静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

ネブラスカ大学オマハ校(アメリカ)

  • 留学期間:2019/08~2020/03
  • 学部等:教育学部

【留学の成果】
■タイトル:たくさんの友達に助けられた7か月間
 私は2019年8月中旬から2020年3月末まで、アメリカのネブラスカ州にある、ネブラスカ大学オマハ校で、交換留学を経験しました。留学へ行きたいと考えたきっかけは、2018年の夏に2か月間体験した、同じ大学での語学留学です。最初の語学留学へ行ったのは大学3年生の時であり、日本ではない外国での体験に強く刺激を受け、大学4年生の時の交換留学を決めました。交換留学に行ける最後のチャンスが4年生の時だったため、就職活動や卒業の時期のことを考え、休学して一年間の交換留学に行くべきか悩みました。結果としては、長期間に渡りたくさんの素敵な体験や学びができたため、後悔はひとつもなく、行ってよかったと思っています。しかし、大学4年生の時期に休学して留学という決断は、就職活動に大きく影響を与えると思います。留学を考えている方は、留学フェアや国際交流課に相談をするなど早めに情報を収集し、できるだけ2年生、3年生のうちに留学を計画されるとより柔軟な留学が可能だと思います。
 最初に、留学先での大学の授業について報告します。私は静岡大学で教育学部に所属しているので、留学先では現地の大学の教育の授業を受けたいと思い、教育学部の授業を中心に履修しました。ネブラスカ大学オマハ校では、どの学部の授業もとることができたので、教育学部の授業に加えて興味のあった分野の授業をいくつか履修しました。初めは英語で行われる授業になかなか慣れることができず、かなり苦戦しました。少しでも話が分からなくなるとどんどん置いて行かれてしまうので、最初の方の授業では、先生方に許可をもらい、授業をレコーダーで録音し、授業後にわからなかった箇所をもう一度聞きました。しかし、授業をレコーダーで録音して聞き直して理解するよりも、より理解度を深められると感じた方法は、直接先生に質問しに行くことです。先生方はそれぞれオフィスアワーを設けており、その時間は学生から質問を受け付けるためにオフィスを解放してくださっているので、気軽に訪れることができます。最初私は、先生の時間を取ってしまうことや、英語がスムーズに理解できないなど不安があり、個人的に質問しに行くことに抵抗がありました。しかし、一度行くと、先生は私が留学生であることも理解して、とても丁寧に、わかりやすい英語で教えてくれました。そのおかげで、私の授業の理解度も深まり、授業がわからないときや困ったときには、先生に直接聞きに行くようになりました。もうひとつ授業で大切にしていたことは、クラスで友達を作ることです。私が行った大学では、親切でフレンドリーな学生が多くいたため、日本人の留学生がクラスにいると、よく話しかけてくれました。私は初め、気を遣ってくれているのかな、と思っていましたが、授業外でも仲良くしてくれたり、日本のことをたくさん聞いてくれたりするので、英語がどれくらい話せるかよりも、一緒にいて楽しく過ごせるかどうかが大切だなと思うようになりました。クラスに友達がいることで、学外での授業の時や、課題でわからないことがあったときなど、助けてもらうことも多く、とても安心感がありました。先生方やクラスメイトのおかげでDean’s Listにも名前を載せてもらえることができ、留学先で勉強した証をいただいた気がしてとても嬉しかったです。
 次に、寮での生活について報告します。寮は大学の敷地内にあり、冬に雪が積もるオマハでは通学に大変便利でした。セキュリティを見守ってくれている車も定期的に通るので、安全面でも安心です。部屋は4人でシェアルームになっており、リビングとキッチンを共有します。バスルームは2人で共有し、ベッドルームは1人一つあるので、自分の空間も確保されており、とても過ごしやすかったです。私のルームメイトは全員とても親切で仲良くしてくれました。パンプキンパッチと呼ばれる、秋にあるイベントや、ダウンタウン、ショッピングなど、いろいろなところに一緒に連れて行ってもらいました。夜一緒に映画を見たり、料理をしたりするのも楽しかったです。キッチンでの道具や食料なども、好きに使っていいと言ってくれていて、留学生であまり多くのものを持っていけていなかったので、とても助かりました。ルームメイトと仲良く過ごせたことで、日常的に英語を聞いたり話したりできたので、良い経験になりました。
 最後に、オマハでの生活について報告します。オマハは静岡に似ており、都会ではありませんが、必要なものはすべてそろっていて、とても過ごしやすい場所です。特に、オマハの人たちは本当にフレンドリーで親切な人たちが多く、英語に自信がなかったり、思うようにスムーズに話せなかったりする私でも、たくさんの友達ができて本当に楽しく過ごすことができました。友達ができると、日常生活で英語を使う機会が増えるので、英語でのコミュニケーションをたくさん経験したい人にはとても良い場所だと思いました。私は2回目の滞在ということもあり、現地に以前のホストファミリーや友達がいたので再会することもでき、長い期間季節をまたいで交流することができたことが嬉しかったです。現地の友達だけでなく、オマハに留学に来ている日本人の友人も多くできたことも得たことの一つです。人によっては、留学流はできるだけ日本語を使わないよう、日本人の友達は作らないという形をとる人もいますが、私はその点はあまり考えず、英語を多く使うことを心掛けながらも、日本人の友達とも多く関わりました。日本人の友人がいることで、本当に困ったときに助け合えることや、授業等の情報を交換し合えることがよかったです。また、同じように英語を上達させたいという気持ちを持っている友達が増えたことで、自分も頑張らなければいけないという気持ちが増しました。日本人の友達がいることで、現地の友達の輪も広がったり、交流する機会が増えたりしてよかったと思います。
 また、オマハは気候が大変特徴的です。夏は30度を超える日も多く、とても暑いです。日本と違い、湿度があまり高くないので、日差しは強いですが気持ちの良い夏を過ごせます。夏には友達に連れて行ってもらい、湖や公園へ行き、ピクニックをしました。外で活動的に遊べるのは、夏にしかできない体験でした。反対に、冬は体験したことのない寒さでした。2、3年に一度雪が降るか降らないかの日本に比べ、オマハはマイナス気温の日が続くことが珍しくありませんでした。マイナス25度くらいまで下がる日もあり、温かいコートを現地で購入しました。持っていくにはコートは大きいと思うので、現地で暖かいものを一つ買うといいと思いました。冬に雪が積もるので、夏だけでなく冬もオマハに留学予定の場合は、大学内にある寮に滞在するのが、通学面では安全だと感じました。
 オマハには、スーパーマーケットや、ショッピングモールもあるので、生活はしやすいです。大学のすぐそばにはなく、バスを使っていける距離に、様々なお店があるので、私は授業が早く終わる日や、休日に行って1週間分の食材を買っていました。近くにはアジアンマーケットもあるので、日本食を自分で作って食べていました。
 全体を通して、私はオマハ留学で様々な新しい体験をすることができました。特に、親切で優しい友達、ルームメイト、先生方に恵まれ、とても感謝しています。この留学で得た経験を、今後社会に出るときに忘れず役立てていきたいと思います。

【滞在費】 
・往復の航空運賃:170,000円 
・教科書・授業諸費用(1学期間):30,000円
・食費(月):30,000円
・住居費(月):70,000円
・通信費(月):2,000円
・現地保険料(月):10,000円
・現地交通費(月):0

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