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留学プログラム

交換留学

ヴッパタール大学(ドイツ)

  • 留学期間:2016年10月~2017年7月
  • 学部等:人文社会科学部

1. 授業
私は、冬学期ではドイツ語の授業しか履修しておらず、春学期から自分の専攻に関係する授業を履修しようと考えています。そのため以下ではドイツ語の授業のみを紹介します。
冬学期が始まってすぐにドイツ語の授業が始まると考えていましたが、実際始まったのは新学期のセレモニーから10日程経った頃で、それまではドイツ語初心者のための授業が無料で開講されていました。授業が始まる前日にクラス分けテストが行われ、もし振り分けられた先のレベルが高すぎると感じたら下のクラスに移ることもできます。そして1つ上のクラスへ行きたい場合は、2週間ほど授業を受けた後にテストを行い、合格する必要があるようです。
クラスはA1からC1まであり、A1~B1では9週間、B2では5週間、C1では4週間授業が行われます。それぞれの授業を終えた後にはテストが行われ、一定の点を取れば次のクラスへ進めます。テストの内容、配点はクラスのレベルにより異なります。順調に合格していけば1年間でC1まで進むことができ、丁度C1が終わった後にDSHがある、という仕組みとのことでした。
授業では教科書や文法書、先生の配るプリントなどを使って総合的にドイツ語を学ぶことが出来ます。
授業が始まったばかりのころは、ドイツの文化や習慣についての文章を読み、先生が説明するのを聞き取り、その後自分の国ではどうなっているのかを簡単に発表するという流れに、私はなかなか付いていけませんでした。先生に何を質問されているのか汲み取れなかったり、聞き取れても上手く説明できなかったりと、落ち込むことが多かったように思います。グループワークやペアワークでも、クラスメイトはスムーズに話し合いを進めているにも関わらず、私は殆ど発言ができませんでした。
しかし教科書を一通り終え、次のレベルに進んだ今、以前よりも発言することに抵抗は無くなってきました。私がたどたどしい話し方をしても、先生やクラスメイトはきちんと耳を傾けてくれますし、文法や発音のおかしい所はきちんと訂正してくれます。更に授業中課題や宿題として様々なテーマの作文を書いたことも、かなり勉強になりました。とはいえ、クラスメイトに比べるとまだまだスピーキング、リスニング能力が劣っていると日々痛感しています。授業時間を有効に使い、更なる語学力の向上を目指していくつもりです。

2.ドイツでの各手続き
まずドイツに来て1~2週間以内に住民登録をする必要があります。新学期開始約1週間前に留学生の為のwelcome weekというものがあり、その中で皆揃って住民登録へ行く、という日が設けられているようでしたが、私は早めにドイツへ渡ったため個人で手続きをする必要がありました。インターネットで必要書類を手に入れたり、予め役所に予約を入れたりする必要は無く、入寮の際に貰う契約書とパスポートのみで手続きを行うことが出来ました。ただ、時間帯や曜日によって変わるかもしれませんが、役所で長時間待たされることは覚悟しておいたほうが良さそうです。
そしてビザですが、11月ごろ留学課の職員の方からメールにて連絡があり、予め日本で用意していた書類、手数料、パスポートを手渡したところ、1週間ほどで無事に受けとることができました。住民登録同様、自分で役所に出向く必要があると思っていたため驚きました。
あと、ドイツに来て間もない頃、実家から送ってもらった荷物が税関止まりになってしまい、自分で受け取りに行ったことがありました。インターネット上で税関についての不穏な体験談が多く見受けられ不安でしたが、実際行ってみると対応はいたって親切で、中身を一緒に確認した後すぐに受け取ることができました。どうやら荷物の中身が不明確であったがために税関で止まってしまったようなので、今後留学される方はご注意ください。

3.交流
大学にはドイツ人学生と日本人学生が交流できるタンデムプログラムがあり、週に1度集まって話をしたり、ゲームを一緒に遊んだり、言葉を教えあったりしています。ドイツ語の先生より学生の方が話すスピードは速く、上手く聞き取れないことも多々ありますが、彼らが使っている日本語の教科書を見せてもらい、外国語としてどのように日本語を学んでいるのかを垣間見たり、ボードゲームなどを通して授業ではあまり聞かないドイツ語の口語表現を覚えたりと、様々なことを楽しく学べています。
他に、ERASMUSプログラムの学生のためのイベントにも参加することができます。このプログラムではwelcome weekを初めとした留学生同士の交流イベントを多く企画しており、多くの人と知り合うことができます。
どちらのプログラムも毎回参加しなければいけないというわけでは無く、自分のペースで交流を楽しむことができます。

4.生活
ヴッパータールの町はあまり大きくはないものの、主要な施設は駅周辺に揃っており、寮の近くにはスーパーが複数あるため、過ごしやすいところです。電車を使って30分程でデュッセルドルフにも行けるため、買い物に不便は感じていません。
ドイツ語ができるに越したことはありませんが、英語もほとんどの場所で通じます。ドイツに来たばかりのころ、携帯電話の契約の話など難しそうな話はところどころ英語での説明をお願いしていました。
食事についてですが、レストランに入ると飲み物代やチップなどがかかるため日本より高くつく印象がある一方、スーパーでは安く食料品を買うことができます。特に乳製品は安く種類も豊富です。醤油や海苔、豆腐など日本の食品も安くはありませんがあちこちのスーパーで見つけることができました。そして、日本と全く同じ食材もある一方、売られ方が日本とは異なる食品も多く見受けられます。例えば小麦粉は薄力粉、強力粉ではなく3桁の数字で区別されていますし、じゃがいもは調理法によって3種類に分けて売られています。食料品に限らず、ドイツと日本とでは商品の売られ方にかなり違いがあります。買い物のたび新たな発見があり、毎日を楽しく過ごせています。
ドイツには大抵の町にコンサートホールやオペラハウスがあるのですが、学生料金が設定されているところが多いです。場所と日によっては、何処の席を選んでも一律の学生料金ということがあり、とてもお徳です。ヴッパータール駅の近くにもコンサートホールがあり、なんと学生無料のコンサートも行われることがあります。内装もとても綺麗なのでおすすめします。値段の高いコンサートでなければ、またはとても高い席を選んでなければ、特に厳しいドレスコードは無さそうです。オペラは、ドイツ語の演目でも他の言語の演目でも舞台の上に字幕が映り、理解の助けになってくれます。

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