静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

ヴッパタール大学(ドイツ)

  • 留学期間:2016年10月~2017年7月
  • 学部等:人文社会科学部

私は現在ヴッパタール大学でドイツ語コースに通っています。こちらに来てから3ヶ月ほどが経ちました。初めてのヨーロッパに、渡航前は留学への不安もさることながら空港での手続き等から不安がありましたが、環境に恵まれて充実した日々を送っています。
9月末にドイツに渡り入寮まで済ませましたが、コースのクラス分けをするプレイスメントテストを終えて実際に授業が始まったのは10月末のことでした。そのため10月から入寮する学生が多かったように思います。確かに10月に入ってから大学の国際交流課による説明会や学校案内が行われたり、州内の公共交通機関を自由に使うことが出来るゼメスターチケットが有効になったりします。しかし9月末の余分の1週間で、大学や寮、駅の周辺を歩いて生活範囲を確かめることが出来たので、ドイツやヴッパタールに慣れるためには必要な期間だったのだと思います。
 ヴッパタールに来て最初の印象は坂が多いということでした。列車内に自転車を持ち込めること、自転車専用道路があることを見て分かるようにドイツは自転車文化が発展していますが、ここヴッパタールでは他の都市に比べてその姿があまり見られません。大学キャンパス内には階段と緑が多く、静岡大学の静岡キャンパスを彷彿させます。何処に行くにしても坂と階段は不可欠ですがその生活にも慣れました。
 冬学期の間、私は語学コースのみに参加しています。私のクラスには25人程度の生徒がおり、学生だけでなく既に働いている人もいます。そのため年齢には差がありますが、彼らと過ごしていてそれを気にすることはありません。互いに親称で呼び合い、同じ事で笑い合えるので友人に年齢の差は関係ないことを感じます。授業は週4日あり、8時15分から12時頃まで続きます。もちろん全てドイツ語で行われるので、最初の頃は先生の言葉を聞き取るので精一杯でしたが、だんだん教室内で飛び交う様々な話題に付いていけるようになったと思います。私は現在冬休みを過ごしていますが、年明けの授業第2週目にテストがあり、この結果で上のクラスに昇級できるかが決まります。語学コースの冬休みは約3週間あります。ドイツの冬を楽しむのはもちろんですが学習にも手を抜けません。
 こちらに来たら学生としての特権を大いに利用すべきです。学生であればヴッパタールで催される演劇とオペラとシンフォニーコンサートの殆どを無料で鑑賞できます。学生が文化を楽しめるようにと2014年から始まった試みだそうです。学生チケットには限りがありますが、ヴッパタールの顔の一つである市民ホールでのクラシック鑑賞は一度体験してみると良いと思います。また、近隣都市でも数々のコンサートが開かれており、チケット料金が日本と比べて格安なので少しでも興味があれば調べてみることをお勧めします。
 語学力に関して言うとこの3ヶ月で大きく変わったことは残念ながらあまり感じられないのですが、自分を見つめる時間は増えたと思います。そして、この知り合いの少ない世界では自分から働きかけないと何も変わらないのだということを強く感じました。残りの留学生活もこれを意識して生活していきたいです。

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