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交換留学

ソフィア大学(ブルガリア)

  • 留学期間:2017年10月~2018年7月
  • 学部等:教育学部

ДОбЪР ДЕН!!(ドーバル・デン:こんにちは!!)
ブルガリア、ソフィアに留学して約6か月が経ち、ついに残り4か月となりました。この6か月間で私なりに感じたことを紹介したいと思います。

ソフィア大学はブルガリアの首都ソフィアの中心に位置する、歴史ある大学です。ブルガリアにとってソフィア大学は日本でいう東京大学のような存在です。大学では、ERASMUSというプログラムによりヨーロッパからの留学生が多くいます。もちろんヨーロッパ以外にも、ロシアやアフリカ、アジアからの学生も多く来ており国際色豊かで、非常に面白いです。
私はこの国際色豊かなメンバーと英語で授業を受けています。基本的に一つの授業が2時間から3時間あり、間に一度休憩を挟みます。私が受けた授業ではただ受け身に先生の話を聞くのではなく、机を使わず円になってディスカッションを行う形式が多いです。英語にあまり自信がなかった私にとって初めはとても緊張しましたが、色んな国のリアルな考えやシステム、タイムリーな状況を知ることができます。もし彼らと同じ授業でなかったらきっと知らなかったようなことをたくさん知ることができます。また同時に今まであまり関わりのなかった国にも興味を持てるようになりました。そしてスピーキングの練習にもとても役立ちます。自分の意見を言うのが得意でない私にとっては、この機会は非常に貴重なものです。

さて、続きましてソフィアでの生活について書きたいと思います。ブルガリアは発展途上の国で、物価がとても安いです。そのためブルガリア国内やヨーロッパの他の国にたくさん旅行できます。そのため私も休暇を使って日本からだと遠いヨーロッパの国々を回っています。それによってヨーロッパの国同士の違いやつながりを実感することもでき興味深いです。
また気候については空気が基本的に乾燥しているので冬は寒く、雪がたくさん降ります。一晩で一面銀世界になりとても綺麗です。ただ同時にとても寒いです。一番寒い日でマイナス20度まで下がりました。ブーツ、マフラー、分厚いコートは必須です!でも、室内は暖房がきいていて暖かいので安心してください。今は冬が終わり春が来たのですが、春はとっても天気が良く花がたくさん咲いており非常に気持ちいいです。ソフィアには大きな公園がたくさんあるので、最近は半袖やタンクトップを着て用もなく外へ出かけ、散歩しています。

私が住んでいる学生寮についてですが、寮は月80 leva(1 lev = 70円くらい)、日本円で5600円程度ととても安いです。二人部屋で、部屋にはお風呂とトイレ、ベッド、勉強机、洋服ダンスがついています。私の場合はフランス人のルームメイトなのでありがたいことに英語を話す機会が増えました。寮での生活も英語力をあげる一つの利点となっています。今までの日本の生活に比べると寮はきれいとは言えないし、少し不便に感じるところもありますが、1年間住む分には十分です。寮生活をしたことのない人にとってこの機会は非常に貴重だと思います。私にとっては本当に新鮮で、海外からのルームメイトと距離が近くなったことが嬉しいです。

次はみなさんが気になる食事についてですが、ブルガリアと聞くとまず誰もが一番にヨーグルトを思い浮かべるのでは…?(笑)その通り!スーパーにはたくさんヨーグルトが売られており私も毎日のように食べています。その他にも乳製品を使った料理が多くあり、牛乳やチーズもとてもおいしいです。特に私は牛乳がおすすめです!他にも肉と野菜を中心とした料理が多く、お米やパンは欲しければつけるという程度です。かつてオスマン帝国の占領下に置かれていたためトルコから影響を受けた食べ物が多くあり、スパイスが入った肉料理などがおいしいです。キュフテというハンバーグが有名なので、ぜひ試してみてください。またサラダやスープの種類がたくさんあり比較的ヘルシーな食事が多いように思います。ヨーロッパでは日本に比べてベジタリアンやビーガンがとても多いのでその人たちに向けたメニューもあります。行くお店によりますが、大体一食5 leva(350円くらい)あればおなか一杯になれます。大学の食堂で食べれば1.5 leva(100円くらい)でたくさん食べられます!
また、ヨーロッパでは日本食が人気なようでたくさん日本料理店もあります。日本食が恋しくなった時はそこへ!他のお店に比べて少し値段は上がりますが、おいしいです。私も日本食が恋しくなった時はたまに行っています。

文化や街についてですが、先ほども言ったようにブルガリアは旧社会主義の国なのでその名残から日本とはかなり違った雰囲気を持っています。そのロケーションや歴史からアジアとヨーロッパのミックスのような雰囲気があります。そのため街にはオーソドックスの教会もあれば、そのすぐ近くにモスクがあったり、シナゴークがあったり…とても興味深いです。
ソフィアには公園がたくさんあり昼から人々が集まり談笑していたり、夜にはクラブに行く文化があったり、暖かくそして賑やかな雰囲気も感じることができます。一方で旧社会主義時代の建物はどこか冷たい雰囲気で、また物乞いをする人が多くいたりとブルガリアの今の問題を感じることもあります。ブルガリアに来て、様々なことを考えるきっかけを得ました。これは私が留学に来てよかったなと思える一つのことです。

初めは何も分からずまたアジア人が少ないブルガリアでの生活は大変なことだらけでしたが、そのおかげで少しのことでは心が折れないようになりました。今では、日本とは違ったブルガリアにはまって、帰りたくないと思えるほどここでの生活が好きです。
残り少しの留学生活、後悔ないよう過ごしここでしか得れないものを得て帰りたいと思います。
ぜひ皆さんもブルガリア留学にチャレンジしてみてください。

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