静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

国立台北科技大学(台湾)

  • 留学期間:2025年9月~2026年1月
  • 学部等:人文社会科学部

【授業】
 私は経営管理学部に所属し、6つの授業を取っていました。台北科技大学から出された履修の最低条件は「所属する学部の授業を最低1つ取ること」のみであったため、履修の自由度はかなり高いと思います。台北科技大学では非常に多くの授業が英語で開講されており、たくさんの台湾人学生と数人の留学生が一緒にその授業を受けるという場合がほとんどです。そのため履修の選択肢も非常に多いのですが、定員オーバーで履修できない場合も多々ありました。授業形式は学部によって異なるとは思いますが、グループワークを重視するものもあれば講義形式のものもあります。留学生はもちろん、台湾人の学生も私より堪能に英語を話すため、グループワークでは非常に苦労しました。台湾への交換留学において、静岡大学が出しているTOEICの最低スコアは550点ですが、正直それではかなり厳しいのではないかと感じました。一方で、少なくとも私が履修した授業の先生方は、中間テストの結果が芳しくなかった学生を対象に救済課題を出したり、ことあるごとにボーナスポイントをくれたりと、学生の単位取得にはかなり協力的でした。また、ほぼ全ての授業で生成AIの使用が容認されています。もちろん課題を丸投げするというような使い方はご法度ですが、理解できなかった授業のレジュメやスライドをAIに読み込ませると日本語で解説してくれるため、テスト勉強の際には非常に役に立ちました。そのため、授業やテストについてはあまり心配する必要はないのではないかと思います。

【住居】
 学生寮は大学の敷地内に1つと、大学から地下鉄で30分ほど離れた場所にある別の学校の敷地内に1つあります。留学前に入寮を希望した人から部屋が割り振られ、私は学校から遠い方の寮で生活していました。寮費は1学期分で9500NTD(1NTD=約5円)であり、大学から遠い方の寮に住む場合は、大学の最寄り駅までの定期券代が月に1200NTDかかります。部屋は4人1組の相部屋で、それぞれに机とベッドと収納スペースが割り当てられています。トイレとシャワーは各部屋にはついておらず、1フロアにそれぞれ5~6個ずつある共用のものをみんなで使用する形式でした。寮は全体的に設備が少し古いものの、お湯が出ない、クーラーがつかないなどのトラブルはほぼ無く、頻繁に清掃が入るため清潔に保たれています。一方で、寮の設備そのものは非常に簡素であり、上記のもの以外には洗濯機、乾燥機、ウォーターサーバーぐらいしか備え付けられておらず、他の留学体験記で見るようなコンビニ、食堂、コピー機、キッチン、冷蔵庫などは一切ありません。インターネット回線も有線のみであり、私のパソコンにはLANポートがついていなかったため、現地で慌てて変換アダプタを購入しました。また、私の部屋は蚊がたくさん出たため、虫対策グッズを用意することを強くおすすめします。

  

【食事】
 寮にキッチンがなかったため、寮での食事は食パンやカップ麺など、ほとんど調理の必要がない食品をスーパーで買ってきて食べていました。また、バナナやスイカなどの果物が安かったほか、日本では滅多に見ないようなグァバやリュウガン、ドラゴンフルーツ、スターフルーツなども売っているため、気になる人は試してみるといいと思います。また、大学の食堂には量り売り形式のレストランが入っており、好きなものを好きなだけ取って食べることができます。味はもちろん、学生は少し割引されるため値段も申し分ないです。大学の食堂に限らず、台湾は外食の値段が非常に安く、味も日本のものとよく似ています。さらに日本でもおなじみの外食チェーンも数多く出店しているため、食事に関してはほとんど心配いらないと思います。ただ、特に安価な店においてはアレルギーへの対応が適当だったりするため、重篤な食物アレルギーを持っている人は注意することをおすすめします。

【気候】
 台北は亜熱帯に属していますが、夏場の気候は静岡とそれほど差がないように感じました。日本との気候の差が最も顕著なのはおそらく11月で、日本では気温が急激に下がるのに対し、台湾では暖かく過ごしやすい日が続きます。しかし、12月に入ると台湾でも気温が低下し、ダウンジャケットを着ている人も見受けられるようになります。また、台湾の冬は湿度が高いため、洗濯物が一気に乾きづらくなったり、私物にカビが生えやすくなったりします。気温自体は寒い日でも10℃ほどと数字の上では大したことはないのですが、高い湿度との相乗効果によって体感温度はさらに下がります。ちなみに寮の空調設備には暖房が存在せず、私の記憶では大学でも暖房が入ったことはないため、防寒着やヒートテック、厚手の部屋着などを持参することを強くおすすめします。私は寒さ対策を怠った結果、一番大事な期末試験の日にお腹を壊しました。

【文化の違い】
 台湾人との間で、大きな文化の違いを感じたことは正直ほとんどありませんでした。しいて言うなら、電車内での通話がOKなこと、トイレットペーパーを便器に捨ててはいけない場合があることぐらいだと思います。一方で留学生間でのコミュニケーションは驚きの連続であり、特に菜食主義や宗教をこれほど身近に感じたことはこれまでに一度もなかったため非常に新鮮な体験でした。また、私が日本人だと知ると興奮気味にアニメの話題を振ってくる学生が国籍を問わず非常に多く、海外でのアニメ人気の高さを肌で実感しました。自分の生まれ育った国の文化が国際的に高い評価を受けていることはとても誇らしく、留学中のもっともよい思い出の一つとして心に残っています。

【現地での生活環境・街並み等】
 生活環境は全体的に日本に近く、物価もほとんど日本と変わりません。日本より明らかに高いものは卵や乳製品ぐらいであり、その反面、外食(マクドナルドや吉野家など、海外系のチェーンを除く)の値段や公共交通機関の運賃、博物館や美術館の入場料などは日本よりもはるかに安いです。先述した地下鉄の定期券ですが、日本の定期券とはシステムが異なり、1ヶ月1200NTDで台北の地下鉄全線とバス全線が乗り放題になります。そのため休日や授業終わりにどこかに遊びに行く際にも大変重宝しました。言語については、大学生は総じて英語を堪能に話しますが、街中では英語が全く通じない場合もあり、そこは少々不便です。看板や飲食店のメニューなどに英語表記が無い場合も多くありますが、書かれている漢字のニュアンスで意外と理解できます。事前に中国語を勉強し、簡単な文法を頭に入れておくとさらによいと思います。また、治安についてもほぼ心配いらないと(私の滞在中に台北駅で無差別殺傷事件が起こりましたが、数年に一度大きな犯罪が起こるのは日本もあまり変わらないと思います)感じましたが、バイクが非常に多く、自動車の運転が荒っぽい人が一定数いるため、交通事故に巻き込まれないように十分注意することをおすすめします。

【今後の課題】
 台湾での生活や留学生同士の交流を通じて文化の違いに触れ、自分の世界が大きく広がったと感じています。この経験を、今後の生活に生かしていくことが当面の課題であると考えています。また、今回の留学を通して自分の英語力は大きく向上しましたが、帰国後も継続的に使用しないとすぐに忘れてしまいます。そのため、英語学習の習慣をつけ、英語力の維持・向上に努めたいと思います。

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