静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

ソフィア大学(ブルガリア)

  • 留学期間:2016年10月~2017年7月
  • 学部等:工学部

日本人の学生でERASMUSの学生で無い場合、ERASMUSのイベントなどに関する情報が初め、手に入れづらく、授業などがERASMUSと共同なので、それが問題である。授業のリストをもらっても、その授業の場所と時間をそれぞれの先生にメールして聞かないといけないので、面倒だった。また、初めはブルガリア語も分からないので、困難だが、周りの学生は非常に優しいので聞くなどし、解決できる。ブルガリアに来たばかりで、すべてが新鮮でその興奮がストレスを和らげていたと思う。
後期には慣れたので問題なかった。

授業
授業では、いつでも質問して良い雰囲気なので、疑問がその場で解決できて良い。先生によっては、その方の計画通りに進行したい場合や、生徒らのモチベーションが低い場合、質問しても、議論
が活発になったりしないこともある。ほとんど場合は、議論が出来て満足だった。先生は留学生に対して、特にテストで優しくしてくれているという噂もあった。

住居
僕の住んでいた寮は古いほうの寮だったので、歴史を非常に感じられて良い。特に社会主義の時代の建築物なので独特の雰囲気を持っていて趣深い。寮長にあたる人が部屋に勝手に入りチェックをすることがあるようだが、何も取られることはなかった。隣人も週末にパーティーをするような人でなかったので静かだった。冬は外に食べ物を置いておけば、とても寒いので、まだ冷蔵庫を買わなくても大丈夫。冬は一階であったこともあり、寒かったが、夏は外より涼しく、冷房がなくても過ごしやすい。ゴキブリは僕の部屋では見ていない。風呂桶はない。

食事
個人的にブルガリア料理はどことなく味気なく感じる。なので、たまにアラビア料理屋にいっていた。最終的には、慣れたので大丈夫。しかし、トルコ料理やイタリア料理の方が好きだ。大学の食堂の値段は1.5levaで安い、最高ではないがコスパは良い。食堂ではブルガリア料理がでるので、食文化を知るのによい。StudenskiGradにも大学の食堂があり、そこでも食べられる。

気候
日本より乾燥しているので、最初は喉が痛かったがしばらくして慣れた。
夏は日の入が9時くらいで、一日が長く楽しめる。
年末にも雪が降っていた。寒さにもだいぶ慣れたので、問題なく過ごしている。1月以降の冬の寒さは非常に苦しかった。ほとんど外に出ることが出来なかった。今思えば、楽しい思い出である。1年を通してSofiaでは雨はほとんど降らない。たまに降ってもすぐ止み、大雨は珍しい。傘を買わなくても大丈夫だった。虫が少ない。夏はセミの声が聞こえない。台風もこない。花粉症も発症しなかったので良かった。日差しは日本より強いと思う。

文化
ルーマニア、セルビア、ジョージアへ旅行した。それらと比べたとき、ブルガリアの人は、外から来た人に対して内向的だと感じた。これらの国では、ジョージアを除いて英語を話せる人が少なくなく、そういった人々は、私たちにもフレンドリーに対応してくれることが多かった。特に、ジョージアでは、言葉が通じないが、とてもフレンドリーであった。ブルガリアでは、ブルガリア語が分からないと、態度が冷たいように感じる。そういったところが日本に似ている気がして面白い。しかし、都市から離れて小さい街に行く、人々の印象は全く違う。人々はよりリラックスしていて、友好的な人が多かった。ソフィアは都会だからなのかイライラしたり、疲れている人が多いと思った。
ブルガリアでは、人々はよりその人の本質が出ていると思う。例えば、友好的な人はそうであり、ストレスが溜まっている人は、接客などが粗くなる。日本では、礼儀正しくしようとして、そういう本質が見えないのだと思う。バスでお年寄りや子供など弱者に対し、日本より助けたりしようとする人が多いと思う。日本人が優しくないのではなく、積極的でないだけだと思う。自分も旅行中に困っていると助けてもらえることが多い。
ブルガリアだけではないが、年齢による距離感が少ない。日本語のように厳しい上下関係や敬語がないので、どんな年齢の人とも仲良くなれる。友達が自分の年代だけに縛られないので多様な関係が築け、満足だった。例えば、大学の教授とテニス仲間になったが、それは日本では考えにくい。ケバブの店は、移民の人によって運営されていることが多い。特にアラブ系の人をよく見かける。彼らがイスラム教徒やアラビア語を話す場合、イスラム教共通のあいさつやアラビア語で話かけると、非常に良くしてくれる。

経済
 Lavov mostにあるЖенски Маркет市場が一番安いと思う。服や食材はFantasticoやBILLAよりも安いが品質は保証できない。スウェットが5-10levで売っていた。安くて良いものは売ってないとよくわかる場所だ。良いものは高いという原則がよく当てはまっていた。

その他
 12月27日から31日までジョージアを旅行していた。セルビア人の友達に誘われたお陰で行くことができた。非常に感謝している。自分の予想をはるかに上回る面白い国であった。街並みは、ブルガリアなどと非常に異なるが、アジアの雰囲気とも異なり、独特であった。正教会の教会をいくつか訪れた。内部の壁画が非常に美しかった。食事もスパイスを使っていて、美味しかった。ブルガリア料理ではほぼ使わなく、物足りなく感じていたところだったので、より美味しく感じた。言語はジョージア語であるが、一部ロシア語も通じる。ブルガリア語と共通している部分もあるので、ほんの一部だがコミュニケーションを図ることができた。人々は、旅行者に対して非常に好意的であったと思う。
 飛行機で行った。値段は往復で70levで、お手頃な価格であった。宿はホステルを利用したが、一泊10Levほどであった。まだ、見たいものがたくさんあるので、また行きたいと思う。 お土産としてジョージア音楽のCDを買ったが、とても気に入っている。これから旅行したら、各国のCDを集めようと思う。
 クリスマスは先生と過ごす予定であったが、先生の都合によりキャンセルされてしまい残念であった。その代わり、偶然にもAlexander Nevsky教会でキリスト教の儀式を見ることができた。多くの聖職者の方々がいらっしゃっていた。宗教の知識があれば、もっと興味深く感じたんだろうと思う。旅行はオフシーズンの秋から冬が安い。新年は、Vitosha山に家がある知り合いの家で迎えた。いろんな職種のブルガリア人の方々が集まっていて面白い話を聞けた。一泊させて頂いた。ブルガリアでは嫌なことも楽しいこともあったが、嫌なことは興味深い経験として捉えられたのでとくに問題なかった。しかし、ブルガリアのことがそんなに興味なかったらそのようには捉えられなかったかもしれない。また、勉強していただけで働いていないので、その国の本当の姿は、まだ、見られていないと思う。よく、日本が好きだったり、興味のある人が街中や学校で話かけてくれる。そこでは、日本に対して外国から見てよい印象を語るので、あたかも自分がただ日本から来ただけで歓迎されているように感じるが、思い上がって傲慢になってはいけないと思う、また謙虚すぎるのも良くない。適度なバランスを保つことが色んな文化的背景を持つ人とうまく交流するのに必要と思う。

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