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留学プログラム

交換留学

マサリク大学(チェコ)

  • 留学期間:2019/09~2020/02
  • 学部等:教育学部

 9月から留学を開始し、2ヶ月半ほど経過しました。チェコでの留学生活について紹介したいと思います。

【チェコについて】
 チェコの国の大きさは日本の5分の1ほどで九州と同じくらいの大きさです。また、ヨーロッパのちょうど真ん中に位置していて、ドイツ・オーストリア・ポーランド・スロヴァキアに囲まれた内陸国です。マサリク大学のあるブルノからは、特にオーストリアのウィーンやスロヴァキアのブラチスラバが近く、簡単に他の国へも旅行をすることができます。ちなみに、首都のプラハまでは片道2時間半ぐらいで、学割を使用すれば往復千円ぐらいと、非常に安い料金で訪れることができます。公用語は、チェコ語で、店員さんや街の人たちは英語が話せないということがよくありますが、大学や寮では英語で生活することができます。季節は、四季があり、夏は30度を超えることもあり冬はマイナスの気温になることも多くあるそうです。まだ本格的な冬は経験していないのでわかりませんが11月でも寒い日はとても寒いです。通貨については、チェコはEU諸国の一国ですがユーロは導入しておらず、通貨はチェココルナが使用されています。そのため、他の国に旅行に行く際は、ほとんどカード支払いをしています。どうしても現金が必要な場合は両替をしなければならないので少し面倒です。また、治安については、チェコは比較的に安全だと思います。駅周辺で時々酔っ払ったおじさんが叫んでいることはありますが、何かを盗まれたりするなどの被害を受けたことは今のところありません。

【学習面】
 私の通っているマサリク大学は、チェコにある大学の中で歴史と学生数ともに2番目を誇る大きな大学です。学部は全部で9学部あり、私はその中の教育学部生として勉強しています。大学の建物は、街中に学部ごとバラバラに位置しており、違う学部の授業を取る場合は空き時間にトラムやバスを使用して移動する必要があります。私は全部で6つの授業を履修していて、教育学部のものと美術学部のものがあるので授業はその2つ学部間を移動して受講します。教育学部の授業では、実際に現地の小学校や幼稚園を訪問して実習ができるものが多くあります。私はその中でも「Teaching practice specific 」という授業を履修していて、その授業では1学期に4回、英語が使用されている幼稚園に訪問することができます。自分で考えた活動をさせてもらえる機会もあり、とても良い経験をすることができました。また、マサリク大学の特徴として、毎学期多くの交換留学生が勉強をしに来ます。そのため、多くの授業が英語で開講されています。英語で開講されている授業を選べば全ての授業を英語で受けられます。また、これから留学やインターンシップで他の国に行こうとしている学生のための英語を学習する授業もいくつかあるので、私は英語力をあげるためにそれらも履修しています。

【生活面】
 交換留学生のほとんどは大学付属の寮で生活しています。現地の学生のための寮も他にあるようですが、交換留学生向けの寮は主に3つあります。どの寮も大学のある街中からトラムやバスで簡単に行くことができます。その中でも私は1人部屋のある寮を選んだので1人で部屋を使用することができています。冷蔵庫は各部屋にあり、トイレと洗面所は隣の部屋の人と共有です。キッチンは階ごとに1つありますが、部屋の位置によってはキッチンがとても遠い場合があるので、必要なものを全て持ってキッチンまで行くのが大変です。シャワールームも階ごとで共有です。
 前述のように、寮では多くの留学生が生活しているため、異文化交流をする機会が多くあります。最近、私の寮では毎週、留学生が順番に料理を振る舞い合うイベントを行っています。担当になった人が、その国の食べ物や飲み物をみんなに振る舞ったり文化を教えたりし、とても楽しく異文化交流をすることができています。私が担当になり日本のカレーを作った際には、みんなから絶賛され、とても嬉しかったです。また、その他にも、寮の友達とよく遊んだり旅行に行ったりすることができていて、寮に住むことで他国の留学生と仲良くなる機会ができることを実感しています。
 また、授業数は6つと多くなく、日本にいたときの生活とは違いアルバイトもないので、自分のための時間が増えました。その時間を有効に活用することも大切だと思います。自分の将来についても見つめ直す時間が増えたので非常に貴重な時間を過ごせているなぁと実感しています。

【英語面】
 留学生の中でもネイティブスピーカーは少なく、英語にもそれぞれの国の特徴があることを実感しています。初めのころは、自分以外の留学生の英語がペラペラだと感じ、自分の英語力の拙さを、身をもって感じ、自信をなくすこともありました。しかし、留学生活が進むにつれて、他の留学生にもわからない単語があるなど、全員が全員完璧な英語を話せるわけではないと感じるようになりました。それでも自身を持って英語を話している友達を見て、自分もわからないことがあっても恐れずに自身を持って話すことが重要だと気づきました。間違っていてもいいからとにかく伝えようという姿勢で英語を話すよう努力しています。
 また、今学期日本からマサリク大学に来ている留学生は、私の知る限りでは20人近くいます。そのため、日本人の友達を作って日本人と生活をすれば、ほとんど英語を使わずにも生活できてしまうと思います。しかし、私はそうなっては留学にきた意味がないと思ったので、留学に来た当初から日本人よりも他国から来た留学生と接点をもつように積極的に行動しました。そのおかげか他国の留学生とたくさん関わることができており、それが英語力の向上にも繋がっていると思います。

【その他】
 留学に来て、日本では絶対に経験できなかったことを本当にたくさん経験できているなぁと日々実感しています。日本を客観的に見て他の国との違いを実感することが多く、「日本でもこうだったらなぁ。」と思う時もありますが、同時に日本の良さを実感し、誇りに思うことも多いです。留学に行くと決断することは、金銭面や日本での友人関係等で不安に思うことがたくさんあると思います。しかし、それ以上に貴重な経験ができます。
 また、留学において1番大切なことは、自分の留学の目的は何なのかきちんと意識して生活することだと思います。私の場合、チェコにおける英語教育について学習することはもちろんですが、「異文化交流」、「英語力の向上」にも重きをおいています。授業内や、友達と会話する際に、「どうして自分だけこんなに英語が話せないんだ、、、。」という風に落胆してしまうこともありますが、人それぞれ留学に来た目的は違うし、自分は自分のスタイルで留学を充実させようとポジティブに考えながら生活しています。

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