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[語学留学]ILUNOプログラム

2019年8月~10月 情報学部学生

  • 留学期間:2019/08~2019/10(8週間)
  • 学部等:情報学部

■タイトル:2か月間のアメリカ生活
 わたしは「世界中の人と“日本語で話すように”会話したい」という夢があります。夢への一歩として、今回のオマハでの2か月間は、日本で1年間英語の授業を受ける以上の価値があったと思います。
 
 まず第1の理由として、ILUNOの授業は日本の中学・高校の英語の授業と同じ内容をネイティブスピーカーに教わることができるからです。英語の発音やリズムを耳や目から学ぶと同時に、実際話す時の使い方やよく使う言葉などを加えて学ぶことができます。なので留学に行く前に文法をしっかり頭に入れておくことをお勧めします。他国の留学生に教えるだけで会話も広がり、リスニングとスピーキングの素早い上達やテストでの高得点、またそこから友達を作ることもできるからです。アメリカの先生のおすすめは” tolearnenglish.com”で、英語の勉強を簡単にできると言っていました。ぜひ活用してください。

 次に第2の理由として、生活するだけでいろんな単語を知ることができるからです。わたしはテスト勉強の時、知らない単語が出たら後で調べられるようにチェックしました。チェックし忘れた時はその単語の意味を知らずに次のテストを受け、のちに後悔することも多々ありました。しかし英語圏に住むとみんなが英語の先生なので、知らない単語が出たらその場で聞くことができ、さらに簡単な単語に置き換えて教えてくれます。ここで一枚の写真を紹介します。教室に貼ってあった ”Essential 54 Verbs List” です。この54個の動詞は日常会話でよく使うもので、私は自分が中学生の時にこれを知りたかったと心から思いました。いざ会話をし始めると、最初はなかなか簡単な単語すら出てこないため、この単語を頭に入れておくといいと思います。

 第3の理由として、リアルな文化も同時に体験できるからです。今まで英語の論文で読んで知っている内容や、テレビや新聞で見た内容は情報操作されている可能性を否定できないため、根拠なく信用することができません。オマハには予想を上回る数のキリスト教徒がいて、たくさんの教会もありました。そしてその文化が当たり前のように生活に溶け込んでいました。毎週日曜の午前教会へ行き、歌を歌い聖書の一部を学びます。ご飯を食べる前にはイエスに感謝のお祈りをします。週に何度か聖書を自分たちで読んで内容の理解を深めます(バイブルスタディ)。週末に世界のキリスト教徒が集まりフェスティバルを開催している日もありました。わたしはキリスト教の生活を経験し「自分の考え・思いを言うことが自分勝手な気持ちではない」ということを学びました。日本の文化では協調性を大事にするために自分の意見はあまり必要ないという方向性をとるが、アメリカでは自分がふと思ったこと・意見を言うことで相手が何を考えているかを知り、協調性を作っていくという方向性でした。日本にいたら自分で気づけないこと・体験できないことを知るいい機会になったと思います。まさに“百聞は一見に如かず“の言葉通りでした。

 以上は勉強や文化体験などの真面目な内容でしたが、次にオマハでの印象的な思い出を綴ります。まずホストファミリーについて、わたしは尊敬のできる方々に出会えてよかったです。マザーはNPO法人の代表で毎週金曜に50人以上出席するパーティを開催して、キリスト教に対する理解や友達作りの絶好の機会を設けてくれました。他にもバイクライドに一緒に出掛けたり、夜ご飯を毎晩作ってくれたり、オープンカーに乗せてくれたり、様々な経験をさせてくれました。とても感謝しきれません。そしてハウスメイトのナイジェ人の子は6か国語を話す生徒で、姉のような存在であり、わからないことをわかりやすく砕いて教えてくれる良い人です。また同じハウスメイトの中国人の方は、教え方を学びにアメリカに来た先生で、母親のように、時に友達のように温かく接してくれた方です。オマハの方々はみんな本当に優しく、その優しさがたくさんの留学生にとっての住みやすい環境を作ってくれていると感じました。

 最後にオマハの紹介をします。オマハには“日本”のことを好きな人がたくさんいます。日本好きの人たちは積極的に話しかけてくれて友達にもなりやすく、留学後の交流も期待できるのでぜひ仲良くなってほしいです。また、アメリカらしい様子も町中に広がっていました。整理された芝生、ブランコができるほどの大きな木、広い家、見渡しの良い道路など外を歩くだけで日本とは違う風景が広がっているため、日差しは強いですが歩くのもおすすめです。空気は乾燥しているため蒸し暑さは感じられません。温度は0℃~30℃まで幅広いので、半そでから分厚いジャケットまで一式そろえることをおすすめします。あと学食は$5以上が基本なので、予算に昼食代もきちんと考慮した方がいいと思います。逆にアメリカにはフリーで配っているものもたくさんあるので、余分なものを持っていくと荷物になるだけなのでおすすめしません。ちなみに写真でかけている白いサングラスも配っています。そして、オマハには行くべき場所もたくさんあります。その中でもTed & Walley’sというアイスクリーム屋さんにぜひ行ってみてください。ワッフルコーンで食べるチョコレートが最高です。お土産についてですが、個人的にお茶が好きな人が多いという印象なので、緑茶などのティーパックを持っていくといいと思います。お茶に恋しくなった時に自分でも飲めるので一石二鳥だと思います。オマハでの経験は確実に私自身の成長に欠かせないものであったと思います。自分の英語やアメリカに対する考え方やこれから日本でやるべきことなど、多文化共生社会であるアメリカに行ったからこそ得られたと思います。そして一緒に留学している日本人はみな同じような考えをもってきているため、気の合う人ばかりだと思います。なのでこれから留学に行く人、絶対に後悔はしないので最初からとばして楽しんできてください。

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