静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

[語学留学]ILUNOプログラム

2019年8月~10月 人文社会科学部学生

  • 留学期間:2019/08~2019/10(8週間)
  • 学部等:人文社会科学部

■タイトル:留学を経験して
【留学の志望理由】
 私が留学を決意した理由は2つあります。1つ目は、私の地元は外国人観光客数が増加しつつある地域であるのですが、そのような中で高校生の頃、英語で道を尋ねられた際にうまく返答できず後悔したという経験があったからです。これ以来、大学生になったら必ず留学を経験したいと望んでいました。2つ目は、大学進学後に外国に繋がりのある子供達と関わる取り組みをするサークル、留学生が多数所属するゼミなどの活動を通して海外事情に興味を持ったからです。これらの活動を通して様々な国の文化や社会における知識を深めてきたため、次なる段階として現地の人々と実際に交流して、自ら日本との違いを体感したいと考えるようになりました。
 ILUNOは長期休暇を利用すれば休学することなく英語を母国語とするアメリカへ留学できるというプランであり、これから忙しくなるためあまり長期で留学ができない私にとって好条件で魅力的であったため応募しました。

【留学前の準備】
 留学前は余裕を持った準備が必要です。定期的に資料を確認しながら、申請書類の作成や保険の加入などを進めることをお勧めします。カードはクレジットとデビットを持って行って使い分けました。上限は2か月の渡航なら50万円で十分と感じました。また、ホームステイ先への家賃の支払い方法は確認を忘れがちなので、事前にメールか現地に行ってから直接確認するようにしてください。私の場合、家賃は現金払いでした。念のため多めに米国紙幣を持っていきましたが、どの店もカードが使えて逆に現金を使い切ることが大変だったので、現金は必要最低限を用意するだけで良いと感じました。

【授業】
 始めにクラス分けのテストを受けるので、自分のレベルに合った授業を受けることができます。日本人だけでなく様々な国籍の学生が一緒に勉強するので、授業内容は自国の文化や取り組みなどに絡めたものが多かったです。
 Listening&Speakingの授業では、自国の文化についてさらに知識を深めながらそれを英語で表現する方法を学べ、自分でも楽しみながら予習復習や課題を進めることができました。Writing&Readingの授業は高校の授業のような難易度で、内容的には難しさを感じませんでした。単語の学習の際には先生が似た綴りや発音をする単語についても触れながら教えてくれたのでより多くの知識を得ることに繋がり、とてもためになりました。
 また、週に2回選択授業を取ることもでき、自分の高めたい能力に合わせて授業を取ることができます。私が選択した授業は発音を直す授業でしたが、小学生と合同で環境保全について学ぶ特別授業やゲストによる授業なども行われ、様々な人々と交流する機会が多く、とても楽しみながら普段の授業で得た自分の成果を試しつつそれを改善することができました。

【住居】
 私は食事なしのホームステイで生活しました。現地の人々の生活に近いライフスタイルを経験したことで、日本との物事の仕組みや文化の違い、スラングなどの授業ではあまり習うことのできない英語表現などに触れることができ、とても良い経験をすることができました。家族はほぼ毎日朝から夕方まで働いている気さくなホストマザーと2匹の猫で、私の他にもう1人の日本人留学生も一緒に生活しました。1人1部屋を用意してくれていたため、自分のペースで生活をすることができました。また、週に1度ホストマザーがスーパーに連れて行ってくれたので、生活に困ることはありませんでした。昼食は食堂や購買で購入すると高価であったため、サンドイッチを作って持って行き、夕食は友達と外食するか自分で作って済ませていました。食事ありの契約の方が食事を作る手間も省けて楽なのではと迷った時もありましたが、好きなタイミングで食べることができ、コストを抑えることもできたので食事なしでも十分満足できました。
 また、アメリカと日本は電圧が異なるため、日本製のドライヤーを使うために変圧器が必要か渡航前に不安になったため、メールでホストマザーに確認しました。私の場合は「ドライヤーは家にある物を使っても良い」との事だったので持ち込みませんでしたが、念のため確認しておくと安心かもしれません。

【生活】
 平日は授業が遅くても15時頃で終わるので、夕方まで大学内で勉強する、友達とカフェや買い物に行くなどして時間を過ごしました。大学内には図書館はもちろんのこと、それぞれの建物に誰でも利用できる休憩スペースが数多く設置されています。私は図書館を頻繁に利用し、授業課題や英語の学習の他、帰国後に受験予定だったある検定試験の勉強に時間を充てました。広々としていますが日本の図書館よりは騒がしいので、好き嫌いが分かれるかもしれません。またオマハ市内はバスが整備されており、学生証を持っていれば無料で利用することができたので、帰宅時や遊びに行く際に頻繁に活用しました。通勤通学の時間帯は時刻表通りにバスが来ないことが多かったですが、割と夜遅くまで運行していたのでありがたかったです。
 休日はホストマザーが様々な所に連れて行ってくれ、さらに大学やグローバルフレンズという団体が主催する交流イベントにも参加できたため、毎日がとても充実したものになりました。大学周辺にはアウトレットモールやショッピングモール、観光名所など行くべきところが多くあるので、積極的に参加して良かったと思いました。グローバルフレンズは週に2回開かれ、誰でも参加することができます。出身や職業・大学の異なる人たちが集まってゲームをしたり、運営者さんたちが作ってくれた夕食を頂いたり、聖書を用いながらのディスカッションをしたりと、とても質的に濃い時間を過ごすことができました。また、そこで得た現地の人との繋がりから個人的に遊びやパーティに誘われることもあったため、本当に楽しい経験をすることができました。オマハの人々はとても優しく、知らない人からも気さくに声をかけられたりすることも多々ありましたが、中には宗教勧誘や出会い目的で声をかけられたという友達もいたので、注意が必要だと感じました。

【最後に】
 2か月という短期間の留学で、渡航前はただの旅行になってしまうのではという不安もありましたが、大学での授業やホームステイ先での生活・イベントへの参加などを通して、英語力だけでなく国際理解や思考力の面でも成長することができ、忘れられない思い出を作ることができたので、留学をしてよかったと心から思いました。セッション終了後は帰国まで日があったので、力試しも兼ねて一人でシカゴに観光に行きました。店員やホテルスタッフなどとも特に支障なく話すことができたことでさらに自信にも繋がることとなり、オマハとはまた違ったアメリカの雰囲気を楽しめたので、最後に有益な経験をすることができました。
しかしながら、限りある時間を有効活用するためには英語の学習だけでなく、日本文化や社会政策についての知識も深める必要があると感じました。これから留学を希望している学生にはぜひ伝統文化や時事問題・社会への関心を高めて、より多くの人との交流に繋げて有意義な留学としてほしいです。
 最後になりますが、この留学を支援して下さったすべての方々に感謝申し上げます。今後もこの経験を活かしながら、さらなる成長に繋げるために日々努力したいと思います。本当にありがとうございました。

ページの先頭へ