静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

夏季短期留学

朝鮮大学校(韓国)

  • 留学期間:2016年8月8日~2016年8月26日
  • 学部等:人文社会科学部・教育学部・情報学部

朝鮮大学校【人文社会科学部 2年 杉山仁美】
私は今回、海外に行くこと自体初めてでした。ずっと韓国に行きたかったのでとてもワクワクしていた反面、実際に韓国の空港につくと聞こえるのは韓国語ばかり。初めての海外で言葉も通じない中生活できるのかという不安も感じました。
このように期待と不安が入り混じったスタートでしたが、3週間を振り返り、期待の部分も不安の部分も実際に経験できたように思います。
期待していたこと、楽しかったことは特にたくさん経験できました。
日頃は午前が韓国語の授業、午後がフィールドワークで構成されており、午前の韓国語の授業では現地のボランティア学生の方と実際の韓国語に触れ、またクラスの人数も少なかったので個人個人が知りたい表現を教えてもらったり、苦手な部分を重点的に指導してもらったりと充実した時間になりました。
午後のフィールドワークでは韓国の文化にたくさん触れることができました。韓国の伝統料理作り、テコンドー、民族博物館見学…。日本から来たということでたくさんの方の歓迎やもてなし、配慮を各地で受け、文化の違いを体験することと並行して人々のあたたかさ、優しさも感じることができました。
また、スケジュール外の時間には、朝鮮大学校のボランティア学生が学生街に連れて行ってくれたり、みんなで集まっていろいろな話をしたりと和気あいあいと楽しく過ごせました。
韓国の街は夜遅くまでにぎわっていて、いつ歩いても活気にあふれていました。
韓国料理は、辛いものが多いと聞いていましたが日本人の口に合うものも多くとても美味しかったです。日本では食べる機会が少ない韓国料理もたくさん紹介してもらうことができ、食事一つとっても貴重な体験ができました。
ホームステイでは、ホームステイ先の家族がとてもあたたかく迎えてくださり、一泊二日という短い時間ながら素敵な時間を過ごせました。ホームステイは初めてでしたが、私を本当の家族のように受け入れてくれたうえに、つたない韓国語での会話も笑顔で対応してくれたホストファミリーのおかげで、最終日に泣いてしまうくらい良い思い出ができました。
上記に述べたように、この3週間は毎日充実し楽しく過ごすことができましたが、やはり苦労した部分もありました。特に印象に残っているのは、タクシーの運転手の方から日本を批判されたことです。韓国に反日感情を持つ人がいることは頭ではわかっていたのですが、実際に目の前の韓国人から言葉にして言われるとショックでした。一緒にタクシーに乗っていた日本人学生がいたので励ましあって乗り越えることができましたが、しばらくはショックで呆然としてしまいました。また、ちょうど学生街に出た日が韓国の独立記念日で韓国の国旗をもった人々の団体に遭遇しました。ボランティア学生や私たちをサポートしてくれた人たちが日本に友好的で忘れつつありましたが、やはり日本と韓国の間には消すことのできない歴史的な大きな壁があると実感しました。
また、韓国では日本と衛生面で大きな差があり、最初は戸惑いました。街に捨ててあるごみの量は比べものにならないほど多く、何か食べようと店に入っても虫がいました。この点に関しては日本の凄さを感じました。
この3週間、酸いも甘いも経験できた貴重な短期留学になりました。学費を出し、韓国に到着してからも私のことを心配してくれた両親、一緒に学んだ日本人学生の5人、引率の厨子先生、サポートしてくれた朝鮮大学校の方々、このプログラムを企画・実行してくださった静岡大学の方々に感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。

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朝鮮大学校【教育学部 2年 大高歩美】
韓国語の授業は朝鮮大学の学生が行ってくれて、とても良い雰囲気で行われていました。少人数での授業だったので、分からない点はすぐに質問することが出来て良かったと思います。難易度は少し簡単だったように感じました。また、朝鮮大学がクァンジュの色々な場所に連れて行ってくれるので、ほぼ毎日活動していました。現地の学生が、一人ずつ日本語と日常生活のパートナーとなり、大学寮ではルームメイトとして一緒に過ごしたので、友達になるのに時間はかかりませんでした。この短期留学で、韓国の文化を直接体験することができ、異文化を理解することの大切さを学びました。
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朝鮮大学校【情報学部 2年 中村亜美】
大学に入ってから1年半韓国語を勉強し、自分の韓国語のレベルがどれくらいなのかを
確認し、もっと能力をつけるために今回のプログラムに参加しました。朝鮮大学校がある光州特別市は人口150万人の都市で、想像していたものよりとても都会的でした。そして朝鮮大の
キャンパスがとても広くて寮から正門まで坂道を歩いて20分くらいかかり、いつも通っている浜松キャンパスがとても小さく感じました。
朝鮮大学校に滞在している間、いろいろな韓国料理をごちそうになりました。韓国料理は本当に辛かったものが多かったですが、全部とてもおいしかったです。お店で食べると必ず注文した料理とは別にキムチなどの簡単な料理が出てきます。日本ではなかなかないことなのでとても新鮮でした。3週間弱、ほとんど毎食韓国料理を食べていましたが、韓国料理にはとてもたくさんの種類があり、食べられなかった料理もありましたが本当に飽きることはありませんでした。
そして現地の学生と一緒に歴史博物館に行ったりいろいろな名所に行ったり、テコンドー体験に川遊びやアイススケートもやってとても楽しかったです。朝鮮大学校のボランティアのお姉さんたちは3週間弱、わたしたちと一緒に寮で暮らしお世話してくれて、一緒にいろいろなところに行き、わたしたちの買い物に付き合って通訳してくれました。別れるときはとても寂しかったけど、笑顔でまた会おうと言えてよかったと思います。わたしたちをサポートしてくれたお姉さんたちとこのプログラムのスケジュールを作ってくれた現地の先生、そして静大から一緒に留学した友達、静大の国際交流課の方達、こんなすばらしい経験をさせてくれた両親に本当に感謝しています。
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朝鮮大学校【情報学部 2年 伊藤巧朗】
今回の留学で、韓国と日本で最も違いがあると思ったのは食文化である。付け合わせが毎回食べきれない程出てくる他、メインの料理も一品一品がかなり大きい。食べ物は辛い味付けの物が多いが、辛くない物もある。ちなみにどの料理も味がかなり良い。ただ肉料理が中心であり、韓国独自の魚料理はほとんど無い。また麺類は量が多いが、ご飯はかなり小さい。箸やコップも金属製で、横ではなく縦に並べて置く等、日本との相違点がかなり多かった。
韓国の物価はかなり安く、日本より高いものもあるにはあるが日用品、食品、お土産物にいたるまで大抵の物は日本より安く買えた。日本にあるものは韓国にも一通り揃っており、日本とほぼ変わらない生活が出来た。特に驚いたのは漫画やTVゲームの品揃えが日本とほぼ変わらなかったことである。中には自分しか知らないようなマニアックな作品までもハングルに翻訳されて発売されており感動した。韓国における日本文化の輸入はかなり進んでいる様である。
現地のスタッフはとても親身になって接してくれた。韓国の人は仲良くなるとボディータッチが多くなる様で、街中でも身を引っ付くほど寄せ合って歩いている人が多くいた。街中の人も基本的には親切だが、ショップの店員等は日本に比べて接客がかなりぶっきらぼうなので一見苛立っているように見えた。
光州はほとんどハングル一色だが、ソウルは日本語の標識や日本語が話せる人が多いため、韓国語が分からなくても割りと大丈夫だった。光州でもレストランのメニューなどには英語で説明が載っていることが多いため、それを読めば大体何のことなのかは理解できた。
韓国の自然はかなり美しく、無等山(ムドゥンサン)では日本の渓流地帯とほぼ変わらない風景を見ることが出来た。日本に生息していない種なのかどうかは分からないが、日本では見たことが無い生き物もたくさん見ることが出来て楽しかった。
そのほか韓国と日本の相違点としては、車が右側通行、信号機の赤と青が逆、歩行者用信号に信号が変わるまでの秒数が表示される、横断歩道が真ん中で分かれて互い違いになっている、どのコンビニにも日本には無い棒付きのソーセージが売られているなどが挙げられる。
残念だったのは、現地には日本語を話せる男子学生が居らず、スタッフが全員女性だったことである。現地の学生とたくさん話がしたかった上にあわよくば日本に招待しようと考えていたため、このことは男性参加者として非常に痛かった。また、日本で事前に貰った予定表と現地の予定表にかなりの食い違いがあって混乱した。日本で貰った資料には寮の宿泊代が₩158000と書かれていたが、実際の金額は₩192000とかなりの差があった。また予定されていたcultural exchangeも現地では全く予定されておらず、最終日に行うことに決まったのだが結局やらず仕舞いになったのも残念だった。このほか現地でもかなりの予定変更があり、それが全体に連絡されないのもあってかなり振り回された。街中も道にゴミが散乱していてかなり汚く、繁華街で人がたくさん歩いているところにも車やバイクが平気で入り込んでくるため常に気をつけていないと危なかった。しかし残念だった部分よりも良かった部分の方が圧倒的に多く、目に映る物全てが新鮮でどんな経験も自分にとってプラスになったように思う。
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朝鮮大学校【情報学部 2年 多々見彩結】
今回、私がこの朝鮮大学校夏季短期留学に参加しようと思った理由は、1年生のころからずっと韓国語を学んでいましたが、アウトプットする機会がなかなかなかったので、まずはこの短期留学で自分の実力を知って、これからの勉強の励みにしようと考えたからです。
また、中学生のころから韓国の音楽を聴くようになったのが韓国を好きになったきっかけで、テレビ番組や食べ物、文化へとだんだん興味を持つようになりました。

8/8~26までの19日間韓国に滞在しましたが、8/8~24までは光州(クヮンジュ)にいて、最後の3日間はソウルに滞在していました。(先生1人と学生6人で行きました。)
★光州
○寮
光州では、朝鮮大学校のボランティアのお姉さん一名と日本人学生一名の計二名で寮の一部屋を使っていました。寮での暮らしは特に不自由なこともなく、基本的にボランティアのお姉さんたちとずっと行動するので、たくさんサポートをしてもらいながら快適に過ごすことができました。

○食事
朝食:寮の食堂で日替わりメニューの朝食を食べました。朝から辛いものが出てきます。
昼食:毎日、食べたいメニューがあるところに連れて行ってくれたので、みんなでいろんなお店に食べに行きました。
夕食:外に食べに行ったり、デリバリーをとったり、コンビニで食料を調達したり、気分で何を食べるか決めていました。

○交通手段
光州ではタクシー移動がメインでバスにも乗りましたが、基本的に交通費は日本と比べて安い
です。タクシーではたまに運転手さんが韓国語で話しかけてくださるので、つたない韓国語で会
話をしながらも、いろんな話を聞くことができて楽しい思い出の一つとなりました。ソウルでは地
下鉄で移動をしました。東京と似ています。

○スケジュール
平日:午前中は授業、午後は観光したり遊んだりして、自由時間がわりかし多めでした。 
週末:遊びがメインで、好きなことができるのでいろんなところに行くことができました。
ホームステイ:1泊2日で、日本語ができない家庭にホームステイもしました。私は子どもがいる家族のお家にホームステイをしたかったので、現地の先生に頼んでホームステイ先を見つけてもらいました。今までホームステイはしたことがなくて少し不安になりましたが、ホームステイ先のお父さん、お母さん、妹、弟たちといろんな話をしたり、出かけたり、ホットックを作ったり、BBQをしたり、短い時間でしたがたくさんの思い出を作ることができて、楽しいひとときを過ごせました。
全州旅行:1泊2日で、光州から1時間半ほど離れた全州(チョンジュ)というところに旅行に行きました。全州では韓国の伝統家屋のようなところに泊まり、そこで手鏡作り体験や手ぬぐいの絞り染め体験をしました。また、伝統衣装である韓服を着て街を歩いたり、全州で有名な全州ビビンバも食べて、旅行を満喫しました。

○授業(勉強)
韓国に来て二日目に習熟度テストがあって、その結果によってバランスよくクラスが二つに分けられて授業が行われました。私のクラスは韓国語をすでに1年以上学んでいる人たちが集まったので、自分たちが知らない文法や単語をメインに授業をしていただきました。分からないところは質問したりしていろんなことを教えてもらえたので、私たち主体で楽しく勉強ができました。
また、最終日には自分が話したいことについて韓国語でプレゼンをする機会があり、ボランティアのお姉さんたちとスピーチの原稿を考えたり、私はパワーポイントも使って発表したかったので徹夜で頑張りました(笑)。

★ソウル
○ホテル
明洞(ミョンドン)のホテルに2泊3日滞在しました。駅の近くのホテルだったので、買い物もしやすく、快適に過ごせました。
○スケジュール
1日目:午後に着いたので、夜ご飯を食べて少し買い物をしました。明洞では日本語が話せる店員さんがたくさんいるので、買い物しやすいです。
2日目:2日目は自由行動でした。自分たちが行きたいところを前日にリストアップしていたので、地下鉄で効率良くいけるように計画を立てました。景福宮(キョンボックン)や梨大(イデ)、弘大(ホンデ)、カロスキルなどに行きました。観光しつつ買い物をしたり、一日を満喫することができました。
3日目:帰国 朝早くから仁川(インチョン)空港に行ったので、昼前には日本につきました。

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