静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

ネブラスカ大学オマハ校(アメリカ)

  • 留学期間:2016年8月〜2017年5月
  • 学部等:教育学部

大学卒業後は国語科教員になることを希望しており、教員になる前に様々な文化や価値観を持つ人々との出会いを通して自分自身を教育したいと思い「人種の坩堝」であるアメリカ合衆国への留学を決めました。私が交換留学をしているネブラスカ大学オマハ校(以下UNO)について、ルームメイトたちとの寮生活について、アメリカ合衆国/オマハで生活をして良かったと思うことについて、以上3点を紹介したいと思います。
 UNOは様々な国からの外国人学生・研究者を多く受け入れており、比較的コーカソイドが多数派であるオマハにおいてはかなり国際色豊かな大学だと感じます。幅広いジャンルの授業が開講されており、自分自身の興味があることをアメリカ合衆国の視点から学ぶことができます。私は教員養成課程の国語専修ですが、教育関係の授業以外にも論理的な思考力に基づく論文の書き方や人種差別・性差別についてなどの授業も取っています。交換留学では自分の専門をアメリカ合衆国で学べるという点でも素晴らしいですが、自分の興味が有ることを日本以外からの視点で学べる点も醍醐味であると思います。交換留学とは「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」ということで、授業では教授や学生たちの言っていることが分からなかったり授業の内容が難しかったりとても大変です。ですが、教授や他の学生たちは親切で、基本的に助けてくれるので安心して下さい。また、UNOの学生たちは授業中によく発言し質問をするという傾向があり、自分の意見を持ち発信すること・他者の意見を通して思考を深めることの大切さを彼らの姿から学ぶことができました。
 私は現在3人のアメリカ人ルームメイト達と一緒に大学内にある寮に住んでいます。留学生活においてルームメイトはとても大切な存在で、私は素晴らしいルームメイト達に恵まれたと思います。私のルームメイトは全員オマハ出身の生粋のアメリカ人達ですが、他の国からの留学生達と住んでいる人たちも沢山居ます。私はルームメイトたちととても仲がよく、全員で出掛けることはもちろんルームメイト達と今日の出来事を話し合って一喜一憂したりリビングで音楽をかけながら勉強をしたりしています。オマハで生活を始めて半年が経ち数え切れないほどの嬉しいこと楽しいこと悲しいことつらいことを体験しましたが、ルームメイト達はいつも全面的にサポートしてくれて感謝してもしきれない家族のような大切な存在です。また、仲は良いと言っても育った文化は異なるので、自分と異なる文化・言語背景を持つ人達と良好な関係性を構築する・コミュニケーションをとるということをよく学ぶことができていると思います。
 アメリカ合衆国の素晴らしい点の内の1つは、多様性であると強く思います。こちらで生活を始めてから、ニューヨーク・ロサンゼルス・シカゴ・カンザスシティ・コロラドなど様々なところへ行き、各都市の幅広い特色に触れることができました。もちろん日本の各都市にも同様に特色はあるのですが、アメリカ合衆国の場合は各都市の人口における人種の割合が大きく異なっており、まるで違う国を訪れているような感覚を得ました。アメリカ合衆国の人種的・文化的多様性についてはトランプ大統領就任により以前にも増して激しく議論が交わされていますが、この多様性を通して様々な考え方や意見を持つ人々と出会うことができ、私の留学の目的である「様々な文化や価値観を持つ人々との出会いを通して自分自身を教育する」は達成されつつあると感じます。自分の視野を拡げるためには、アメリカ合衆国は最高の留学場所です。また、オマハの人達はとても親切でおしゃべり好きでフレンドリーという本人たちも大いに認めるステレオタイプがあり、ダウンタウンは賑わい犯罪率は低く人種差別なども無いとても快適な都市です。特にUNOからは歩ける距離にTarget(ディスカウントスーパーマーケット、何でも買うことができます)・アジアンマーケット(アジアの食材が揃っていて、何度も助けられました)などがあり、UNO学生は無料で使用できるバスに乗れば、ダウンタウン・レストラン/バー街などへも行くことができます。また、UNOは教室・インターネット・図書館・ジムなどの施設と設備が大変充実しており、生活も勉強も快適にすることができます。
 アメリカ合衆国で米語を使用して生活・勉強をするということは本当に大変なことですが、それでも私は留学をして良かったと心から思っています。交換留学を通して、家族や友達のありがたみや静岡の気候の素晴らしさ(オマハの冬は-10度が当たり前になります)などが身に沁みて感じることができました。また、留学中嬉しいことや大変なことを通して様々なことへ対する気付きを得ることができ、特に私は自分自身のことをよく理解できるようになったと思います。オマハでは人との出会いと関わりを大切にするということを常に意識し生活をして常に働きかけるように努め、沢山の親切で魅力的な友達と出会うことができました。大学で学ぶことと同様に、素敵な人達と経験に出会うために大いに出掛けることはとても重要であると強く思います。アメリカ合衆国・UNOでの留学生活を通して勉学においてのみならず様々な物事における貴重な気付きを得ることができ、以前に比べて新たな視点と思考を得たのではないかと思います。交換留学という素晴らしい機会を通して様々な経験と多様な人々を通して成長することができていると強く感じます。

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