静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

ロレーヌ大学(フランス)

  • 留学期間:2014年9月~2015年6月
  • 学部等:人文学部言語文化学科

2015年 3月31日

 フランスに留学してから早いものでもうすぐ7か月が経とうとしています。私が今住んでいるのはフランスの北西、ロレーヌ地方のナンシーという街です。ナンシーの一番の魅力はなんといってもスタニスラス広場ではないかと思います。9月には建物を使ったプロジェクションマッピング、12月にはサン・ニコラのイベントで花火が上がったりとスタニスラス広場では毎年たくさんのイベントが行われています。またナンシーには日仏協会というものがあり、毎月1回日本人と日本の文化に興味のあるフランス人が集まり交流を行っています。最近は日仏協会で知り合ったフランス人の人たちといっしょにご飯を食べたり、サッカーをしたりと充実した日々を送ることができています。

 DEFLEの授業ですが、まず授業が始まる前にクラス分けのテストを受けます。そのテストによって自分の所属するクラスが決まります。授業が始まって最初のころは先生の言っていることも全然分からず大変だったのですが、時間が経つにつれてだんだん慣れてきて、今ではだいたいのことは理解できるようになってきました。まだまだ力不足のところも多いですが、フランスに来た時より格段にレベルアップしています。残りの3か月悔いの残らないよう頑張りたいと思います。

 私はこの留学を通して自分の語学力向上はもちろんですが、そのほかにも様々なことを学ぶことができました。一つは言葉の大切さです。日本にいるときは他の人たちごく当たり前のように会話をしていました。しかしフランスに来て、自分の思っていることを何の不自由もなく他の人に伝えられることがいかに素晴らしく、恵まれていることなのかを実感することができました。これは日本にいては決して気付くことのできないことです。そしてフランスに来て学んだことがもう一つ。それは自分の知識の浅さです。フランスにいると日本のことついてよく質問をされます。それは日本食や日本文化はもちろん、政治、経済、生活習慣、スポーツなど内容は様々です。そういった質問に答えるときに自分に知識がないあまりに相手が納得する説明をできなかったことが多々ありました。これは言葉の能力どうこうの問題ではなくただ単に自分の知識不足によるものです。自分の国のことをすごく知っているようで、実は全然分かっていませんでした。そのときに言語を学ぶことはもちろん大切だが、それと同じくらい日本についての知識を身につけることも大切だということを思い知らされました。そして最後に、私自身フランスに来て最も強く感じたこと、それは日本にいる友達や家族の大切さです。日本にいるときは常に周りに仲のよい友達がいました。ともに遊んで、旅行をして、時には真剣に何かに取り組んで。日本にいるときは、そのような毎日が当たり前で特別な感情を抱くようなことはありませんでした。しかしフランスに来て友達と会えない時間が続き、初めてそのような日々がとても大切でかけがえのないものだったのだと気付くことができました。これも日本にいては気付くことのできないことだろうと思います。

 フランスは日本とは全く違う文化や歴史を持っています。フランスでは日本にはない優雅さや美しさを感じることができるはずです。そのような違いを発見できるのも留学いいところです。フランスでの生活もあと約3か月。本当にあっという間でした。残りの時間も精一杯楽しんでいこうと思います。

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