【授業】
大学における学び方に大きな違いを感じた。日本の講義では、教授が話し、学生が静かにノートを取る光景が一般的である。しかしドイツの教室では、どんなに細かい、あるいは初歩的な疑問であっても、学生たちは躊躇なくすぐに手を挙げて質問を投げかける。さらに衝撃的だったのは、その質問に対して教授が答えるだけでなく、別の学生が「私はこう思う」「その前提なら別の手法もある」と次々に意見を述べ、その場で活発な議論が始まることだった。
専門知識をただ受動的に「教わる」のではなく、自らの頭で考え、対話を通じて「深めていく」という能動的な姿勢にとても驚かされた。
語学もドイツ語でドイツ語を学ぶという挑戦的なことを行った。とても面白い体験で様々な背景を持つ外国人と交流できるので、英語圏以外の国に行く人は第三言語を学んでみてほしい。
【住居】
寮での生活は比較的快適である。日本の住居との違いを感じてとても面白く感じた。特に暖房器具はもっと熱効率よく温められそうだよねと感じたりした。家のドアの分厚さ、窓の層の多さなど面白さを感じられると思う。手続きも比較的速やかに行えるようになっていた。何か問題があるときもオフィスに言いに行く、メールを送ることですぐに対応していただけることも多く、自分はあまり問題を感じなかった。とにかく言ってみることが大事なので何事も相談してみるとよいと思う。

【食事】
近所にスーパーが二つ、少し歩けばもっと大きなところや24時まで営業しているようなところもあり、特に問題はないと感じた。しかし、日曜日には何も営業していないので注意が必要である。
外食に関しては、高価であるので数えるほどしか行っていないが、Dönerなどはどこでも手軽に比較的安く食べることができるためおすすめである.
【気候】
ドイツの気候は日本と大きく異なり、生活の質やメンタルに直接的な影響を与えた。特徴的なのは、冬は恐ろしく日が短く、逆に夏は恐ろしく日が長いことだ。 とくに日照時間が極端に減る冬場は、毎日が薄暗く、寒さも非常に厳しい。大げさではなく「自分の体が物理的に日光を欲しがっている」という本能的な渇望を、人生で初めて味わったほどだ。これから渡航する人は、本格的な防寒具の準備と、冬場のメンタル・体調管理を強く意識してほしい。 しかしその分、長く暗い冬を耐え抜いた後に訪れる、夏の輝くような日差しと、それを全身で喜ぶ人々の姿は、この気候ならではの美しいコントラストとして強く記憶に残っている。
【文化の違い】
言語、スポーツ、授業など、私がドイツで感じた様々な側面を述べてきたが、食事の作法、対人距離、ルールに対する考え方など、日本との「文化の違い」を挙げ始めればそれこそキリがない。
無数にある文化の違いは、ぜひ皆さん自身が海を渡り、ご自身の肌で直接体感してきてほしい。

【現地での生活環境・街並み等】
ドイツの街並みは非常に合理的でありながら、自然との調和が取れている。石畳の美しい旧市街のすぐそばに豊かな緑が広がり、トラム(路面電車)などの公共交通機関が網の目のように発達しているため、車がなくても生活圏の移動は非常にスムーズだ。ヴッパタールには懸垂式のモノレールがありそれに乗っているのも面白いと思う。 また、日常の買い出しひとつをとっても日本とは環境が異なる。ドイツでは法律(閉店法)により、日曜日はスーパーを含む大半の店が完全に閉まる。積極的に歩き、街の景色を楽しみながら暮らすというスタイルが、自然と身についていった。