになってしまい、7ヶ月の留学生活となってしまいました。本来より短い期間しかカナダに居られなかったことは、非常に残念ですが、7ヶ月の間にたくさんの経験をしたので、ここに報告します。
アルバータ大学での生活をいくつかのセクションに分けてお話しします。

【エドモントンについて】
まず初めにアルバータ大学があるエドモントンについてです。私は9〜3月をエドモントンで過ごしましたが、9月の半ばには初雪が観測され、3月に帰国する頃でも氷点下だったので、滞在した期間はずっと冬でした。12〜2月は特に寒く、マイナス40〜50℃が続く日もありました。そんな日に外に出ると、呼吸をするのも大変で、30分以上外にいると命の危険があるとも言われました。建物内は暖房設備が整っているので少々暑いほどでした。授業に行く際は、大学の大体の建物がつながっているので、ほぼ外に出なくても教室まで行くことができます。
エドモントンは比較的栄えている町だと思います。電車(地下鉄)やバスが発達していて、どこに行くのも便利でした。北米最大とも言われるショッピングモールや、アジア系のスーパーも多くあるので、買い物にも困りませんでした。むしろ静岡よりも便利な暮らしができていたような気がします。ダウンタウンや大学近くのホワイトアベニューと呼ばれる通りは多くの店が立ち並び、小売店やレストランがありますが、もちろんカナダなので自然も豊かです。

【キャンパスについて】
アルバータ大学のメインキャンパスはとても広大です。だいたいの寮もキャンパス内にあり、キャンパスから一歩も出ずに生活ができるほど、多くの施設があり非常に便利です。広すぎて少々移動が大変なこともありますが、前述した通り、つながっている建物が多いので雪の日やすごく寒い日でも快適に移動できます。自然も豊かで、雪が降る前はキャンパスの中心にある広場で日光浴をしたり、寮のみんなとキャンプ場でバーベキューをしたりしました。

【寮について】
私はinternational houseという主に留学生を中心とした寮に住んでいました。留学生以外にもカナダ人学生ももちろん住んでいます。家賃が1ヶ月で約7〜8万円ほどと少々高いのですが、個人部屋なので自分のスペースを十分確保でき、とても快適に過ごせます。6階建てでワンフロアにだいたい20〜25人ほどです。各フロアにR Aというリーダーのような人がいて、RAがイベントなどを企画してくれます。ですので、寮の中で仲良くなるのは、同じフロアの人が中心でした。一つのフロアが二つのウイングに分かれていて、キッチンとラウンジと呼ばれる共有部屋が各ウイングにあります。洗濯機はフロアで一台共有です。かなり高頻度で寮全体でのイベントが開催され、季節ごとのイベントもinternational houseでやることが多かったです。トランポリンの施設に行ったり、ラウンジでみんなと一緒に映画を見たりしました。

【授業について】
私は当初10ヶ月のプログラムの予定だったので、秋ターム(9〜12月)はE S Lの授業、冬ターム(1〜4月)と春ターム(5〜6月)はアカデミックの授業を取る予定でした。
まずE S Lです。2ヶ月で一つのコースを修了できるので、私は二つのコースに通いました。最初はE A P135というレベルのクラスで、これを合格するとE A P140を受けることができます。どちらの授業も、授業内容に大きな差はありませんでした。クラスメイトは中国人が多かったですが、いろんな国から生徒が来ているので国際色豊かで楽しかったです。日本人は4人ほどいました。どちらのコースも主に取り組んだのはエッセイの書き方でした。引用の仕方や、パラグラフの作り方などを学びます。クラスメイトは授業中の先生の質問などにも積極的に発言をするのですが、初めのうちは勇気が出ず消極的になってしまいましたが、だんだん慣れてくると丘の生徒と同じように私は午後の授業だったので、午前中はE S Lのアクティビティに参加しました。自由参加のクラスで、グラマーやリスニングなどで毎日違うテーマでクラスが開かれていました。私はリスニングや会話のクラスによく行きました。映画を見る回やフードバンクにボランティアに行く回もありました。
アカデミックの授業は二つ聴講しました。一つは1年生向けの社会学です。社会学概論のような授業でした。大人数の講義で、先生がパワーポイントを使って話をする形でした。もう一つは人類学部のジェンダーに関する授業でした。

【授業以外の活動について】
授業以外にはボランティアの活動をしました。冬休みにはクリスマスのギフトラッピングや、新年の炊き出しをしたり、前述したようにフードバンクのボランティアをしたりしました。VSCPのオフィスから度々ボランティアの募集メールが来るので参加するハードルは低かったです。S V C Cという語学サークルがあるのですが、そこでも日本語を教えるボランティアをしていました。
他にも大学のフードバンクが開催する、料理教室のようなものにも参加しました。無料の映画上映や、ヨガも開催されていたので積極的に参加するようにしていました。


【自身の経験について】
留学を通して、やはり一番成長したと思う点は英語力の向上です。カナダに到着してすぐは、自分の英語に自信がなく、友達に話しかけられるのを待つことが多かったのですが、だんだん慣れてくると、私の拙い英語でも誰でもしっかり聞いてくれることに気付き、友達との会話を通して語彙も増やすことができたと思います。TOEICは1月にカナダで大学1年の夏ぶりに受けました。その時からだいたい200点ほど上がりました。留学前もT O E F Lの勉強などはしていたので、留学だけの成果ではないのかもしれないですが、リスニングなどは格段に聴きやすくなったと実感しました。
カナダは多文化社会で本当に様々な人種が一緒に暮らしています。日本ではなかなか日常的に体験できるような生活ではないので留学を通して経験できて良かったと思います。

【滞在費】 7か月間(2019年8月~2019年3月)
・往復の航空運賃:およそ120,000円
・教科書・授業諸費用(1学期間): 教科書代・1タームC A$200~300(新品を買った場合)約 17,000~25,000円
・食費(月) : CA$200~300 約 17,000~25,000円
・住居費(月): CA$800 約66,000円(international house)
・通信費(月): CA$45~50 約3,700~ 4,200円
・現地保険料(ターム): CA$350 約29,000円
・現地交通費(ターム):  CA$153 約12,700円

合計  約800,000円(最低)

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