静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

夏季短期留学

朝鮮大学校(韓国)

  • 留学期間:2015年8月6日~24日
  • 学部等:人文社会科学部・人文社会科学研究科・教育学部

人文社会科学部 言語文化学科 2年 氏名 鈴木桜良

 私は高校生のときに友人が韓国を政治面で批判していたのを聞いて、韓国に興味を持ちました。友人が語るのは韓国の否定的な側面ばかりでしたが、どんな国でも長所はあるはずだと思い、友人の語らない文化的な側面について学びたいと思うようになりました。そこで大学に入って1年半韓国語を学び、2年生の夏に短期留学への参加を決めました。

 短期留学の中で強く印象に残っていることは、現地の日本語学科の学生がとても日本語を上手に話すこと、明洞にある観光客が多い店の店員さんが片言でも十分伝わる日本語を話すことの2つです。私は2015年度前学期に対照言語学Ⅱの授業で日本語と韓国語の対照言語学を学んでおり、発音面では日本語母語話者が韓国語を学ぶより韓国語母語話者が日本語を学ぶ方がやや楽であるとは思っていましたが、それにしても韓国の方で日本語が上手な人が多いことに驚きました。明洞の店員さんの中でも、年配の方だけでなく若い人も日本語を話していたことが印象に残っています。日本では韓国語を話せる人をあまり見ないのに、韓国では日本語を話せる人が多くいるように感じて、自分ももっと韓国語の勉強を頑張ろうと思えました。

 また、日本では韓国における反日感情の話題がメディアによって取り上げられていたので、韓国に行って何か嫌な思いをしないか正直わずかに不安を感じていましたが、一切そのようなことはありませんでした。むしろ、日本人だということに気付くと日本語で応対してくれる人もいましたし、日本語が話せなくてもゆっくりはっきりとした発音で話してくれたり、英語や身振り手振りを使ってコミュニケーションをしてくれたりする人もいて、親切な人がほとんどでした。短期留学中は、高校の友人や日本のメディアの言葉が嘘のように感じるほど、とても良い人たちに恵まれたと思います。

 以上のことから、韓国における反日感情よりも、日本人の韓国への無知さの方が問題なのではないかと思いました。もちろん日本人にも韓国を好きな人は少なからずいると思いますが、実際の韓国の様子を知らないで否定的な感情を持っている人もまた少なくはないのではないかと思います。高校の友人や留学前の私もそうです。帰国してからバイト先の人に「反日感情とか大丈夫だった?」と聞かれ、留学前の自分も同じことを思っていたとはいえショックでした。これからは自分がさらに韓国語や韓国の文化への理解を深めることと同時に、韓国の良いところを周りの人々に伝えていきたいと思います。

------------------------------------------------------------

人文社会科学研究科 1年 氏名 石山瑠衣子

 私が今回の留学に参加した理由は、大学院での研究テーマを韓国の文化史としていることです。韓国の伝統芸能であるパンソリの生まれた地域を訪れ、そこで暮らす人々の生活に触れてみたいという思いがありました。また、3年間学習してきた韓国語を使って、現地の人たちとの会話を楽しみたいと思い、参加を決めました。
3週間という限られた時間の中で、多くの人の温かさを感じることができました。光州空港に着いたとき、朝鮮大学校の学生さんたちからの歓迎を受け、そこから私たちの楽しい生活が始まりました。
 オープニングセレモニーにおいて、所長さんをはじめ多くのボランティアの方の前で自己紹介をする機会があり、私が研究テーマについて話すと、皆さん関心をもって聞いてくださいました。大学の図書館にたくさんの資料があることや、韓国で有名な物語の舞台があることを教えてくださり、実際に学生さんがその地域を案内してくれました。そこではベテランのパンソリ奏者の方にお会いし、インタビューをさせていただくことができました。皆さんで研究を応援してくださったことを非常にうれしく思いました。また、韓国とモンゴルの学生さんたちとみんなで行った全州では韓服を着て、伝統芸能を鑑賞したことで国境を越えた一体感を感じたように思いました。

 日々の韓国語の授業では先生が大変丁寧に教えてくださり、初めて知った表現ばかりで学習により力が入りました。朝鮮大学校は建物が大きく非常に広いので、キャンパス内を一人で歩いていて迷うことがありました。そこで、キャンパス内を歩いていた高校生二人に、韓国語と英語を使って道を尋ねました。幸いにも、私の探していた目印が日本で有名なアニメーションが描かれている看板だったので、高校生たちにもそれが伝わり、思いがけないコミュニケーションを図ることができました。一方で、まだまだ自分の勉強不足のため言語による意思疎通が図りきれず、思うように伝えられないこともありました。そのようなときに、いっしょに留学した仲間に何回か助けてもらいましたが、自分でも語学に対してもっと積極的にならなくてはいけないと強く感じました。韓国語を使っての仲間との発表会では、先生をはじめ、皆さんが大変喜んでくださったので、ほんの少しですが恩返しができた気がしました。
 この3週間は私にとって大変貴重な時間でした。おそらく、普通の旅行ではできないことをたくさん体験させていただき、人々の温かさに触れ、毎日が充実していました。韓国で友達になった学生さんが、別れを惜しんで「私も日本に行ってみたい」と言ってくれたことがうれしかったです。
 最後に、今回の留学を応援してくださった国際交流課の皆様、先生方、奥野先生、韓国でお世話になった先生方をはじめ学生の皆様、静大からともに留学した友人たち、両親に感謝いたします。

------------------------------------------------------------

教育学部 2年 氏名 髙須里央菜

私は高校生の時から留学というものを一度はしてみたいと思い、今回短期ではありますがいい機会だと思い、参加を決めました。
中学生の時、ドイツでホームステイをした経験やハワイに行ったりする機会もあり、海外に行くことにとても関心がありました。

今回自分のとても好きな国での留学ということで不安はあまりなくただとても楽しみで仕方ありませんでした。
この三週間を振り返って本当にいい機会だったし来年ももう一度同じように行きたいと心から思える経験でした。
韓国の学生の中には日本語をはなすことができる生徒もいましたが、過半数は英語と韓国語しか話せないということで、韓国語も英語もにわかな私たちは、はじめ戸惑うことが多々ありました。韓国の学生も言語の壁の問題がもどかしく、韓国の学生間でもめてしまったりと難しく悩んだことも有りました。
しかし、そんな困難や様々な経験をみんなでやり遂げてこそ得る絆というのはとても素晴らしいものだなと本当に強く感じました。
韓国の学生だけでなく大学の先生方には大変よくしていただき、とてもおんが返しきれないほどでした。
様々なところに連れて行ってくださったり、食事に関しても、毎日のように連れてってくださったり、高級店にも連れてってくださったりと、自分たちでは経験できなかったことがたくさんありました。
本当に感謝しているし、いつかまた朝鮮大学校を訪れたいです。

大学のキャンパスはほかの大学と比べ物にならないほど広く、ギネスにも認定されているほどです。寮から下まで降りるのに20分はかかります((笑))
また寮にはジムもあり、私だけでしたが愛用していました((笑))

三週間という短い期間ではありますが、それでも自然と韓国語を話さなければ生活できない環境になります。自然に店に入るとき出るときや、挨拶など口からこぼれてくるし、当たり前のことになってきます。一緒に参加したメンバーが困っていたら自分が何か助けてあげられることは無いだろうかと、必死に知っている韓国語をつかい支えあってきました。
留学に行く前よりも確実に成長したなという実感があります。
本当に参加してよかったです。視野がとても広くなりました。

最後、韓国の学生たちとのお別れは涙涙でした。
彼らに何か返したいと、贈り物としてひとりひとりに手書きアレンジと写真入りのアルバムを作りました。本当に喜んでくれたし、今度日本に来る計画まで立ててくれて本当にうれしかったです。
こんな温かい人たちに囲まれて生活できた三週間は私の宝物です。
最高の夏になりました。

------------------------------------------------------------

教育学部 2年 氏名 池田英里奈

 私はCISSに参加する前に2度、韓国・ソウルへ行ったことがあります。ソウル中心部では、どの店でも基本的に日本語が通じるので、そのつもりで今回の留学先である光州へ行きました。
 しかし、光州では日本語がほとんど通じず、韓国の学生も日本語が話せるのは5人中2人でした。本格的に韓国語で会話する機会はこれまであまりなかったので、はじめは不安でいっぱいでした。日本語が通じない学生や店では、韓国語と英語を使って四苦八苦しながらコミュニケーションをとりました。この時は正直しんどかったのですが、このおかげで韓国語が上達したと思います。
 留学期間中は、朝鮮大学の先生方においしい韓国料理をたくさんごちそうになったり(朝鮮大学がある光州は食べ物がおいしいことで有名な全羅道という地域に属します)、韓国の学生といろんな名所や博物館へ行ったり、授業では先生が熱心に指導してくださったりと、プログラムの内容もとても充実したものでした。留学を終えても韓国の学生たちと連絡を取り合っています。今回、参加する機会を得ることができて本当によかったです。

ページの先頭へ