静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

ソフィア大学(ブルガリア)

  • 留学期間:2018年9月〜2019年7月
  • 学部等:教育学部

私は静岡大学では教育学部に所属しているのですが、観光についても興味があり、それに挑戦したいと思い、ソフィア大学では観光学科に所属しています。基本的にはシラバスの中から自分の受けたい授業を選んで教授に個人的に連絡をすれば授業を受講できます。しかし、英語での授業が開講されるにはある程度の数の留学生が受講を希望していないといけません。私の所属する学科では、希望する生徒の数が足りずに与えられた課題に対して自分で勉強してセメスターの最後や中間発表としてプレゼンをしたり、レポートを書くものも少なくありません。ただ、教授が必要な参考文献をたくさん送ってくださるので、知識が全くなかった私でも問題なく課題を進めることができました。
授業が少ない分、自分が何を勉強したいのか考え直したり、自分に足らないものが何か見つめなおすことができる時間が増えています。自分が留学前に思い描いていた授業の形態とは異なりますが、自分のための勉強の時間は増えていると思います。
クラスが無い分、同じ授業の留学生と話す時間は他の学科の人と話す機会は少ないですが、だからこそ自ら動いて色々な留学生と話す姿勢がつきました。そのため、サマーセメスターで一番仲良くしてくれて、ハイキングや料理など色々なことをしたのは他大学の留学生です。もともと自分から動いて何かをすることがあまり得意な方ではなかったのですが、ルームメイトも日本人学生で、なかなか部屋を変えることが難しく、自分で動かない限り何も変わらないということを感じ、自分で動く、失敗を恐れないで挑戦するということの大切さを改めて学びました。

そして、初めてベジタリアンの方と食事をしたり、日本ではしたことのなかったボルダリングに行ったりと新たな挑戦がたくさんできたのも留学に来てよかったと思える点です。
勉強はもちろん大切ですが、同じように、経験や留学したからこそ得られたと思うものが多いです。日本でも同じことが経験できたかもし れませんが、それを経験するきっかけを与えてくれたのは留学先での友人や自分の失敗や体験です。
それでも、やはりさまざまな場面で毎日、自分の英語力の無さや、知識の足りなさを痛感しているので、これからさらに勉強に時間を費やしていきたいと思います。

ブルガリアの物価は他の国と比べて低く、スターバックスが一番安い国だと聞いたことがあります。特にスーパーマーケットの野菜や果物はとても安く、自炊すればかなり経緯費を浮かせることができると思います。ただ、私の住んでいる寮はキッチンがないので部屋にコンロを置いて料理をしており、冷蔵庫は下の階の学生に借りています。食べ物や生活用品は安いですが、服や本などは日本とあまり変わりありません。私はソフィアに来る際に様々な日用品を持ってきましたが、皮膚がすごく弱い方でなければ、こちらに来てから買っても良いと思います。服もそれほど持ってこなくても良いと思います。日本食のスーパーもあるそうですし、寮の近くのスーパーマーケットにも日本食が、少ないですが置いてあるのであまり日本食は恋しくなっていません。ただ、納豆だけは探してもないので、納豆好きの方は留学に来る前にたくさん食べておいた方がいいと思います!
また私の住んでいるソフィアでは、天気の変動が少なく、雨が降らない時はずっと降りませんし、雨が降り始めたら数日降り続きます。山に囲まれているからだそうです。雪は11月の半ばに降りはじめました。今も時々降ります。しかしこれも年によるそうです。
生活面では、日本では感じなかった不便さを感じることもあります。停電には驚かなくなりましたし、断水した日もありました。電車やバスは時間通りに来ますが、ブルガリアの外へバスで行った時にバスが来ず、英語も通じない中でgoogle翻訳を使って何とか目的地に辿り着いたこともあります。しかしこの不便さも留学しなかったら感じず、日本にいた時の生活を当たり前だと思っていたかもしれません。反対に日本にはないものを感じることもできています。また、さまざまな国で色々な文化・制度のあり方・人の生活の多様性を感じました。こう言った経験で、これがいい、悪いと決めつけて、物事を絶対視せずに色々な視点から見ることができるようになったように思えます。
またブルガリアの文化に触れる機会もたくさんありました。日本の節分に当たるスルバと言うお祭りを見学し、街の広場でお年寄りから小さい子までモコモコの衣装を着て大きな鈴を鳴らして練り歩く様は圧巻でした。
さらに今、マルテニッツアと言うお守りがソフィアのあらゆるところで売られています。地元の方はこれを木に吊るすそうです。実際に街の木にはたくさんのマルテニッツアが吊る下げられています。とても可愛く、何個でも買いたくなってしまいます。
このように今の所充実した留学生活を送ることができています。残りの5ヶ月も悔いのないように1日を大切に、様々なことを吸収して帰りたいと思います。

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