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キングモンクット工科大学(タイ)サマースクール

  • 留学期間:2014年8月4日~16日
  • 学部等:人文社会科学部 言語文化学科

「AmazingなThailand」
 SAWASDEE CAMPの参加者募集の掲示を目にしたのは、6月の頭。応募の締め切りが自分の誕生日だったのでよく覚えています。そこに妙な魅力を感じた私は、もともと国際的な取り組みや活動に関心を持っていたということもあり、タイに行くことをすぐに決意しました。
 今回、このプログラムに参加していたのは40名ほどの学生。その半分を日本人が占めていましたが、他にも中国や台湾、インドネシアにミャンマーと様々な国から多くの学生が参加していました。そんな私たちに二週間付き添い、色々とお世話をしてくれたのが、タイの国立大学であるキングモンクット工科大学の学生ボランティアの方々。彼らは本当に気さくで思いやりのある方々ばかりで、いつでもどんな状況下でも私たちをサポートし続けてくれていました。
 素敵な仲間たちと共に過ごした二週間。最初の一週間は主に観光がメインとなり、若者に人気のショッピングセンターや水上マーケット、多くの人で賑わうウィークエンドマーケットに、世界中のバックパッカーが集まるというカオサン通り、伝統的な遺跡が多く存在する地であるアユタヤはさることながら、Superwareというタイの大手工業会社の工場見学まで本当にありとあらゆるところに足を運ぶことができました。そんななかでも一番印象的だったのは、アユタヤで本物の象さんに乗ったこと!大きな象さんの背中は想像していたよりもゴツゴツとしていて、日本の動物園で見る象さんの何倍もの力強さを肌で感じました。(すっかり象さんに魅了された私は、その後タイのお土産の八割が象さんグッズで埋め尽くされることに・・・。)
 後半の二週間は、このプログラムのメインである、タイの首都から遠く離れた地方の小学校へのボランティア活動。これは1班6~7人ほどのチームにわかれ、それぞれが何らかの形で小学校に貢献するといったもので、私が所属していた班は「Study」をテーマにタイの小学生のみんなに日本語や中国語、台湾語などで各国の簡単なあいさつ(例えば「おはようございます」など)を教えることに。本当に短い期間で練った指導案をもとに行う授業は緊張と不安の連続でしたが、子どもたちがぎこちなくも笑顔で「こんにちは!」と話している姿をみると、こっちまで自然と笑みがこぼれました。ボランティア活動は、現地の小学校の校舎に泊まりこみで二日間行われます。シャワーを浴びるお風呂場はなく、髪を洗うためにトイレに設置してある水を使わなければならなかったり、歯磨きや料理に使う水もたまに土が混ざって茶色になっていたりと、正直色んな意味で”Amazing!!!”と叫びたくなるような(実際叫んでいました)環境ではありましたが、これも人生経験だと思えば自分を大きく成長させる素敵な環境でもあるなと思いました。
 最初はどうなることかと思ったSAWASDEE CAMPのプログラム。滞在先の寮のトイレは紙を流せないのはもちろんのこと、自分で水をおけに溜めて流す式であったことや道路では原付で3人乗りをしているのが当たり前だったり、日本茶とかかれたペットボトルのお茶が死ぬほどに甘かったりと日本が恋しくなることが何回もありましたが、そんな私を支えてくれたのが「タイ人の優しさ」でした。お世話になった学生ボランティアの方々はもちろん、タクシーの運転手や駅の清掃員、象使いのおじさんまでもが本当に温かい心で私たちに接してくれました。タイという国を訪れて、日本を客観的に捉えた考え方ができるようになった気がします。タイという国を好きになることもできたし、自国である日本をさらに好きになることもできました。来年以降もこのようなプログラムがあれば、また応募してみようかな!例えその締切日が、自分の誕生日じゃなかったとしても。

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