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留学プログラム

[語学留学]ILUNOプログラム

2016年8月~10月 理学部学生

  • 留学期間:2016年8月~2016年10月
  • 学部等:理学部


〈英語〉

こちらに来ておおよそ1ヶ月が経とうとしています。しかし、語学に関しては成長していると感じることが少ないです。先生の話は授業が始まったときから今に至るまで聞き取ることができていると思います。しかしネイティブの言葉や海外からの留学生、特に癖の強い発音の言語を話す人たちの声は未だにほとんど聞き取れない状況です。人とうまくコミュニケーションをとれないというのは初めての体験です。もっと正確に言えば赤ちゃん以来の体験です。頭の中には言いたいことがたくさんありますが、うまく言葉にならずとてももどかしいです。ふと自分はどうやって日本語を身につけていったのかなと考えることがあります。おそらく、たくさんの声を聴きたくさん会話にならないような会話を繰り返し、そして自分の生きている環境全体から日本語とその文化を吸収してきたのだと思います。そう考えると、今はとてもつらい状況ではありますが、何度もうまくいかない経験を積み重ねて、さらにオマハでの生活を通して学んでいくしか英語上達の道はないのかなと思います。

〈学生〉

次にこちらの大学で勉強している学生について感じたことを書いていきます。オマハでの生活にも慣れ、学内でたくさんの友達ができました。その友達のつながりでさらに友達の輪が広がるというような形で、さらに多くの人たちと交流できています。そんな中、ネブラスカ大学で勉強している人たちの経歴が実に様々であることにとても驚いています。母国の違いはもちろんのこと、高校上がりの人もいれば、一度社会に出てからもう一度勉強をし直すために通っている人もいます。ここには書ききれないくらいで、人の数だけバックグラウンドがあるようです。経歴以外にも。性格、習慣など全てにおいて多種多様でであるため、最近は普通の生き方や普通の人というのが一体どういう人のことをいうのか疑問に思えてきました。。日本で暮らしていると、みんなと同じように高校に通い、みんなと同じように大学に通うことに何の違和感もありません。しかし、こちらでは普通でないことが普通なのではないかとさえ思えてきます。他の人と同じことをしなくても、選択肢は他にたくさんあるということに気づけたことは大きな収穫です。 

〈経済・文化〉

 国の地理的条件と国の法律が、その国の経済や文化をはじめとした国そのものを作り上げているのだということを強く感じるようになりました。ここからは、アメリカの広大な土地と安価なガソリン、さらにそれらがもたらす安価な食料に注目して書いていきます。
 先日、郊外にバスで出かける機会があり、初めてアメリカの広大な畑を目にしました。以前から写真では何度も見たことがありますが、実際に見てみると本当に見渡す限り畑が続いています。このような光景は日本では見られませんが、アメリカの町と町との間は大体がこうなっているようです。まず、アメリカの安価な食料の理由として挙げられるのがこの広大な土地です。
 さらにこの広大な大地を耕すためには大型の機械を使います。こんな広大な大地を大型の機械で耕すので、ガソリンが大量に必要となります。さらに、輸送にもガソリンが必要なので、ガソリン代が食料に耐える影響は非常に大きいです。しかし、安価なガソリンのおかげで経費が抑えられています。アメリカのガソリン代は先日見たところでおおよそ日本の半分です。ガソリンが安いのは税金の安さが一つの理由らしいです。
 そして、これらの条件によって作られた安価な食料がアメリカのファストフード文化を支えています。安価に生産された穀物によって、多くのアメリカ人は高カロリーな食事をとります。これが原因で、アメリカに住む人々は日本に比べて肥満の人がとても多いです。
 上に述べたようなアメリカの食文化は、もっと複雑に要因が絡み合って形作られていますが今回は簡略して書きました。この土地、税金と食文化の関係を通して私が言いたかったのは、その国の環境とその国にルールがその国そのものを作っているのではないかということです。もし、アメリカの領土が狭ければ、もしガソリンに多くに税金をかけていれば、今とは全く違ったアメリカがあったのではないかと思います。
その土地の地理的条件は変えることはできませんが、ルールは変えることができます。私はいままで法律に興味がありませんでしたが、このことで法律の重要性に気づくことができました。法律がその国そのものを形作っているといっても過言ではないのではと今では思っています。こんな意外なきっかけから、留学とは一見関連のないような発見をすることができました。新たな環境は思ってもみなかった気づきを与えてくれます。残りの1ヶ月も思いっきりアメリカを感じてきたいと思います。

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