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トビタテ留学JAPAN!―北京で出版社インターンシップ―

  • 留学期間:2015年4月~2016年2
  • 学部等:人文社会科学部言語文化学科

“きみが留学する、という国家プロジェクト。”―――なんとも壮大なキャッチフレーズ。果たしてどんなプロジェクトなのか…。海外留学を開始する約5ヶ月前、私は「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」という奨学金制度に応募しました。
 大学入学後、第二外国語として学び始めた中国語に興味を抱いた私は、次第に、中国での語学留学を考えるようになりました。中国・浙江省にある交換留学協定校で1年間勉強したいと思ったのです。
 留学をするにあたり大学の国際交流課に相談へ行った際、職員の方が教えて下さったのが、「トビタテ」でした。その奨学金プログラムは、留学を考える大学生を国が全面的にサポートしてくれる!という太っ腹な内容。たくさんの民間企業が多額の寄付金を出して下さるのだとか。私はその日のうちに、応募することを決めました。
 先ず取り掛かったのは、留学計画の練り直しです。せっかく奨学金をいただけるなら語学勉強以外のことにもチャレンジしようと思い、以前から興味のあった出版社のインターンシップに申し込みました。しかし浙江省に希望する出版社が無かったため、留学先の大学も北京市内にある北京第二外国語大学へ変更しました。「トビタテ」は、自分は何故留学へ行きたいか、中国で何をしたいのかと改めて見つめ直す機会を与えてくれた存在でもあります。
 北京首都空港へ降り立つと、独りタクシーに乗って大学へ向かいました。知り合いが誰もいない環境下で、自分の意見を中国語でうまく伝えることができず、また相手の中国語をきちんと聞き取ることもできず、とても悔しい思いをして留学生活が始まったことを今でも覚えています。平日は毎日午前中に授業を受け、週に2日ほどは、午後からインターンシップがありました。インターン内容は、美容院などを取材し、それをフリーぺーパーの記事にすることでした。日中交流活動や留学生活動にも積極的に参加していたので、毎日が楽しく、忙しく、気が付けば月日が経ってしまっていたという表現がぴったりです。
 日本と中国は、心苦しい歴史を持ち、現代でも政治的な面において、決して良好な関係ではありません。しかし私は、中国人の友人が言ってくれた言葉が今でも胸に響いています。「中国政府が日本政府を嫌っていようとも、私はあなたの友達よ」。留学生活で得たものは、中国語能力の向上だけではありません。かけがえのない友人を得ることが出来たことが、私は何よりも嬉しいです。

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