静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

[語学留学]ILUNOプログラム

2019年8月~10月 工学部学生

  • 留学期間:2019/08~2019/10(8週間)
  • 学部等:工学部

■タイトル:2ヶ月の留学
《はじめに》
 私は,8月下旬から10月中旬までの2ヶ月間,アメリカのネブラスカ州オマハ校に留学してきました.私は英語が大の苦手です.しかし,私の将来の夢は宇宙技術者になることであり,最近の宇宙開発が国際協力に盛んである状況から,外国人の人たちと喋ることに慣れ,少しでも英語力を身につけておく方が良いと考え,留学を決意しました.また,今回の留学では静岡大学から4単位「秀」が認定されることも魅力のひとつでした.

《留学準備》
 静岡大学のILUNOでは,大学から留学準備に関してのガイダンスを2月頃に受けた後,各自で準備をします.出発までにやるべきことが多くあります.どれも初めてやることばかりでした.わからないことがあれば,事務の留学担当者に質問して相談することをお勧めします.私はホームステイ先を決めるための手続きをギリギリにしてしまったので,とても良いところではありましたが,希望とは少し違うホームステイ先になってしまいました.なので,早めに手続きをしておくと良いと思います.県外出身者の場合は,保護者のサインなどすぐに用意できないものがあるので,長期休暇などで帰省した際に前もってサインしてもらうことが大切だと思います.航空券は旅行会社の人と相談して決めました.オマハに行くには,直通便がなく,アメリカのどこかの主要な空港で乗り継ぐ必要があるので,乗り継ぎ便なども調べてもらえてとても助かりました.航空券を一人で買うことに自信がない人は旅行会社に相談することをお勧めします.

《大学関係・授業関係》
 ILUNOプログラムでは,Listening&SpeakingとReading Writing&Grammerの2つの必修科目とそれ以外の1つの選択科目を取ることができます.2つの必修科目は,授業が始まる前の筆記試験と面接の結果によって,レベル分けされ,自分に適したクラスで授業を受けることができます.選択科目では,7つの科目から自由に自分の興味のある科目を選ぶことができます.もし自分の選んだ選択科目が自分に合っていないと感じたら,授業開始してから1週間以内であれば,クラスの変更を申し出ることができます.ILUNOの先生たちは,とてもやさしく,生徒が聞き取りやすいようにはっきり話してくれるため,リスニングに自信のない私でも理解しやすかったです.必修科目は平日の午前に毎日あり,週に2日は午後から選択科目があります.なので,一週間の大半は午後を自由に過ごすことができます.大学周辺には,映画館やスーパーマーケットなどがあるので,午後は映画を見たり,ショッピングを楽しんだりすることもできます.ネブラスカ大学の近くにあるバスには,学生証を機械に通すと,無料で乗ることができるので,少し遠くの方まで行くこともできます.

《気候》
 オマハの気候は,昼夜の寒暖差が大きく,朝起きると寒いと感じることが多かったです.8月から9月までは,日差しがとても強いので,半袖でも暑いぐらいです.ただ,室内は空調で少し寒いので,空調に弱い人は1枚上着を持っていくと良いと思います.10月に入ると,いきなり気温がガクッと下がります.朝は,気温が0~5℃あたりまで下がります.晴れた日であれば,午後3時ぐらいに20℃あたりまで上がることがありますが,雨が降った日は,一日中寒いこともあります.なので,8月から10月に留学する人は,夏服と冬服どちらも持っていくと良いと思います.もし,冬服を忘れたとしても,大学内もしくは大学近くのスーパーマーケットで服を買うこともできます.ただ,サイズはどれも大きいので,小さい服がない場合もあります.ちなみに,施設に傘立てがないことが多いので,雨対策には折りたたみ傘がオススメです.

《ホームステイ》
 私は,ホームステイをしてよかったと思います.ホームステイ先のホストファザーとホストマザーはとてもやさしく,送迎を頼めば,快く受け入れてくれました.車社会のアメリカでは,車がなければ,どこにも行けないので,とても助かりました.人見知りの自分でも,家の中にいれば,自然と英語で会話する必要があるので,英語の練習にもなります.ホストファミリーがどこかに行く時,一緒に来るかとよく私に聞いてきてくれたので,一緒にスーパーに行ったり,車の展示会に行ったりもしました.私は,平日は朝食と夕食の2食,週末は3食作ってくれるホストファミリーを選んだので,知らないアメリカの家庭料理を味わうことができました.一人暮らしをしているとどうしても料理をするのが面倒だったり,アメリカの家庭料理を体験できなかったりすると思うので,ホームステイはオススメです.

《アウトドア》
 私は,大学の芝生エリアで,現地の大学生とスポーツをしました.誰でもできるスポーツで,晴れている日には毎週通い,現地の大学生と交流することができました.連絡先を交換し,その人たちと仲良くなり,スポーツをやる日には,一緒に昼ご飯を食べてから,スポーツをするようになりました.そのうちの一人と宗教の話になり,日本の宗教を英語で説明したり,その人が近くの教会を案内してくれたりしました.日本の宗教を英語で説明するのは難しいものでしたが,とても良い経験になったと思います.
 留学中,私は念願のNASAに行ってきました.本来なら,連休に行きたかったのですが,アメリカの祝日は日本と比べてとても少ないので,金曜の午後と土日を利用して行きました.留学中にアメリカ国内旅行をしたい人もいると思うので,いつが連休なのか気をつけた方がいいです.旅行中,さまざまな試練がありましたが,無事に乗り切ることができました.ホテルにチェックインする際,うっかり単語を間違えてしまいましたが,ホテルマンの人が指摘してくださり,チェックインすることができました.朝ご飯にコンビニに行きましたが,アメリカのコンビニでは,カップラーメンなどを買っても,日本のコンビニと違ってお箸やフォークをつけてくれないので,気をつけましょう.私は,ホテルに帰ってからないことに気づき,バスまでの時間があまりなかったので,ホテルのコーヒーコーナーにあったかき混ぜ棒を2本取って,お箸代わりにして食べました.アメリカの路線バスは,とても時間にルーズです.私が乗る予定だった時間から20分も遅れてバスが来たのにもかかわらず,目的地には予定よりも40分早く着いたのは驚きでした.時刻表は信用しない方がいいでしょう.バス料金は会社によって違うかもしれませんが2ドル固定でした.アメリカではチップという文化がありますが,思ったよりも混乱することやトラブルなどはありませんでした.レジにタブレットが置いてある場合があり,そこでチップをどれだけ支払うかを求められます.そこで「No Tip」を選んでも全然問題ありません.タブレットが置いていないレジでも,自動的にチップが含まれることがあり,自分がどれだけ払えばいいのかを迷う必要はありませんでした.ホテルでは,チップ用の封筒がすでに置いてあり,そこに1ドルか2ドルほど入れておけば大丈夫でした.人生初の海外ひとり旅でしたが,うまく楽しめてよかったです.

《最後に》
 この留学で,私は英語を使って人と話すことに慣れてきたと思います.たまに英語をうまく聞き取れなかったり,単語の意味がわからなかったりしますが,分からないことを恥ずかしがらず,素直に質問するようにしました.そうすると,相手の言いたいことが分かるので,会話が弾むようになります.オマハの人々は,とても寛容で,どんな質問にもわかりやすく答えてくれたので,心地よく生活することができました.オマハでの2ヶ月の留学生活は,私の英語力の向上に非常に役立ちました.以上の点から,ILUNOプログラムをオススメします.

ページの先頭へ