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交換留学

コメニウス大学(スロバキア)

  • 留学期間:2017年8月~2018年6月
  • 学部等:教育学部

留学体験談をご覧の皆様、こんにちは!
この体験談では、「留学を通して得ることができること」や「人生において留学はどれだけ良い機会を得ることができるのか」など、留学を考えている人に少しでも参考になるよう私の体験談を伝えたいと思います!

【スロバキアを選んだ理由】
 スロバキアは、世界地図を見てもらうと分かるように、ヨーロッパの真ん中付近に位置しています。ここから旅行ができることは大きな魅力でした!教育学部もあり、教育に力を入れているので日本とは違った目線の教育学を受けることができると考えたからです。

【スロバキアの街・雰囲気】
 私が留学しているのは、スロバキア最西端に位置する首都のブラチスラヴァです。スロバキアは、静岡県と同じように西・中・東部と大きく3つに分かれています。建物、習慣や方言など異なったものを見ることができるので、スロバキア一周するだけで楽しさがあります。人々は優しく、日本のように時間が早く感じられなく、ゆっくりとした平和な時間を感じることができます。

【スロバキアの言語】
 もちろん、公用語はスロバキア語です。スロバキア語は、日本語の発音に少し近いと思います。文字の読み方さえ覚えてしまえば、私たち日本人でも挨拶・返事くらいでしたらすぐに覚えることができます!何より、少しでも話せるとスロバキア人はとても喜んでくれます!そんなスロバキア人が話す英語は少しだけ聞き取りやすかったりもします。

【スロバキアの公共施設やお店】
若者や教養がある人だと、流暢に英語を話しますが、病院・警察署・駅・スーパー・レストランなど、基本はスロバキア語での対応になります。特に公共施設は英語すら使えないこともあるので、スロバキア語を話すことができる友達が必要となります。親切にも、留学生をサポートしてくれる団体もいるので、英語だけでも乗り切ることは可能です!
スーパーは買い方の流れを覚えれば大丈夫です。買い物はお金さえ出せれば苦労しません!レストランも英語のメニューがあるとこもあるので安心してどこでも入ることができます。(田舎だとなかったりもします…。)

【気候】
 私がいる間の年は、異常気象だと現地の人は言っています…。夏は室温40度まで行った日もあったり、冬は寒暖の差が激しい週が交互にあったりと予測不能です。ですが、ショッピングセンター、大学、寮内などは空調が効いているので外にいなければラフな格好でいることができます。静岡県と比べると夏は少し暑く、冬はより寒いといった感じです。また、湿度が低く洗濯物はすぐに乾きます。雨も小雨程度しか降らないので、傘を差している人ほとんどいません。

【食事】
 主食はお芋になります。ペースト・蒸かし・フライなど色々な形で出てきます。もちろんお米もでますが、こちらの人はお米に塩をかけないと無味のままでは食べられないと言っていました。食材費は日本に比べると幾分か安いです。特に根菜は安く、大量に売っています。味が濃いものが多い気がしますが、何日か食べていれば慣れていきます。意外にも日本人の口にも合う伝統料理や寮食も多いと思います。アジアの調味料が売っているお店もあるので、日本食は作れるので寂しくなったりはしません!

【サマースクール】
 私は、他の留学生よりも1ヵ月早くスロバキアへ行き、コメニウス大学が主催する「サマースクール」に参加しました。これは、スロバキア語に興味がある学生・スロバキアで様々な国の人と交流をするために開かれたものです。日本・中国・アメリカ・イタリア・フランス・スペインなど幅広い国々、そして年齢層も様々でした!ありがたいことに、私はコメニウス大学の留学の一環として参加し、すべての費用を負担していただきました。
3週間の日程として、「スロバキア語の短期授業(初心者~上級者)、学生で作るスロバキアに関する発表会、伝統料理の体験、スロバキア国内一周旅行、親睦パーティ(毎日開催!)」など挙げられます!住居・朝昼晩の食事・毎日の活動内容が全て決められていてまるで、とても生活しやすく、毎日が合宿のようでした。150人ほどの学生や先生達と一瞬で友達になれます!非常に濃厚で忘れることのできない3週間でした。

【大学の授業】
 基本的に留学生は他学部の授業も取ることができます。自分が興味のある授業を体験し、選択することが可能です。会話・座学・プレゼンなど様々な種類がありますが、取ることができるのは英語で開講されているものだけになります。(スロバキア語でもよければ取れます…!)
 この大学の学生はみんなが真面目に授業に取り組んでいて、日本とは違った雰囲気の中、じっくりと授業を受けることができます。ずっと英語を聞いているので大変なこともありますが、教授は日本人にとても優しくて安心して授業を受けることができます。教育学部は全授業終了後、テスト月間が1ヵ月あり、指定された日であれば何度でもテストを受けることができます。

【大学寮】
 大学寮は、ブラチスラヴァ中心部からバス1本で10分の所にあります。薬学部の寮は違う場所にありますが、その他の学部用の寮は一つにまとまっており、小さな村のようになっています。その寮の名前を言えば、大抵のスロバキア人は場所が分かるほどです。寮周辺には、スーパー・本屋・クリーニング屋・薬局・クラブ・バー・24時間営業のピザ屋など様々なものがそろっています。寮内にも体育館・寮食堂・フリースペース・コピー機・バーなどがあり、運動や雑談、娯楽などを楽しむことができます。
 基本的に10人で大きな括りのお部屋で、お風呂とトイレをシェアし、2人部屋と3人部屋がそれぞれ2つずつあります。キッチンは各階に1つあり、自由に料理ができます。また、いたる所で様々な国の学生とお話しすることができます。違った食生活や生活習慣を見ることができて毎日飽きることは無いです!

【普段の暮らし方】
 私は、勉強や旅行など様々なことをしたかったので、授業数は週に4つ(前期)・6つ(後期)と集中型にしました。授業の時間によっては週休4日にすることもできるので、自由な時間のほうが多いです。コメニウス大学の留学生用に毎週イベントが計画されているので自由に参加することができます!授業は午前に終わることが多いので、寮食を食べに寮に戻り、部屋や寮のフリースペースで午後を過ごします。夜は共用キッチンで自炊をしています。1日があっという間に過ぎてしまいます!

【スロバキアの友人関係】
 寮の同じ階や部屋の近くでよく目にする学生とは挨拶をかわし、すぐ友達になることができると思います。私は、コメニウス大学の日本語学科に通う友達や日本語学校に通っている人とよく会っています。日本語を教えながら英語もできて非常に楽しい会話ができます!

【スロバキアの日本に対する関心】
 半年に一度、日本のアニメショーが行われていたり、日本語学科があるなど、日本に関心のある人はいると思います。また、日本人の経営する日本料理レストランもいくつかあり、食も有名です。カヌーで有名な羽根田さんのこともあり、日本の関心は高まっていると思います。

【娯楽】
 ウィーンまで、バス一本1時間30分で行くことができます。料金も片道5ユーロと安く、週末に軽いお出かけ感覚できれいな街並みを見に行くことができます。オペラも毎日公演されているのでよく見に行きます。ブラチスラヴァにもオーケストラ・オペラ・バレエなどあるため、学生なら格安で見に行くことが来ます。私は、地元のブラスバンドに所属して現地の人とコンサートを一緒に行い、日本では得られない演奏経験ができて非常に満足しています。楽器を日本から持ってきたかいがありました!

【ヨーロッパ旅行】
 平均して月に1度はスロバキア周辺の国に遊びに行っています。ヨーロッパ圏内であれば格安で飛行機・電車・バスがあるので気軽に行くことができます。宿泊施設もホステルであれば日本より断然安く泊まることができます。学生割引も日本より充実しているので機会はたくさん得ることができます。少し国が違うだけでも環境がガラッと変わるので、気になる国はチャレンジしてみるべきだと思います。また、スロバキア圏内であれば学生は無料で国鉄を使うことができます!

【費用】
 私の月の平均費用を記してみます。(1ユーロ=135円で計算)
寮費 9,000円
食費 25,000円
身の回り製品 5,000円
娯楽・交際費 10,000円
学校(教材費等) 1,000円
滞在のための諸費用 5,000円
旅行費 20,000円
月の平均合計(8月~3月) 75,000円
上記の表は8ヵ月のおおよその平均です。お金がかかってしまった月は約13万円で、かからなかった月は約3万円です。旅行や食費によって大きく変わってくると思います。寮費や滞在ビザ申請に必要な諸費用は最初のほうにまとめてかかります。寮食は1食350円程度で食べることができるので、自炊するより安く済みます!

【留学に関するひとこと】
 私は英語の教員になるため、少しでも英語について多く学びたいと思い、留学を決意しました。母語話者でなくても英語をよく使うヨーロッパ圏内は多種多様な人であふれかえっていて発見がたくさんあります。その中で得ることのできた事を将来に生かしていきたいと思います。1年間は思っていたよりも短く、積極的にならないと後悔してしまうかもしれません。それでも留学に挑戦することができたのは大きいと思います。日本にいるだけでは考えもしなかったことを学ぶ絶好の機会をものにできるように留学をしっかり利用していきたいです。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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