静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

オブダ大学(ハンガリー)

  • 留学期間:2021年9月~2022年6月
  • 学部等:情報学部

【授業】

授業については、情報系の授業4クラスとマネジメント、ハンガリー語の6つの授業を履修しています。授業の雰囲気はそれぞれの授業によって異なります。基本的に情報系の授業は先生の話がメインです。生徒はハンガリー人の学生と留学生が半々くらいです。先生が説明した内容だけでなく、さらに深い内容に関する質問をする学生もいて、積極的に授業内容を理解しようとする姿勢に驚きました。マネジメントの授業は、フランス、ポルトガル、トルコ出身の学生とチームを組んで、毎回の授業で出される課題に取り組んでいます。彼らは相手と違った意見であっても、自分の意見をしっかりと伝えようとします。この授業は私にとってとても刺激的で、あらゆる事に関して、まず自分の意見を持ち、自信をもって伝えることの大切さを実感しました。ハンガリー語の授業はとても楽しいですが、ハンガリー語はとても難しいです。英語ネイティブでない他の留学生と一緒に、ハンガリー語を英語で学んでいることがとても不思議で、ここでしかできない経験だなと感じます。

一日に1つか2つの授業しかありませんが、予習と復習にはたくさんの時間を費やしています。予習することで授業の内容を理解しやすくなり、分からなかった部分を復習で理解し、毎回授業内容をまとめています。

履修登録はハンガリーに到着後、学校で留学生の世話係の先生と一緒に行いました。また、授業資料などの授業に関する情報は「NEPTUNE」というシステムで、静大の学情と同じようにオンラインで得ることができます。


【住居】

私はシェアハウスとホテルを合わせた「Shantee House」というホステルで暮らしています。1セメスター以上の長期滞在の人もいれば、短期の旅行客も宿泊します。学生だけでなく、ハンガリーで働いている人などもいて、様々な年齢の様々な国の人がいます。なので、会話は基本的に英語です。毎週木曜日の夜は、誰か一人が自国の料理を作って、みんなで一緒に食事をします。最近、日本料理をふるまったのですが、みんなおいしいと言ってくれてとてもうれしかったです。ちなみに、日本料理は海外でとても人気なようで、みんな楽しみにしてくれていました。他にも、毎週月曜日はみんなで映画を見たり、水曜日はパブで行われるクイズ大会に行ったり、土曜日にホームパーティーをしたりと、イベントが盛りだくさんです。アルゼンチン、ブラジル、タイ、ルーマニア、オーストラリア、モンゴルなど、それぞれが異なる文化を持っていますが、みんなが家族のように生活していて、とても暖かい所だなと感じています。


【食事】

食事については、自炊をすることが多いです。コンビニがなく、お弁当などもあまり売っていないため、日本で一人暮らししていたころよりも確実に自炊をする機会が増えました。初めは、日本にあるような調味料がないなど、少し大変でしたが、慣れてくるとそんなに苦労することはありません。また、キッチンがみんなの共有スペースであるため、料理を作ってご飯を食べる時間が私にとって大切なコミュニケーションの機会になっています。

また、WoltやFoodPandaなどのフードデリバリーも日本ほど高くなかったり、スーパーやマックがあちこちに合ったりと、自炊なしでも何とか生活できる環境でもあります。

ハンガリー料理については、グヤーシュという牛肉とパプリカのスープや、ランゴーシュという揚げパンの上にサワークリーム、チーズ、ベーコンがのったデザートなどとてもおいしいものがあります。


【気候】

日本のように、傘をさしていても濡れてしまうほど強く雨が降ることはあまりなく、また、長く降り続くこともあまりありません。そのためか、ハンガリーでは雨が降っていても傘をささず、パーカーのフードをかぶっているだけの人がたくさんいることに驚きました。私自身も、今のところ折り畳み傘1本で問題なく過ごせています。

気温については、静岡より少し寒い程度で、11月下旬現在で日中の気温が10度くらいです。一番寒い時期には、最高気温が1、2度あたりまで下がると聞いておびえているところです。緯度的には北海道と同じくらいですが、雪が積もることはあまりないそうです。また、ハンガリーに来たばかりの9月上旬頃は、日中は半袖でも少し熱いと感じる程度でした。しかし、日本のような蒸し暑さはなく、日陰に入ればとても涼しいです。比較的過ごしやすい環境だと感じています。

一番驚いたことは、10月下旬にサマータイムが終わると、日が暮れるのが一気に早くなることです。夕方の4時半ごろにはもうすでに真っ暗です。日が暮れるのが早くなると、一日がとても短く感じます。これも、日本では味わうことのできないことじゃないかなと思います。

【文化の違い】

私がハンガリーに留学して一番よかったと思うことは、世界中の文化について知ることができることです。私のホステルだけでも、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、中東、オーストラリア、東南アジアと、世界中の文化に触れることができます。また、ホステルの人々の母国以外での経験について聞くのもとても面白く、自分ももっといろいろな経験をしたいなと感じます。

また、他の文化について知ると同時に、日本文化の特別さを感じています。日本のアニメは本当に人気ですし、日本食や日本の文化が好きな人がたくさんいます。そういった人たちと話をする中で、私自身も日本文化のすばらしさを改めて感じることができています。

【現地での生活環境・街並み等】

公共交通機関がすごく便利かつ安いです。月1500円ほどの定期券で、ブダペスト市内のバス、トラム、地下鉄が乗り放題です。また、日本と比べると物価も安く、治安も比較的良く、とても生活しやすい環境だと感じています。そしてなによりも、街並みがすごくきれいです。ブダペストは首都でありながら、国会議事堂やブダ城、大聖堂など様々な観光名所があります。夜のドナウ川周辺の夜景が本当にきれいです。


【今後の課題】

私は、この留学を通じてできるだけたくさんの事を経験して身につけ、それを自分の自信につなげ、他の人に発信していけるような人になりたいと思っています。そのために、今までは新しいことを経験する機会があったら逃さないようにすること、自分から機会を作ることに取り組んできました。今後は、自分から発信していくことにも力を入れていきたいと考えています。そのための私の次の課題は、大人数の会話でも自分の意見や自分の経験、日本のことについて発言できるようになることだと考えています。留学の一番の利点は、誰も自分を知らない、全くたらしい環境に飛び込むことで、どんなことにも挑戦し、どんな自分にも変わることができることだと思います!残りの7カ月もこの貴重な機会をしっかりと身につけることができるようにしたいです。

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