静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

ネブラスカ大学オマハ校(アメリカ)

  • 留学期間:2023年1月~2023年5月
  • 学部等:人文社会科学部

【授業】

私はソーシャルワーク、ジェンダー、ブラックスタディーズ、グローバルチャレンジの4つの授業を履修しました。私はゼミで国際関係論を専攻にしているため、国際情勢や差別問題について学びたいという軸の下履修科目を決定しました。また、日本では学べないような分野を中心に授業を探しました。ブラックスタディーズとグローバルチャレンジは座学の授業でしたが、ソーシャルワークは合計20時間以上のボランティア課題が含まれていたり、ジェンダーはディスカッション中心であったりと、実践を通して学ぶ授業だったので、挑戦的ではありましたが自身の大きな成長に繋がる楽しい授業でした。

ソーシャルワークのボランティア活動は、大学が提携している団体を紹介してくれ、クラスメイトと一緒に活動することができるため、留学中にボランティア活動をしてみたい方にはおすすめです。ジェンダーの授業は、授業内で発言をしないと参加ポイントが低くなってしまうというシステムだったので、最初はディスカッションに着いていけず発言することができずなかなか点数が上がりませんでした。後半になると、分からなくても自分の意見を発言することが大事だと思い、毎授業発言するようになりました。教授もクラスメイトもどんな意見でも受け入れてくれるため、躊躇せずに発言していくことが英語力の向上にも人としての成長にもつながると思います。また実践型の授業はクラスメイトとの交流も必然的に多くなるので、友達を作る良い機会になったと思います。

【住居】

私は大学の寮の1つであるUniversity Villageという寮に滞在していました。メインのドッヂキャンパス内にあり、ドッヂキャンパスの授業には歩いて行くことができます。この寮は大学内の寮の中で滞在費が一番安価で、洗濯も無料でできます。ほぼすべての交換留学生がこの寮に滞在するため、ネブラスカ大学オマハ校(以下UNO)に留学される際には参考にしていただければと思います。4人部屋ですが、1人1部屋与えられており、キッチンが4人で共用、バスルームは2つあるので、快適に過ごすことができました。寮のイベントも頻繁に開催され、無料で食べ物がもらえたりもするので参加してみてください。

【食事】

私は、基本的に自炊をしていました。近くにアジアンマーケットがあり、日本食が恋しくなったら自分で作ることができ、日本食以外でも自分が食べたいものを作ることができるので、個人的には自炊ができることは嬉しい点でした。キッチン用品はルームメイトと共有し揃っていたので困ることはありませんでした。日本からキッチン用品を持っていくのは荷物が多くなり難しいと思うので、ルームメイトと相談して現地で買うことをおすすめします。留学を終えて寮を出る際に、キッチン用品を大学に提供したり、友達に提供したりと捨てずに済む手段は多くあるので買ってしまって問題はないと思います。

また、学内にフードパントリーという無料で食品がもらえる施設があるので、よく利用していました。缶詰やパスタ、トイレットペーパーなどが常にあり、時々お肉や卵、野菜などがもらえるため、食品の買い出しは頻繁に行かずに済みました。アメリカは日本よりも物価が高いので、フードパントリーでかなり食費が抑えられました。ぜひ利用してみてください。

【気候】

私は1月から5月にかけての留学だったので冬から夏始めの経験談になりますが、オマハの冬はかなり寒いです。私が滞在していた時期の冬は例年に比べて暖かかったらしいのですが、それでもマイナス15度を下回るという日は何日もありました。ダウンコートは必須ですし、その年の気温に合わせてスノーブーツの購入も考えておくといいと思います。4月に初めまでは雪が降ることもあったのですが、5月に入るとかなり暑くなりTシャツ1枚で過ごすことも多かったです。しかし、日本と違って冬も夏も乾燥しているので特に夏は過ごしやすいと思います。UNOでは、雨が少なく過ごしやすい夏に多くのイベントがあるので夏に留学に行く際には積極的にイベントに参加してみてください。

【文化の違い】

食文化、宗教文化など多くの文化の違いを経験しました。まず食文化ですが、アメリカはフライドチキンやハンバーガー、ピザといった高カロリーな食事が多いです。外食をするとなれば高カロリーな食事を摂ることになるので、それ以外は自炊で日本食を食べるなどして胃を落ち着かせていました。大学に立派なジムやプールもあるので運動によるカロリー消費も心がけていました。現地の友人に日本食を振舞うと非常に喜ばれるため、食文化の違いを楽しむこともできました。

宗教の違いについては考えさせられることが多かったです。現地のクリスチャン団体が毎週金・土曜日にグローバルフレンズという留学生向けのイベントを開催していて、夜ご飯を食べてゲームやディスカッションをすることができます。多くの留学生が参加するのですが、その団体に所属している人たちは熱心なクリスチャンなので、キリスト教についてのディスカッションに参加した時には、相手の考えに圧倒されてしまい宗教文化の違いに戸惑うことがありました。ただ、団体の人たちはみんな優しくどんな意見も受け入れてくれるので、お互いを尊重し合う意思を持って相手に流されずに発言すれば良い関係を築くことができます。実際私も、その団体の中で仲の良い友達ができたので、相手を尊重して行動することを心がければ大丈夫です。

【現地での生活環境・街並み等】

オマハは治安もよく、しっかり気を付けていれば安心して留学生活を送ることができます。移動手段については、留学開始と同時にもらえるUNOの学生証を持っていれば、ダウンタウンに行くバスに無料で乗ることができるので活用してください。しかし、アメリカは車社会なので外出する際は基本的に車が必要になりますが、交換留学生は車を持たないため車を持っている人の助けが必要になります。そのためにも、色々なイベントに参加して自分のコミュニティを広げておくことが大事です。私は、日本人のルームメイトと協力してお互いのコミュニティに招待して友達を増やしていきました。おそらく想像しているよりもUNOには日本人が多く少し戸惑うかと思いますが、困ったときに日本語で助けを求められますし、私のように友達の友達を友達にして現地の友達を増やしていけると思います。私は大学の外部にも友人ができたので、オマハでたくさんの楽しい経験ができました。

【今後の課題】

 今後は、更なる英語力の向上のためにも、オマハで得た友人との繋がりを大切に保っていきたいと考えています。距離が遠くなかなか会う機会を作るのは難しいですが、またいつかオマハに行きたいと思うくらい、私の留学生活は充実したものになりました。

 卒業後は、静岡で就職することが決まっており、留学生活で培った英語力と挑戦する力を社会人になっても活かしていきたいです。海外展開に力を入れている会社で、私には海外で働くという目標があるため、その目標に向かって卒業後も努力していきたいと思います。

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