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留学プログラム

交換留学

リガ工科大学(ラトビア)

  • 留学期間:2021/8/22 ~ 2022/6/20
  • 学部等:情報学部行動情報学科

【授業】

 新型コロナウイルスの影響で、秋学期に私が受けていた授業はすべてオンラインでした。しかしリガ工科大学のすべての授業がオンラインというわけではなく、いくつかの授業は対面で開講されているようです。私が受講した授業はすべて留学生向けの授業で、英語で開講されています。リガ工科大学にいる留学生は私のような1年や1セメスターだけなどの限られた期間で勉強する学生のほか、フルタイムの学生も多いです。基本的に自分の所属している学部に近い学部の授業から好きな授業を好きなだけ取ることができましが、私の所属している行動情報学科は少し特殊で情報学の他に経済学も学ぶことから私はコンピューターサイエンス学部の他に経営系の学科からも授業を取っていました。ほとんどの授業がZoomを用いて行われましたが、みんなで話し合いながら一つのタスクに取り組んだり、グループワークを取り入れていたりして、生徒が授業に活動的に参加できるように工夫されていました。授業の詳細や課題の提出フォームなどはすべて大学のポータルサイトから参照できてわからないことがあったらITサポートの方などに聞けば丁寧に教えていただけます。

【住居】

 私はKipsalaキャンパスの敷地内にある寮で生活しています。11階建ての大きい寮です。ひとつのフラットに3つの部屋があり1部屋に2人ずつ、合計6人でシャワールーム、トイレ、キッチンを共有しています。家賃は光熱費込みで183ユーロです。また少し家賃が高くなりますが一人部屋もあります。寮の入り口にはカードキーで開けるタイプの鍵があり、24時間体制で受付の方がいて、各フラットや部屋にも鍵がついているのでセキュリティレベルは高いです。部屋の中は常に暖房がついていて暖かく、冬でもTシャツで過ごしています。道路を挟んで向かい側には中型のショッピングモールがあり、スーパーも入っているので普段の買い物はそこで済ませています。この寮はリガ工科大学で一番大きい寮で、多くの学生が住んでいるのでルームメイトやフラットメイトを始めとして多くの学生と交流を持つことができました。

【食事】

 普段は同じフラットの友達と一緒に料理をしています。パスタを作ることが多いですが、お米を使った料理もたまに作ります。スーパーに売っている食材の値段は基本的に日本とほぼ同じくらいです。お惣菜も売っていて、量り売りで買うことができます。レストランにはほとんど行かず、外で食べるときはマックやケバブなどのファストフードを食べます。またBolt foodという宅配サービスが有名で、たまにピザや寿司を注文します。ラトビアの寿司は日本のものとは全く異なるもので、巻きずしのような形が一般的です。寿司が人気なのでスーパーにお米や海苔、醤油などの日本の食材が少しだけ売っています。

【気候】

 私は8月の下旬にリガに来ました。その頃はまだ温かく、気温は15度程度でした。ラトビアは緯度が高いので日照時間が長く、夏は午後10時頃まで明るいです。11月頃から雪が降り始めて、あるときは気温がマイナス17度程度の日が数日続きました。それほど寒くなる日は珍しいですが、手袋と厚手のコートなどは必須です。しかし前述の通り室内は温かいので体温調節をしやすい服装が好ましいです。基本的に曇りの日が多いですが、天気が変わりやすい印象です。

【文化の違い】

 文化の違いで一番驚いたことは言語に関することです。友達の留学生の多くは母国語と英語以外にもいくつか話せる言語を持っています。特にロシア語圏からの留学生が多くロシア語を話す人が多いです。これは歴史的な背景があり、ラトビアは1991年にソビエト連邦から独立していますが、今でもロシア文化の影響を強く受けていることが町並みや現地の人々の振る舞いからわかります。ラトビア人はラトビア語の他にロシア語を話しますが、中にはラトビア語が話せずロシア語のみを話すラトビア人もいるそうです。このような背景からリガ工科大学にはロシア語圏の国から来ている留学生が多く見られます。もちろんロシア語圏以外にも世界中から学生が留学をしに来ている国際的な大学なので、幅広い人間関係を築くことができます。

【現地での生活環境・街並み等】

 リガの町並みはとても美しくて、旧市街に関しては街全体が世界遺産に登録されています。実際にリガ市内では様々な建築様式の建物が残されています。また旧ソ連時代に建てられた建物も多く見られます。

 現地での生活環境については、コロナ禍の中であるので普段とは異なっていると思います。レストランやショッピングモールに入る際にはEU加盟国内で発行されたコロナウイルスのワクチンパスポートとパスポートの提示が求められます。建物の中ではマスクの着用が義務付けられていてスーパーなどでは買い物かごを利用して人数制限をしています。しかしほとんどすべての人がルールをしっかり守っていて、治安も普通に過ごしていれば日本と同じくらい良いと感じました。

【今後の課題】  ラトビアに来て4ヶ月が経ちました。秋学期は残りわずかとなりここでの生活にもすっかり慣れました。コロナ禍ということもあり、あらゆる場面で制限のある生活でしたがその中で様々な経験をして多くの発見をすることができました。その中で日々課題に感じることは自分の語学力です。普段の生活の中で伝えたいことがあるけど自分の英語力の乏しさ故に伝えることができないという場面や相手の言っていることがすぐにわからないといった場面が多々あり、そのたびに日本にいた頃にもっとしっかり英語を勉強していればよかったと感じます。しかし留学当初と比べると自分の語学力に成長を感じる部分はあるので、残された留学期間でより多くの交流を持ち様々な人と関わる中で自分の語学力を高めて行きたいと思います。

写真1 Kipsala寮の外観


写真2 寮から歩いて1分のショッピングセンター


写真3 旧市街にある教会とクリスマスツリー


写真4 友達との写真


写真5 友達との写真


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