静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

交換留学

ネブラスカ大学オマハ校(アメリカ)

  • 留学期間:2016年8月~2017年5月
  • 学部等: 教育学部

現在留学している大学はネブラスカ州立大学オマハ校というところです。アメリカにおける交換留学協定校はこの1校しかないので、アメリカ留学を考えていた私はここに留学することを決めました。親との留学計画相談の中で、英語で何を勉強したいのか将来何がしたいのか、そのことを考えながら留学生活を過ごしておいでというアドバイスをいただきました。私は2セメスターの中で、教育とは直接関係のなさそうな、国際関係学やInternational Organization, Public Speaking, Journalism, British Comedy, English Literature, といった授業を取ってきました。将来の自分のキャリアの中で生かせそうなことを多く学ぶことができたと思います。アメリカの大学で現地のクラスに入り勉強することのできた大きなメリットは、日本にいたら一生出会うことのなかったかもしれない同じ年代の人たちと世界情勢や社会問題について議論を深められたことです。とくに、中東の人たちやアフリカで生まれ育った人たちと話し合う機会は日本にいたら滅多にない機会だと思います。そのような人たちと毎週顔を合わせ、時にはグループプロジェクトで同じグループになったこともありました。このような経験ができたことが交換留学を選んでよかったと胸を張って言える点です。交換留学生はどこかの学部に所属しているわけではないので好きな授業や自分の興味がある分野の授業が取れるといった点でとても魅力的だと思いました。
私の寮ではアメリカ人2人とフィンランド人1人とルームシェアをしています。ルームメイトはとても優しく、台所に立っているといつもなにを作っているのかと興味深そうに聞いて来たり、日本のお菓子を食べてもらったりもしました。ルームメイトは出かけていることも多かったので、一人になれる時間も十分にあり、ストレスなく過ごすことができました。寮ではいつもルームメイトのテレビを借りて、友達と洋画やドラマを見ています。今まで全くと言っていいほどアメリカのドラマには触れてこなかったのですが、Netflixに新作が出るたびにチェックするほどにはまっています。
食事については最初のころは日本食を食べられないことがストレスとなってしまうと思い炊飯器まで買いました。しかし、今は毎日外食でも平気なくらい食生活もアメリカに慣れていきました。最後まで慣れることができないと思っていた食生活までこちらになれてしまっている自分を恐ろしくも感じます。
現在毎週土曜日にオマハ日本語補習校というところでボランティアをさせていただいています。そこには幼稚園から高校生までの日本人の子供たちと日本語を学びたい現地の学生たちがJSLの授業を受けています。私は幼稚園の子たちと遊んだり、中学生に国語と数学を教えたりしています。その子たちは平日に現地の学校に通い、土曜日は朝の9時から日本語を楽しく学んでいます。自衛隊の基地がネブラスカにはあるそうで、多くの日本人の子供たちがいます。その子たちの成長を見るのが毎週末の喜びとなっています。私が想像していた以上にオマハには学生以外にも日本人がたくさんいて、日本語を話すのが恋しくなった時には日本人の人たちと会話をすることも可能です。
また、国内旅行にも多く行くことができました。シカゴに2回、ロサンゼルス、ラスベガス、ミルウォーキー、ミネアポリスに行くことができとても充実していたと思います。飛行機移動であれば、知らない人と相席になっても気軽にどこからきたのと話しかけてくれる文化がとても大好きです。車に乗っているときにはクラクションはあいさつ代わりだと思うようになるほど都会の道は混雑していて、せわしなく人々は目的地へと急いでいます。旅行をする中でオマハの治安の良さや、西海岸の人々の陽気な気質にも触れることができました。
静岡大学で姉妹都市であるオマハに交換留学生として留学できたことをとても誇りに思います。6歳から英語の勉強を始め、中学生の時からずっと留学をしてみたいと漠然と考えていました。留学が現実のものとなり、残り2か月で留学生活が終わろうとしている今、将来この経験をどのように生かすべきか考えなければならないと思います。この文面では書ききれないほどの楽しい経験や時には悔しい思いもしてきました。留学をしていなかったら、私の大学生活はとても平凡で記憶に残らないものとなってしまっていたかもしれません。留学する中で世界中の数多くの人々と出会い、語り、笑いあったことが一生の思い出です。思い出で終わらせるのではなく、多くの人と一生を通してつながり続けたいと思います。SNSの発達したこの時代だからこそそう思えるし、実現可能なのかもしれません。
最後になりますが、この留学を経済面、精神面においても支え続けてくれた家族、友人、指導教員の先生方、国際交流課の方々、応援してくれたすべての方に感謝しています。

ページの先頭へ