静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

[語学留学]ILUNOプログラム

2019年8月~10月 教育学部学生

  • 留学期間:2019/08~2019/10(8週間)
  • 学部等:教育学部

■タイトル:自分を成長させる2か月間
 私がネブラスカ大学オマハ校に留学した期間は2か月間と、決して長くはない期間でしたが、非常に有意義で充実した、実り多い留学生活を送ることができました。
 オマハはネブラスカ州最大の都市ですが、ニューヨークやロサンゼルスのように人口はそれほど多くないので、落ち着いた雰囲気の街で、治安も比較的いいです。また、オマハに住む人たちは、他州やほかの街の人が口をそろえて言うほど、優しい人や親切な人が多いです。食べ物に関しては、オマハステーキが有名で、街のレストランで食べることができます。また、ベジタリアンへの配慮もされていて、どのレストランにも野菜をメインにしたメニューやサラバダーが設けられており、アメリカンな食事に嫌気がさしたときはヘルシーな食事をとることもできます。トウモロコシの生産も盛んで、町から少し外れるとあたり一面にトウモロコシ畑が広がっている地域もあります。自然豊かな場所も多く、週末にはキャンプやハイキングなどを楽しむことができます。娯楽施設として外せないのは、世界一素晴らしい動物園と言われている「ヘンリードーリー動物園」です。とにかく広大で、一日ですべて回るのはなかなか難しいほど、数多くの動物や昆虫などの生き物が展示されています。
 このような素晴らしい街、オマハの中心部に位置しているのがネブラスカ大学オマハ校です。平坦で広いキャンパスには美しく近代的な校舎が立ち並んでいます。授業を受ける校舎はもちろん、図書館やジムなども非常に充実しています。図書館には非常に多くの本を所蔵しており、学習の手助けになります。また、学生一人一人にパソコンを貸し出すサービスもあり、調べ学習や、発表の資料作りの際には大いに役立ちます。ジムでは、バスケットボールやバドミントン、スポーツクライミングなどの運動を自分の好きな時間にできます。利用や用具の貸し出しは、ネブラスカ大学の学生であればすべて無料なので、ジムを利用している人も多いです。大学内にあるカフェテリアでは、中華やタコス、パスタ、ハンバーガー等が提供されており、ランチタイムには多く学生が集まります。
 ここからは、留学中の私の一日の流れや、留学中に感じたことついて述べたいと思います。
 私はネブラスカ大学に比較的近くにホームステイしていたので、朝はそこまで早く起きる必要もなく、バスも近くまで通っていたので通学に苦労することはなかったです。しかし、日本よりも日が昇る時間が一時間くらい遅いので、初めの方は起床するのに苦労しました。始業時間は午前8時半からで授業時間は授業によって異なりますが、一つあたりおおよそ90分です。授業はもちろんすべて英語で行われ、質問や意見を発する際も先生や生徒間では英語を用いてコミュニケーションを図ります。授業内容は、英語の文法や発音、英語でのプレゼンの仕方などとにかく英語に浸ることができます。ここまでの話だと英語が苦手な人には厳しいプログラムに感じるかもしれませんが、安心してください。セッション開始の数日前にテストを受け、その後テストのスコアをもとに、それぞれのレベルに応じてクラスが振り分けられます。つまり、自分のレベルに合った、適切な難易度の授業を受けることができるので、授業で置いてきぼりになることはありません。また英語を母国語としない(ノンネイティヴの)生徒を相手にした授業のノウハウを熟知した素晴らしい先生方がいるので、わかりやすい解説や丁寧な指導により授業も理解しやすいです。クラスはアットホームな雰囲気なので、もし疑問点が生まれたらどんどん質問できます。授業は週に三日は午前中で終わるため、午後からは自由な時間になりますが、基本的に宿題が出るので毎日1~2時間くらいは学習に充てる時間が必要です。日々の課題に取り組む際に私がよく利用していたのが図書館です。先ほど少し触れた通り、ネブラスカ大学の図書館は所蔵している本の数も多く、最新式のパソコンも無料で使うことができるので非常に便利です。また自習スペースも多く、図書館内にはカフェや自動販売機(ジュースやお菓子)もあるため、快適な環境で勉強することができました。課題の内容は、その授業によって様々です。例えば、グラマーのクラスでは、英語の小説を読んで、その要約をプレゼンする課題や、教科書で学ぶ内容に関するテーマでエッセイを書く課題などが出ました。リスニングとスピーキングのクラスでは、隔週、自分でテーマを決めてプレゼンをする課題がありました。どの課題も無理なくでき、自分の力を伸ばしてくれるものばかりでした。勉強ばかりもしていられないので、ジムにもよく通っていました。一人で行くときには、筋トレコーナーでウェイトトレーニングをしたり、クラスのみんなで行くときには、バスケットやバドミントンをしたりで、リフレッシュすることができました。また、現地の学生とも一緒にバスケをして友達にもなりました。非常にいい設備が整っていて、運動好きの私としては、お気に入りの場所の一つでした。図書館での勉強やジムでの運動を終えた後はバスでホームステイ先に帰り、ホストマザーと話をよくしていました。一日に合った出来事の話から政治的な話まで、日によって話す内容は様々でした。私のホストマザーは、本当に物事を深く考えている人だったので、英語も学びつつ、その意見や考え方からも多くの刺激を受けました。ホームステイは現地の雰囲気をより細部まで味わうことができ、ホストファミリーのコミュニティに参加して様々な人とかかわることができるので、このプログラムの魅力の一つだと思います。夜は、ホストマザーが作ってくれたご飯を食べて、寝る前の1時間くらいは学校の課題とは別に、一日に学んだこと(英語表現や文化的に考えたことなど)をまとめたり、翌日に使ってみようと思ったフレーズを覚えたりしていました。
 以上が私の留学中の主な一日です。ここからは留学中の思い出について書きたいと思います。
 私の一番の思い出は、特別なイベントやどこかへ出かけたことではなく、オマハで多くの新しい人々とかかわり、関係を築くことができたことです。授業で知り合った様々な国の人たち、グローバルフレンズという団体のイベントで出会った人たち、ホストファミリーが通う教会で出会った人たち…。たった2か月の間に本当に多くの人と出会い、多くの考え方や価値観、文化を学ぶことができました。特に意気投合した友人とは、ほぼ毎週のように週末は一緒に出掛けていました。きれいな景色を見に行ったり、キャンプに行ったり、映画に行ったり、湖に遊びに行ったり、いろいろな経験をすることができました。一つひとつ、すべてが最高の思い出です。
 英語力の上達に関して言えば、確実に力は付きました。特にリスニングとスピーキングの力は、留学前とは比べ物にならないくらい付いたと思います。日本で学ぶ文法的・文語的な英語ではなく、口語的な表現や、英語特有の言い回しを現地の人は多用するので、表現力の幅が一気に広がりました。しかし課題として見えてきたことは、発音です。日本人がよく使ういわゆるカタカナ英語では通じないことが多いです。また、自分が上手く発音できていると思っていても、ネイティヴには間違って聞き取られてしまうこともしばしばありました。今後は発音にも気を配って、英語の学習を進めていきたいと思いました。
 ILUNOでは、素晴らしい英語の授業を受けられることに加え、現地でしか味わえない、日本ではなかなか経験できないような出来事がたくさん待っています。また、生活をする中で英語力が向上することはもちろん、英語以外にも多くのことに刺激を受け、新しい自分になれると思います。もし少しでも留学に興味がある、長期間は留学したくないけど、短期で留学に行ってみたいと思っている人にピッタリのプログラムです。気になる方はぜひ応募してみてください!

ページの先頭へ