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[語学留学]ILUNOプログラム

2019年8月~10月 工学部学生

  • 留学期間:2019/08~2019/10(8週間)
  • 学部等:工学部

・はじめに
 私は、8月から10月までの2か月間ILUNOの語学留学に参加しました。私はとにかく英語の勉強をしたかったことや、またTOEICの点数を上げたかったので、英語の学習プログラムが充実しており、かつ英語圏であるアメリカに行けるため、ILUNOに参加しました。また、ILUNOでは授業料を免除していただけることになったので、ほかの留学プログラムと比べても、コスパは良いと思います。

・留学前の準備について
 ILUNOの授業料免除を申し込みする場合は1年ほど前から準備する必要があります。選考は静大での成績と面接によって行われます。面接の前までには、なぜILUNOに行きたいのか、行って何をしたいのか、自分の英語力の目標などは言えるようにしておくと良いと思います。
 ILUNOに行くことが決まってからは、ビザの申し込みや書類の準備が大変です。ビザは大使館まで行かなければならないので早めに準備することをお勧めします。私は2月にオンラインで面接の予約をして3月に大使館へ面接に行き、4月末ごろにビザが発行されて届きました。そして、ビザが届いてすぐに航空券をとりました。航空券はコストの面からビザの準備ができ次第すぐにとるのが良いと思います。私は往復でとり、帰りにニューヨークを旅行することは最初から決めていたため、復路はニューヨークからのチケットにして、オマハからニューヨークまでの航空券は現地で予約しました。

・学校生活について
 まずILUNOのセッションが始まる一週間前からオリエンテーションがあるため、それまでに渡航する必要があります。その週にはクラス分けテストがあり、それによってクラス分けされます。またその週末には無料でオマハの動物園に行けるイベントがあり、ILUNOに参加している学生と仲良くなれる機会なので、参加するのが良いと思います。授業については毎朝8時半から始まり、2コマまたは週2で選択授業があるので、その日は3コマあります。内容についてはとても難しいというわけではなく、先生もゆっくりわかりやすく説明してくださるため、十分理解することはできました。ただ、スピーキングの授業では3週間に1回ほどプレゼンテーションがあったため、その準備は大変でした。テストはスピーキング,リスニングの授業、ライティング,グラマーの授業ともに、2週間に1回ほどテストがありました。テストの内容はしっかり授業の内容を復習すれば、難しくはないと思います。ライティング,グラマーの授業では、エッセイの書き方について、関係代名詞、仮定法過去完了、接続詞などの文法を主に学びました。エッセイの書き方については、コロンやセミコロンの使い方、cause effect構造、全体の内容においてgeneralからspecificにしていくというような自分が今まで知らなかった知識を沢山得られました。また、エッセイの宿題も何回かありました。これは先生からテーマを設定されて、自分の体験を踏まえながら、700~800ワードほどで書きました。私は今まで英語でここまでの長文を書いたことはなかったので、最初は大変でしたが、2か月後にはライティング力は自分でも実感できるほど上がりました。また、Timed Writingという制限時間が決められた中でエッセイを書くテストもありました。これは1時間以内に500ワードほどのエッセイを完成させなければならなかったのでとても難しかったです。エッセイの宿題やプレゼンの準備、テスト勉強などで週末が終わってしまうこともありましたが、やり終えた後には達成感がありました。
 また、私はアメリカへ行ってすぐに、咄嗟に使いこなせるボキャブラリーが少ないことを実感しました。そのため、日本から持っていった単語帳でほぼ毎日単語の勉強はするようにしました。継続して行っていたので、単語力の向上は、エッセイを書いているときや、授業中での先生の話を聞いているときなどで感じられ、良い影響をもたらしたと思います。単語帳や文法書は持っていくと、向こうでの勉強で役に立つと思います。
 放課後については、図書館へ行ったり、友達とジムへ行ったり、バスで街へ出て買い物へ行ったりしました。クラスのみんなで寿司を食べに行ったこともありました。UNOの学生証でバスは無料で乗れるため、かなりの頻度で利用しました。図書館もジムもとてもきれいで設備が充実していました。

・生活について
 ホームステイ先はアメリカ人の老夫婦の家で、最初は一人でしたが、1か月後に近くのコミュニティーカレッジに通う日本人の女の子が来たので、それからは4人で暮らしました。家はきれいで広く、学校への送迎も毎日してくれて、宿題のわからない所は教えてくれて、とても有意義な生活でした。また、週末にはいろいろなところへ連れて行ってもらいました。ファミリーの友達のパーティーへ行ったり、ファミリーの孫と一緒に釣りに行ったりしました。ホストファミリーはクリスチャンだったので日曜日には教会にも連れて行ってもらいました。
 また、週末には友達と遊びに行くこともありました。バスで郊外にあるアウトレットモールへ行ったり、9月末の土日に3人でシカゴにも行きました。シカゴはオマハから一番近い大都市でバスで9時間ほどです。往路は金曜日の夜に出発して土曜日の早朝に到着し、復路は日曜日の夜に出発して月曜日の朝に到着して、そのまま大学へ向かいました。ハードスケジュールでしたが、シカゴはとても楽しかったです。
また、私が慣れるまでに時間がかかったことは、否定疑問文で聞かれたときの答え方です。日本語では尋ねられた文そのものに対しての肯定か否定かで答えますが、英語では疑問文での否定語の有無に左右されず、普通の疑問文も、否定疑問文も、同じ回答で同じ趣旨を表すので、よく間違えました。例えば、買い物での会計の時に店員からNo receipt? と聞かれ、レシートがいらない場合は、日本語の感覚だとYesと答えたくなりますが、英語の場合はNoと答えなければなりません。授業中にも、先生からNo question?, Don’t you have any questions?などの否定疑問文で聞かれることあり、最初の頃はしばしば間違えていたので、先生からよく指摘されました。しかし、しばらくすると慣れることはできたので、逆に日本に帰って来てから、日本語の文そのものに対する答え方に違和感がありました。

・最後に
この留学は私にとって大変有意義なものでした。本来の目標であった英語力向上だけでなく、様々な国の学生と共に授業を受け、知り合えたことは日本では成し得ない経験であり、また、良い刺激を受け、自分の勉学に対するモチベーションも上がりました。1年前にILUNOに参加することを決めて本当に良かったと思っています。この留学を応援してくれて、快く送り出してくれた両親、準備期間から留学中そして留学後までの長い間とてもお世話になった国際交流課の方々、サポートしてくださった学科の先生方には本当に感謝しています。ありがとうございました。

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