静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

コメニウス大学(スロバキア)

  • 留学期間:2020/02~2020/06(2020/03~はオンライン受講)
  • 学部等:人文社会科学部

【留学の成果】
■タイトル:1カ月の交換留学
①留学後の現地体験
 まず、現地にたどり着くことが大変でした。ウィーンの空港から、国際バス、そしてローカルバスに乗り換えて寮まで行かなければならなかったので不安でいっぱいでした。事前にYouTubeなどで調べて何度もデモンストレーションをして対処しました。また、Google Mapを頼りにしていたのですが、寮の位置が微妙に違っていて一人では辿りつけませんでした。私は、現地留学経験のある静大の先輩をSNS上で見つけて、助けてもらいました。今はコロナ禍で現地に日本人学生もいないかもしれませんが、医学部には、交換留学生ではなく、正規に通う日本人学生がいるので、Facebookなどで検索し、助けを求めることもできると思います。
●寮
 三人部屋でしたが、私は春学期からの留学で、留学生が少なかったようで、フィンランド人の女の子と二人でした。フィンランド人は日本人と性格が似ていると言われているように、お互いに部屋で騒ぐこともなかったので平穏に日常生活を送ることができました。(隣の部屋は毎日パーティーでした・・・)寮には、カフェテリアがあり、静大の学食の半分くらいの値段でお腹いっぱい食べることができます。美味しくないわけではありませんが、食べたことのない味がします。そのため、よく自炊をしました。キッチンは1フロアに一つしかなく、100人でシェアします。また、フライパンなどの器具も全て自分で揃えなければなりません。日本から全て持っていくことは大変だと思いますが、箸やコップ、水筒などは持っていってもよかったなと思っています。寮での生活で驚いたことが、トイレにトイレットペーパーがなかったのと、Wi-Fiを繋げる器具がなかったことです。しかし、寮から歩いてすぐのところにイオンの小っちゃいバージョンみたいなモールがあって、スーパーやドラッグストア、サブウェイがあるので、簡単な必要物資はすぐ手に入ります。他に大変だったことは洗濯です。基本的に外に干す人はいませんでした。洗濯紐や、干すことのできる器具を購入している人がほとんどでした。私は、日本からハンガーと洗濯籠を持っていき、カーテンを開けてその上に干したり、クローゼットにかけて干したりしました。洗剤を持ってきている人もいました。
●授業
 私は人文の英米の授業を主に受講しました。イギリスの歴史や、アメリカの歴史についての授業を受講しました。履修登録期間に気になる授業を受講して3~4つの授業を履修する人が多いと思います。留学生向けの授業がなかったため、本当にスロバキア人のみの授業に参加するといった環境にあり、かなり不安でした。私は英米の授業のみ履修していたので、授業は全て英語で行われていましたが、他の学科では、英語だと思ったらスロバキア語だったということが起こったみたいです。日本のように全体で授業がきっちり決まっているわけではなく、授業ごとに開催されている時間帯がバラバラでした。そのため10分だけ被っているから履修できないこともありました。また、授業には定員がありました。静大でいう抽選履修登録のようなことです。基本的に現地の学生が優遇されているので、人気な授業は基本的に満員で受講させてもらえませんでした。そのため、事前に各授業の先生にメールして、日本人でも受講してよいか聞く必要がありました。
私はこの履修登録期間に帰国したため、もっと他にも受けれそうな授業があったと思っています。特にスロバキアの遺産を巡る授業を受講してみたかったです。また、人文の授業はかなり難易度が高いです。そのため、教育学部の授業も履修しました。(Google Mapが示す教育学部の建物とは場所が違います。気をつけてください。)アメリカ人のPaul先生の授業が個人的に一番好きだったので、ぜひ受講してみてください。
●まとめ
 スロバキアでの生活は何もかもが異次元でした。日本の文化を知らない人たちと生活するのは、本当に貴重で不思議な体験でした。コロナ禍の中、人種差別も受けましたが、街を歩いていると、ようこそと声をかけてくれる人がいたり、こんにちはと言われたり、迷子になって困っているときに英語で助けてくれる人もいました。私は授業を2回しか受講できなかったので、正直友達と呼べる友達を作ることができませんでした。その中でも私は台湾人の友達と仲良くなりました。コメニウス大学に通う台湾人の友達とは一緒にウィーンに旅行に行きました。また、IKEAに買い物に行ったときに、台湾人の他の大学に通う女の子が声をかけてくれて、スロバキアにいながら他大学の友達を作ることができたのが本当に嬉しかったです。また、現地の日本料理店で、日本語学科の学生との飲み会や、Facebookで繋がり、日本人と日本に興味のあるスロバキア人の交流会にも参加しました。スロバキアの料理は不思議な味がしますが、大学周りにはおしゃれなカフェがたくさんあってカフェ巡りが楽しかったです。日本人が運営する抹茶やお茶が飲めるカフェもあります!そこでカレーをフォークとナイフで食べたのも良い経験です。
 わずか1カ月強の滞在で、語りつくせないほどの経験ができたと思っています。国境が閉まったとき、レストランが全て閉まったとき、本当に怖かったです。国境まで日本人の大人に車で送ってもらい、歩いてオーストリアまで行き、日本に帰国した経験も、とても残念な経験ではありますが、留学をしたからこそ、できた経験です。スロバキアに派遣しれてくださった静岡大学に心から感謝をしています。ありがとうございました。

②オンライン受講経験
 基本的には静岡大学で受けるようなオンライン授業と一緒でした。
他にも受講予定の授業がありましたが、オンラインになり、私は静岡大学に復学し、両立の困難から履修取り消しをしました。
●コミュニケーションの授業
 Zoomで授業がありました。時間が選べたので、時差にも困りませんでした。
また、現地の学生とビデオ通話する課題があり、クラスメイトとも会話ができました。たまたま私のペアが、アニメが好きで、お互いに凄い!と言いながら会話をしました。アニメの影響で日本に興味のある学生はとても多かったです。
●アメリカ学の授業
 先生がおしゃべり好きだったのもあり、長文のメールが週2ほどでありました。内容を理解しているかスカイプで面談がありました。この授業も面談の時間が選べたので、時間には困りませんでしたが、時差の計算を間違えて深夜になってしまいました。
●イギリス学の授業
 週1でテストがありました。ネット上で時間が決まっている授業でした。教科書は現地で購入したものを使用しました。この授業が一番難しく、よく寮の勉強スペースで勉強しました。図書館も街中にあり、利用しました。
●英会話の授業
 この授業は、教育学部の授業で、幼稚園の先生を目指している人達の授業でした。この授業では、プレゼンを一人ずつやるのですが、私は運よくオンラインになる前に終了していたので、そのことについての課題はありませんでした。レポートをいくつか提出しました。

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