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留学プログラム

交換留学

台北科技大学(台湾)

  • 留学期間:2019/09~
  • 学部等:工学部

 台湾に留学にきて3か月が経ちました。この3か月の台湾での生活や大学生活について紹介したいと思います。

【なぜ台湾で中国語を習いに行くのを決めたか】
 私はこの台湾の交換留学の前に父親の転勤に伴い、2017年8月から2018年9月まで静岡大学を1年間休学して個人的にアメリカに言語留学をしていました。その時通っていたのは言語学校であったため、アメリカ人の学生はおらず、英語を母国語としない人が通っていましたが、英語の授業を受け、互いに英語力を高め合うことができたと思います。そこで会った人達と交流しているうちに言語や文化に興味を持つようになりました。そして帰国後に新しい言語を話せるようになりたいと思うようになりました。そこで日本で英語の次に大切だと (個人的に) 思う中国語の習得をしたいと思うようになりました。言語学校で出会った人たちの中に特に仲の良かったグループの中に台湾人がいたということ、台湾が親日であるということ、小学生の頃に台湾に行ったことがあることなど、台湾に親近感があったということから中国ではなく台湾に留学をしたいと考えるようになり、アメリカからの帰国後に台湾に実際に行き、今回留学先である台北科技大学を見学しに行きました。見学したときは祝日で学生はあまりいませんでしたが、雰囲気が良く、海外の大学で勉強してみたいという思いが強くなり、静岡大学に復学後、国際交流課に相談に行きました。相談したところ、静岡大学から台北科技大学に交換留学へ行った学生は今までにいないと聞き、少し不安でしたが、挑戦したいと思い、交換留学を申請しました。

【台北科技大学での生活】
●台北科技大学について
 台北科技大学は6学部19学科が一つのキャンパスにあるため、様々な学部、学科の学生と交流することが出来ます。そのため、交換留学生は授業を自由に取ることができるため、自分の専攻ではない学科の授業も受けることが出来ます。
●イベント
 大学や、留学生対象に活動している部活が定期的にイベントを開催しています。私も何度か参加し、公共交通機関で行きにくいところなどに連れて行ってもらいました。日本のガイドブックに載ってないような場所や食べ物を紹介してくれたりするのでとても楽しかったです。また、留学生同士での交流も深めることが出来ました。
●勉強
 授業は英語の授業を多く取っています。台北科技大学の方からも静岡大学の方からも自分の興味のあるものをとっても良いということであったので中国語で行われている授業の取得も可能です。試しに自分の専門科目の授業を聞きに行ったのですが、教科書が英語で教授は中国語で説明をしていました。私は中国語初心者で全く理解できなかったため、今学期は専門科目を取らずに、自分の興味のある授業の中で英語で開催されている授業を取ることに決めました。また、いくつかは中国語の授業があり、これは留学生向けの授業であり、簡単な中国語で授業を行っているため、私はこれも取っています。私が今学期取った授業の中には台湾の学生と同じ授業を受けているものもあります。しかし教授は英語で説明しているため、授業内容を理解することが出来ます。しかし、多くの授業は私の専攻とは違うものなので少し難しいですが、教授や学生が優しく教えてくれるため、苦ではありません。また中国語の授業では中国語を習いたいという留学生と同じ授業を受けているため互いに協力して勉強しています。レベルによってクラス分けされているため、クラスは少人数であり、分からないところがあった時は気軽に先生に聞くことが出来ます。また教授の中には留学生に対して言語交換という形で日本語を話したい、習いたい台湾の学生と会わせてくれて毎週言語交換をしています。授業によってはフィールドワークを行っている授業があります。私の場合、台南にある会社へ見学に行ったり、博物館に行って展示物の説明を受けたりすることが授業の一環で行ったために貴重な経験が多々できました。
●住居
 私は今学期は大学の寮に住んでいて、4人で1部屋をシェアしてます。私のルームメイトは全員私と同じように交換留学生であるため英語でコミュニケーションをしています。寮の友達によっては台湾人3人に留学生1人である部屋もあるそうです。大学の寮であると家賃は日本に比べとても安いです。洗面所やトイレ、シャワーは5部屋ほどでシェアしています。また、寮のすぐ下にはFamily Martや食堂があるため、気軽に食べ物を買いに行くことが出来ます。また、寮にはクーラーはありますが、クーラーの電気代は別料金でルームメイトでシェアしています。また、クーラーのみで暖房はないので冬は部屋内がとても寒くなると思われます。大学の寮は2つあり、1つは大学の中にあり、もう1つはMRT (地下鉄) で20分くらいのところにあります。私は大学内の寮であるため、授業始まるギリギリまで寮でゆっくりすることが出来ます。問題点としては寮やシェアハウスで“あるある”ですが、就寝時間やライフスタイルが違うこと、クーラーの設定温度について、騒音についてのトラブルがありました。始めは我慢していましたが、このままではよくないと思い、ルームメイトと話し合うことで解決しました。日本人は我慢しがちですが、自分の思いをしっかりと伝えることが大切であると思いました。
●食事
 食事はほとんど外食です。寮に交換留学生用のキッチンがあるのですが、使用したことがありません。理由として、外食が安いこと、また、共同で使用できる時間帯が決まっており、少し不便であるからです。外食に関して、一食の食費は約50 ~ 150元(約175 ~ 525円) ほどであり、自炊をしても大差なく、台湾では元々自炊する習慣がありません。そのため、私はせっかくなら台湾料理や様々なものを食べたいと思っているため、外食ばかりです。実際にキッチンがない宿も多くあるそうです。しかし台湾でのお店は朝食のお店は午前中のみの営業だったり、食事の時間帯にしか開いていなかったりといったことが多くあるので必ず訪れる前に営業時間を確認する必要があります。また、台湾は士林夜市が有名ですが、ここの他にもいたるところに夜市があります。そのため、夜に何か食べたくなっても夜市であれば12時を過ぎていても開いているので安く夜食を食べることができます。
●気候
 台湾は亜熱帯または熱帯に属しています。台湾にきたばかりの9月はとても暑く、11月上旬まで暑かったですが、さすがに夕方になると長袖が必要なくらい寒くなります。また、室内や電車内、バス内はクーラーがガンガンにかかっているため寒いです。そのため寒がりの人は上着が必需品です。11月下旬からは急激に寒くなったので長袖を切る人やダウンを着てる人も見かけたりしました。雪はめったに降らないそうですが、日本に比べ湿度があるため、実際の気温より寒く感じます。

【台湾留学3か月を通して思ったこと】
 今回の留学が2回目ですが、1回目のアメリカ留学は両親と一緒に暮らしていました。しかし、一人で行くのは今回が初めてであったため、また、中国語も全く話せないので台湾留学の出発日が近づくにつれて少し不安でした。しかし、寮のルームメイトも同い年で大きな文化の差もなかったため、すぐに打ち解けることができ、不安も解消しました。また、アメリカ留学のおかげで英語はコミュニケーションに支障がない程度に話せるので、ルームメイトとの会話は英語でコミュニケーションが出来て良いのですが、外で話すとき、中国語より英語の方が楽に話せてしまうので、英語で話してしまっています。でも、余裕のある時は中国語で話す努力はしています。授業は英語または中国語で受講できるので、どちらの言語も上達させることができると思います。また、私が日本人であることが分かると日本語を話してくる人もいます。台湾人はとてもフレンドリーで優しいため、留学について不安がある人でも安心して楽しく留学生活を送ることができると思います。この3か月はとても充実していてあっという間に過ぎてしまいました。より今より中国語を伸ばせるよう、また人間的に成長できるよう1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

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