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留学プログラム

[語学留学]ILUNOプログラム

2019年8月~10月 人文社会科学部学生

  • 留学期間:2019/08~2019/10(8週間)
  • 学部等:人文社会科学部

■タイトル:二か月間アメリカで過ごして
 まず私がILUNOのプログラムに参加した理由は、英語力をとにかく伸ばしたかったからです。私は英文学を専攻していることもあり、英語に触れる機会がとても多いです。そのなかで、ネイティブの先生が言っていることが分からない、英語でレポートが上手く書けない、といった壁にぶつかっていました。これらを克服するために、とにかく英語を学べるこのプログラムに参加しました。

・留学前の準備について
 留学前にしなければならないことは、主にビザを取得することと、航空券の手配です。ビザについては大阪か東京にある大使館まで行かなければなりません。手続きはそこまで大変ではありませんでしたが、大使館自体が平日しか開いていないため、春休みなどの長期休暇期間に取得することをおすすめします。私は多忙なサークル活動を言い訳にして春休みに取得しなかったため、大学の授業を休まなければなりませんでした。航空券については安く購入したいがために5月ごろには既に購入していました。愛知県出身のため、セントレアからアメリカへの直行便を購入しました。アメリカに到着するのは大体オリエンテーションの2、3日前が良いのですが、その日にちを間違えてしまっていて、私はオリエンテーションに参加することができませんでした。また、携帯については、私は中国系の携帯を使用していたのですが、それに合うSIMカードを見つけられず、iPhoneに機種変をして、携帯会社のプランを使用していました。しかし、学校でも、ステイ先でもWi-Fiがあるので、そこまでギガは消費しませんでした。

・学校について
 クラスはテストの結果により振り分けられます。日本人は大体持っている能力は同じなので、同じレベルに集まり、夏休み期間ということもあって、クラスメイトはほとんど日本人でした。そのため、デメリットとしては、授業中でも日本語を話してしまうということです。授業中何度も先生に日本語を話すなと注意をされてしまうほどです。メリットとしては授業で分からなかったことの相談が容易にできることです。授業でだされる課題は、Ted talkを聞いてサマリーを作り録音したり、アメリカ人にインタビューをしたり、レポートを書いたりと、少なくはなかったです。休日も一日課題をやらないと終わらない日もあり、心が折れそうになるときもありましたが、今考えると、あのとき頑張ったからこそ英語力が向上したのだと思います。クラスではよくディスカッションをします。その際に気付いたことは、英語が話せないのではなく、日本語でも議論が難しい内容だということです。そのとき私は、上手く話せず黙ってしまうことが多かったのですが、他の国からきたクラスメイトはしっかりとした意見を持っていて、とても悔しかったです。授業では、ただ単に英語を学ぶだけでなく、言語をこえたコミュニケーション力など、様々なことが学べました。
 UNOは校舎がとても綺麗で、勉強できるスペースがたくさんあります。図書館も解放感がありますし、討論ができるように個室もたくさんありました。カフェも数か所あるので、リラックスしながら勉強をすることができます。
 UNOはInternational Studentに向けてオマハを巡るイベントを用意してくださっています。学校からバスに乗って、動植物園、美術館、市街地など様々なところにつれていってくれました。また、学生証があればバスに無料で乗車することができるので、友達とモールに買い物に行ったり、映画館に行ったりとしました。また、学校のイベントか何かで、映画を無料で鑑賞することができる日がありました。日本ではそんなイベントはないので、とてもうらやましいです。

・ホームステイについて
 私は、独身で難民のコーディネーターをしている、ホストマザーの家にホームステイをしました。ルームメイトがいて、オマーン人でUNMCの大学院で免疫学について学ぶ女性です。彼女には0歳の娘がいて、計4人で過ごしていました。家はUNOから近く、歩いて30分ほどの近さでした。ホームステイは基本的には上手く過ごせていました。しかし、私は何度かステイ先を変更しようと思いました。理由としては、ホストマザーがかなりLazyな人だったからです。まず、朝が苦手で授業にほぼ毎朝遅れていました。部屋も基本的にとっても汚くて、終盤には耐えられないと思っていたのだなと日本に帰ってから気付きました。あと、意思疎通がうまくできず、何度かご飯の用意をしてくれませんでした。これは私にも非があるのですが、友達と遊んでから帰宅すると伝えると夜ご飯の用意をしてくれなかったのです。冷蔵庫を自由に使用していいというルールだったのですが、冷蔵庫にあるのは調味料か誰かの食べ残しで、何をどう食べたらいいのかも難しかったです。冷凍庫のソーセージを食べたのかと問われたときは、絶対にステイ先を変えようと思ったのですが、結局マザーのいいところやメリット面を理由に変更を申し込むことはしませんでした。もしも、ステイ先が自分に合わないと感じたらはやめに変更した方がよいです。また、ルームメイトの娘はとても可愛くて毎日癒しだったので、彼女の存在も変更しなかった理由の一つです。嫌だった部分をたくさん挙げてしましたが、学校への送迎や、たくさん会話をしてくれたこと、アメリカの文化を教えてくれたこと、このホームステイ先でよかったと思える面も、もちろんあります。忘れてはいけないのは、ホームステイというのは基本的に収入目的なので、とてつもなく夢をみてはいけないなということです。

・さいごに
 二か月間のアメリカ留学で得られたことはとてもたくさんあります。英語力は、毎日英語を話し、聞いているので、留学前と後ではかなり変化したと感じています。特にリスニング力の向上を感じています。また、アメリカ人は想像以上に宗教に関心で、クリスチャンの人の考え方や、ルームメイトがムスリムだったので、イスラム教徒の生活の仕方など、日本にいては経験できないような経験をすることができました。オマハの人は皆さん親切で日本に対して好奇心旺盛な人がとてもたくさんいます。道端であなたは日本人で、静岡から来た人ですか?と話しかけられたりするほど、本当にフレンドリーな人が多いです。また色んな文化を触れることができる国際的なサークルみたいなものがあり、それに参加することによって、現地の友達を作ったり、オマハのことを知ったりすることができました。そこでできた友達がハロウィンパーティーを開催してくれました。授業も、先生たちはとても熱心に英語を教えてくださります。英語の表現ひとつをとっても、単語帳には載っていないような表現を教えて頂いて、アメリカにきて英語を学ぶ意味があったなと思いました。私のオおすすめするは、シカゴにバスを利用して観光すること、オマハにあるアウトレットモールに買い物に行くことです。アウトレットモールにはウーバーを利用すれば行くことが出来ます。授業は一日中あるわけではないので、学校周辺を散策して、とても充実した日々を過ごすことができました。
 また、私は、クレジットカードをバスで紛失しました。バス会社に電話したり、警察に届け出を出したりと大変でした。クレジットカードは複数もっていき、一つは家に常備しておくことをおすすめします。バス会社に電話をすることは、かなりハードルが高いことだと思いますが、留学の終盤だったので、英語にも慣れ、自分で状況を伝えることが出来ました。この経験もできてよかったと感じています。

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