静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

コメニウス大学(スロバキア)

  • 留学期間:2017年9月~2018年6月
  • 学部等:情報学部

大学関係
私はスロバキアの首都ブラチスラヴァにあるコメンスキー大学に通っています。私が所属しているPhilosophy学部は、私達が住んでいる寮からバスとトラムを乗り換えて、およそ20-25分程度の距離にあります。学内では留学生担当のマネージャーのような女性がいるので、その方と連絡を取り合い、前期・後期の講義スケジュールやISICカードを作ってもらったりします。
私達留学生がとることの出来る講義は限られています。勿論英語で開講されていて、かつその講義が留学生でも受講できるかどうかを実際に最初の講義に出席して確認する必要があります。授業は大体1セメスターで4~5クラス取るのが丁度良いと思います。英語でエッセーやプレゼンテーション、テストをやる事に日本人は慣れていないので多すぎると後で大変です。どこの国でもそうだと思いますが、講義中では自分の意見を言う事が常に求められます。グループワークも日本より多いような気がします。

食事
寮での食事は基本的に自炊です。偶に食堂へ行きます。寮食は基本的にとても安いです。ワンプレートで1.5ユーロほどなのですが、日本人であれば十分に満腹になると思います。しかしあまり野菜が含まれていないため、栄養が偏るような気がします。
スロバキアの伝統料理はハルシュキというジャガイモのダンプリングの上にブリンザチーズという羊のチーズがかかっているものです。また、サワーキャベツのスープ、ジャガイモのスープなどもあります。小麦とジャガイモが良く採れるので、パンや芋料理がとても美味しいと思います。スロバキア国内を旅行する機会がもしあれば、各々の地域による伝統料理が食べられると思うので、是非!

住居
 静大生は大学から紹介される寮に住むことになります。もし住み心地が悪かったら退寮し、自分で他に住居を探す事もできます(実際に寮以外に住んでいる日本人学生もいます)。部屋は新・旧、2人部屋と3人部屋があり、家賃も異なります。もし希望があれば、入寮する前に事前に寮の留学生担当にメールをしたら調整してもらえると思います。
 私の前期セメスターのルームメイトは台湾からとフィンランドから来た子達で、現在は前期と同じの台湾から来た子と後期から合流したウクライナから来た子です。
寮の目と鼻の先に割りと大き目のスーパーやドラッグストアがあるので、たいていの日用品はそこで購入する事ができます。寮から街の中心まではバスで10分ほどです。

スロバキア(ブラチスラヴァ)内での日本の認知度
 スロバキアではトヨタや日産などの日本車もよく街内で見かけます。また市内では様々な日本のオフィスを目にする事があります。スロバキア人の友人に日本の印象を聞いたところ、日本のブランド(服や車、電化製品など)、食べ物などへの印象はとても良いそうです。友人はスロバキアでは日本の商品が手に入れる機会がなかなか無いようで、ヒュンダイやサムソン、LGのほうが圧倒的にシェア率が高いと思います。日本製品は高品質な代わりに価格が高いというイメージなのかもしれません。テレビでも自動車メーカーのCMしか見たことがありません。

最重要事項
スロバキア、コメニウス大学で留学をしたいという方は必ず東京にあるスロバキア大使館に行き、ビザを取得するための申請をあらかじめしてから出国して下さい。またスロバキアに到着したあと、3ヶ月以内に外国人警察署に行き、ビザを取得するための手続きをして下さい。静大生は9月に出国すると思うので9月中に終わらせたほうが良いかも知れません。冬に近付いてくると寒くなってくるので、早ければ早いほうが良いです。
ビザを取るためには健康診断をスロバキア国内で受診し、その結果を外国人警察署に提出する必要があります。警察署・健康診断共に通訳としてスロバキア人の友人に一緒に行ってもらって下さい。スロバキア人がいなければ追い返される可能性が高いです。スロバキアでは公的な状況ではスロバキア語を話せる人がいないとかなり困ります。

交流
 私はスロバキアという国で日本をもっと身近に感じてもらいたい!という願いがありました。そのために日本から茶道の道具を一式持ってきて、先日、コメニウス大学の日本語学科1年生のクラスで茶道を披露しました。
茶道の歴史、マナー・ルール、ホスピタリティーを説明し、一通り生徒の前で披露したあと、4人の生徒に実際にお抹茶を点ててもらいました。皆初めての経験なのでどうやって泡を立てるのか困惑していましたが、とても楽しそうに立ててもらえて私も嬉しかったです。抹茶はスロバキアでもポピュラーなもので、カフェでも抹茶ラテを飲む事ができます。抹茶味のお菓子を作ってくれた友人もいます。
 このように日本に興味を持っていて日本に行ってみたい!と思っている外国人は沢山います。しかし、ヨーロッパからアジアへ行く事はなかなか距離も遠く、簡単ではありません。そこで、日本のプロモーションをどの様にするか、例えば“日本は車だけではない、寿司だけではない”という認識を変えるだけでも外国人が感じる、心の中の日本への距離感が全く違ったものになるのではないかと感じました。

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