静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

夏季短期留学

アルバータ大学(カナダ)

  • 留学期間:2014年8月6日~29日
  • 学部等:人文社会科学部・教育学部・理学部・農学部・情報学部・工学部

人文社会科学部 言語文化学科 1年 田島裕生

 私は高校生の頃から、異国での生活を体験して自分の世界を広げたいと思っており、カナダの人々は親切で治安も良いと聞いていたので今回アルバータでの留学参加を決めました。

 3週間を振り返って、特に印象に残っていることは、カナダの人々の心の広さと、美しく広がる青い空です。
道に迷ったとき私が理解できるまで丁寧に教えてくれたバスの運転手さんやおばさん、 「Are you Japanese? I like Japan!」と気さくに話しかけてくれたドーナツ屋の店員さん、目があうだけでニコっと微笑んでくれる人々、いつもサポートしてくれた学生スタッフの人など、とても気さくで親切な人が多かったです。電車やバス内でも席を譲る光景が多々見られました。どんな小さなことでも「Thank you!」「You are welcome!」を忘れない文化のおかげで何度も暖かい気持ちになりました。
また朝使っている電車やバス、学校、様々な施設で、さまざまな国の人が共に生活しているのを見て、純粋に、いいなあと思いました。日本だと外国人がいるだけで意識してチラチラ見たりする(失礼な)こともするのに、全ての人を自然と受け入れているカナダの雰囲気が本当に素敵だと思いました。日本人ばかりいる日本は、退屈で少し寂しいとも思いました。
そして、カナダの空は広く、絵に描いたようで、ぽーっと見とれてしまう程です。ロッキーツアーでも、美しい自然にたくさん触れることができ感動しました。

 私のステイ先は、アルバータ大学出身の両親、11歳の女の子、8歳の男の子で、とても親切なファミリーでした。私の拙い英語を理解しようと最後まで笑顔で聞いてくれたり、簡単な英語に置き換えて話してくれたり、祭りやサイクリングに連れて行ってくれたり、カナダの文化について教えてくれたり… 思い出は数えきれません。帰宅すると毎日「Hi,Yui! How was your day?」と笑顔で迎えてくれ、安心したし嬉しかったです。帰宅後の会話をより弾ませるために、私は毎日帰り道にあるSouthgateというショッピングモールに寄ってベンチに座って、今日あったことや面白かったことを一人で考えるのが日課になっていました。
でも、やはり自分の感情を英語で表現することは難しく、「私がもっと英語をうまく話せたら、知っている単語が多かったら、共有できる感情がもっと増えるのに…」と、非常にもどかしく感じました。文法はぐちゃぐちゃでも意外と通じるので、単語や表現をもっと勉強しておけばよかったです。
平日の午前中に行われる大学の授業は先生がとても明るく愉快で、退屈している暇なんてありませんでした。SpeakingやListeningをメインとした授業で、先生が様々なエドモントンの施設に連れて行ってくれることもありました。カナダや日本、その他の国の文化について考える機会をたくさん与えてくれる先生でとても興味深かったです。

この3週間で、国際社会の中で生きていくにはやはり英語は必要不可欠だということを感じました。しかしそれ以上に、自分の考えや感想をしっかり持つこと、自分とは異なる相手を受け入れようと努めること、笑顔で人と接すること、が大切だということが分かりました。今後はそのことを忘れず、様々な体験や言語の勉強に力を入れていきたいと思いました。

最後に、私が充実した時間を過ごせたのは静大のメンバーのおかげです。自己をしっかり持っている仲間と互いに色々な話をすることで、自分を見つめる良い刺激にもなりました。楽しくて毎日笑ってばかりでした。今年参加して本当に正解だったと思っています。
そして、決して少なくはないお金を全額負担して応援してくれた両親、話を聞いてくれた友人や先生方、国際交流課の皆さん、カナダで出会ったすべての人に心から感謝です。
最高にドキドキする夏でした! 

------------------------------------------------------------

教育学部 1年 宮下咲野

留学する前は海外での生活に不安もありましたが、英語が得意ではない私でも会話やコミュニケーションができ、心配していたトラブルや犯罪に巻き込まれることもなくとっても楽しい3週間でした!ホームステイ先の方々もとっても優しく、慣れない生活の中でもストレスになるようなことも何もありませんでした。静大生のほかの留学生の方もみんな優しい人たちばかりで、困ったときなどいつも助けてもらいました。カナダはとっても平和で自然豊かで住んでいる人もみんな優しくてすごく良いところでした!お金さえあれば来年度も行きたいくらい楽しかったです!

------------------------------------------------------------

教育学部 1年 山田百合香

私は今回初めて海外に行きました。言葉の通じない中で生活できるのかという不安もありましたが、その不安よりも広い世界を見てみたいという期待の方が大きかったです。この夏季短期留学では3週間のホームステイを経験することができました。カナダの方はみんな親切でホストファミリーも私をBBQやピクニックなどいろいろな所に連れて行ってくれただけでなく、普段の生活の中でも多くの時間を割いてたくさんの話をしてくれました。そのおかげで少し抱いていた不安も解消され積極的に行動できるようになり、カナダを思う存分楽しむことができました。
カナダのスケールの大きさには本当に感激しました。広大で自然が豊かなイメージはありましたが全てが想像を超えるものだったので自分の目で見ることができてよかったです。また、日本に比べると町もとても綺麗でした。なぜならゴミが道に落ちていることがないからです。ゴミ箱が十分に設置されていて特に大学内では細かい分別もきちんと行われていました。正直日本にいるときには深く考えたことがなかったようなことも見つめ直すことができました。
私にとってとても実りのある留学になり、関わった全ての人の出会いに感謝しています。
そして、またカナダに行きたいと思います!!

------------------------------------------------------------

教育学部/教育心理学 2年 菅田裕介

 カナダに着いてまず思ったことは自分の語彙力の無さとリスニング能力の無さです。カナダへの短期留学は興味本位で参加していた部分が大きかったため、事前の準備にあまり力を入れることをしませんでした。これが留学での生活を楽しいものではなく苦痛にするということはないと思いますが、きっちりと英語の勉強をするなどの準備をしといたほうがいいと思いました。
 カナダでの生活は日本と変わっていることが多々ありました。まずは食事。日本にいるとき私はあまりファーストフードを食べないので、食事に関して不安がありましたが、どれもこれも自分の口に合う料理ばかりでついつい食べ過ぎてしまいました。次は人々について。現地の人々は陽気でとても親切で、自分たちが困っていたら分かりやすい英語で話しかけてくれ助けてくれました。ホストファミリーは今までにも留学生を何人も受け入れていたみたいでカードゲームをすることによって距離感を縮めたり、一緒にWiiをしたりしてりして親切に接してくれました。また、ホストマザーはフランス人学校で英語の先生をいていたそうで、私の話したことの文法が間違っていれば正しい使い方を教えてくれ、日々自分の英語が成長しているのであろうと感じることができました。さらに、授業を担当いてくれていた先生もとても面白く笑いの絶えない授業を受けられてとても良かったです。次にカナダの気候について。日本の8月はとても暑く外に出るのをためらうぐらいの暑さです。しかし、カナダの8月は少し肌寒く毎日パーカーなしでは生活できませんでした。また、エドモントンは冬になると-20°という気候は日常茶飯事だそうで考えられない世界でした。最後にカナダという文化について。日本では外国人を見ると珍しいと感じてしまう人も多くいると思いますが、カナダは移民を受け入れているため様々な人種の人々がいました。その為、私たち日本人を見ても不思議そうな顔をする人は誰もいませんでした。
 カナダでは勉強の一環、または単なる観光として色々なところに行きました。特に記憶に強く残っているのはやはりロッキーツアーだと思います。このツアー中に自分の両親が新婚旅行で見た景色を見ることができ、自分も大人になったんだなって一人で思っていました。ロッキーで見た景色は誰が見ても感動すると思うので、旅行としてロッキーだけに行くのもありだと思うし、留学をしてそのついでにロッキーに行くのもありだと思います。
 カナダで過ごした3週間は本当に充実しており、一生の思い出になること間違いなしです。この留学生活で自分が今までどれほど小さな世界でしか生きていなかったのかということに気付かされ自分の世界観が広がりました。それだけではなくカナダでは自分を見つめ直す機会が多くあり、自分が今後何をすべきなのかということを考えられて良かったと思います。これをきっかけにして海外に対してもっと興味を持ち、今度は一人で海外に行きたいと思います。
 最後に留学に行かせてくれた家族やカナダでの生活を楽しいものにしてくれたメンバーや引率の森野先生やカナダでの生活を支えてくださった全ての方に感謝します。ありがとうございました。

------------------------------------------------------------

理学部 1年 惣宇利卓弥

 日本から出るのは初めてのことだったので、出発の日のバスの移動のときから少し緊張していた。しかし、成田空港からカルガリーへ10時間かけて移動してカルガリーの景色を見たとき日本の景色とまるで違っていてとても感動した。カルガリーは平地で巨大な土地だったので遠くの景色まで見えたからだ。カナダの入国審査では聞かれることはわかっていたので答えられると思っていたが、話すスピードが少し速くて聞き取ることができず苦労した。その後、空港を出てアルバータ大学に到着しホストファミリーと初めて出会った。ホストファザーのKeithは車で大学から家に帰る途中にたくさんカナダについて説明をしてくれたり、僕に質問してくれたりしたが僕の耳が英語に慣れていなかったのであまり理解できなかった。もっと聞き取りができればよかったのにと少し後悔した。Keithは優しい人で僕をいろいろな場所に連れて行ってくれた。自転車に乗ってダウンタウンに行ったり、車でWestEdmonton mallに連れて行ってくれたり、CARIWESTという祭りに行ったりした。
僕は行かなかったが、FORK MUSIC FESTIVALという祭りもやっていてカナダは祭りが多いなと思った。CARIWESTではいろんな国のパレードがあり文化の違いを見ることができた。ホストマザーのMeghanはニューヨークに仕事に行っていて最初の1週間は会うことができなかった。彼女も優しくて、いろいろと僕のことを世話してくれた。彼らの飼っている犬のランボは人懐っこくて、すぐに仲良くなれた。僕は犬を飼ったことはないが、昔から飼ってみたいと思っていたのでカナダで経験できてとてもよかった。また、鳥と蛇も飼っていて蛇が餌を食べるところを見せてもらった。
 大学での授業も面白かった。スピーキングが中心の授業で、他己紹介をしたり、ある話題についてグループで話し合ったりなど英語のみで意思疎通するのはとても苦労した。それだけでなく、Royal Alberta MuseumやFort Edmonton Parkなどアウトドアの活動もあり、カヌーにも乗った。カヌーに乗るのも初めてのことでとてもいい経験になった。カナダの歴史や特色について知ることもできた。カナダのnational sportはラクロスでカナダのnational animalはビーバーである。スーツを着てパーティーに参加したのも初めてのことで少し戸惑っていた。パーティーはアルバータ大学に留学している大学生が集まっていた。パーティーではごちそうが出され、とてもおいしかった。その後、みんなは別の場所で踊ったり、他の大学の人と話し合ったりしていた。
 ロッキーツアーはこの留学プログラムの目玉で非常に楽しむことができた。大学からバスで5時間かかったがロッキーの景色は最高だった。しかし、ロッキーの気温は5℃ほどでとても低く、本当に8月なのかと驚いた。3つの湖を見て回り、特にLake Louiseではカヌーに乗って美しい湖面を移動した。お土産をいろいろと買ったり、アイスクリームを買って食べたりもした。
 ホストファミリーのいとこのバースデーパーティーに連れて行ってもらい、異文化を体験した。食べ物が大皿に入っていて自分で好きなものをとって食べたり、バースデーケーキがアイスクリームでできていたり、たくさんの親戚の人たちがパーティーに来ていたりなど日本ではみたことのない光景だった。
 3週間カナダで過ごして英語をある程度聞き取れるようになったと思う。英語を英語のままで理解するようになってきていると感じた。この短期留学に参加して本当によかった。

------------------------------------------------------------

理学部 2年 鈴木向陽

カナダはとても親切な人ばかりで、私は何度も何度もいろんな人に助けてもらって3週間を過ごしました。ホストファミリー、先生のほかにもバスの運転手さんや、別の学校の人にも親切にしてもらいました。言葉も満足に話せない自分でしたが、この三週間で、話せなくても、知っている限りの単語、ボディランゲージを駆使して必死に伝えようとすれば、相手も何とか理解しようと考えてくれる、という、まず伝えようとすることが大切だと学びました。

------------------------------------------------------------

理学部 3年 安藤玄樹

 三年生に上がる前の春、僕はあることがきっかけで自分の将来について深く悩むことがありました。そこでA4の紙に、残りの大学生活のうちにこれさえやり遂げればとりあえず後悔はないだろうという項目を書き上げました。最初の項目に「留学する」と書いたのを覚えています。書いた項目を見て、これを全部やってから卒業しよう、たぶんこれを全部やってから将来について考えても遅くない、という悠長な考えを抱きました。
 そんなふうにほぼ直観的に、大それた動機もなく留学することを決意したわけですが、実際に日本を離れ、異文化に触れるということは、想像よりも遥かに多くの経験と学びを得ることに繋がりました。
 一番衝撃的な思い出になったのはホームステイです。
 僕ら(大体二人で一つのホームを割り当てられました)を受け入れてくれたステイ先は、継続的に何件もの留学生を受け入れている家で、僕らがお邪魔した時、既に台湾の生徒が二人、韓国の生徒が一人滞在していました。ホストペアレントの子供は既に自立して家にいなかったため、カナダ人のホストペアレント二人と、その他アジア三か国の留学生五人、総勢四か国七名という、極めてバラエティのとんだ環境に身を置くことになりました。 
 生活に不自由はありませんでしたが、ただ一つ僕にとって困難だったのは、 僕を除くすべての学生が割と上手に英語を使いこなす点でした。というのも、ステイ先では夕ご飯時には皆で食卓に集って、小一時間、会話を楽しむという習慣がありました。そこで学生たちはその日体験したことや時事問題について話すわけですが、周りの学生が各話題について流ちょうに自分の意見を述べる中、聞き取るところから困難な僕には楽しむ余裕すらありませんでした。必然的に黙りがちになる僕に、ホストマザーやホストファザーが英語で積極的に会話に参加するよう度々プレッシャーをかけてきたので、なおさら不安とストレスはつのり、最初の内は晩ご飯の時間が鬱で仕方がありませんでした。正直な話、僕にとって、英語の授業よりもホームステイの英会話の方が強敵でした。
 早くも心が折れそうなスタートではありましたが、しばらくしてからステイ先の留学生が優しく話しかけてくれたのが僕の励みになりました。僕でも分かるようにゆっくり話しかけてくれたので、そこで意思の疎通を充分にとりあうことができ、単純に嬉しかったです。また台湾の人は漢字が使えるので、紙に漢字を書き、その意味を確かめ合うなどしてコミュニケーションを取りました。  
 相手が同じ心を持った人間だと分かると、それまで縮こまっていた自分がバカみたいに思えてきて、途中から開き直ることを覚えました。レベルの高い環境に放り込まれただけに、それまでちゃんとした英語を話そうという意識が強かったのかもしれません。割と適当に英単語を口にして、最後に笑えば何となく伝わることもわかりました。
 何日か経つとステイ先の留学生とはずいぶん仲良くなって、最終的に、お互いの専門分野や将来の夢、趣味、日本のアニメーションのことなど、たくさんのことを話し合うことができました(しかしそれも向こうが話しかけてくれたおかげだとは思います)。

 カナダでの生活が慣れてから一人で旅に出ることもしました。 
 大きな川の近くに綺麗なゴルフ場を見つけて、そこをのんびり歩いていると、係員の人に「そこを歩くと危ないんだ、お前」と怒られました。心から謝って、最後に笑って誤魔化しました。恐らく許してくれたと思います。
 途中でトイレに行きたくなり、駅員にトイレの場所を聞きました。最初は自分の英語を聞き取ってくれませんでしたが、「ウォッシュルーム」と適当に連呼すると言いたいことは伝わりました。しかし、教えてもらったトイレの扉は何故か開きませんでした。使用中かなと思いつつ、がちゃがちゃノブを捻っていると、通りすがりの黒人のお兄ちゃんが「そこの横のボタンを押すんだぜ」と教えてくれました。あれがなければ恐らく漏らしていたと思います。
 いろんな人との会話があって僕の旅は成立しました。もっとも「伝わった」だけで、ちゃんとした会話をしようとすると、三週間ではどうしようもない壁を感じたのも事実です。この旅に限らず、僕が口にした適当な言語らしきものを、善意で拾ってくれた人たちがいたからこその留学生活だったと思います。
 毎日英語を聞いて、毎日どこかへ行って、毎日助けられて、毎日驚いて、毎日たくさん食べて、そして毎日の最後にはベッドの上にくたばり、死ぬように眠りました。あれほど濃かった三週間は僕の経験上そこまでありません。 
 この三週間、ないしこの三週間の準備時間というのは決して楽ではなかったものの、非常に楽しく、良い経験になりました。無論、留学したからといって、上で書いた将来の悩みというのがすっかりなくなったというわけにはいきませんが、確実にこの経験は将来に進む上で強みになったと思います。この手の感覚は僕の語彙では上手く伝えることができそうにありません。とりあえず、……行ってよかった、それだけが言いたいです。

------------------------------------------------------------

理学部化学科 3年 大木結以

 夏季短期留学に参加して、一番学んだことは「待っているだけでは何も始まらない」ということです。私は留学自体には1年生のころから興味を持っていましたが、英会話の能力が心配でどうも勇気が出ず1,2年次の夏季短期留学には参加しませんでした。そして、3年になって残りの大学生活の短さに気づき、ようやく参加することに決めました。
 エドモントンに着いて1週間くらいは、言語の壁を感じ、さらに現地の人(主にホストファミリー)とどんな話題で話したらいいのかもよく分からなくてずっと不安でした。今思えばなんてことないのですが、その時はホストファミリーに遠慮していたのだと思います。でも、ちょっとした勇気(例えば、「ジュースを飲みたいのだけど、飲んでもいい?」とたずねる勇気、または「今日は人生で初めてスケートに挑戦したんだ!」と話しかける勇気)があれば、言葉がたどたどしくても相手は聞こうとしてくれるし、さらに会話が広がっていきます。話しかけられるのを待っているのではなく、少しでもいいから声をかけてみることが大切だと思いました。つまり、積極性がこの留学を充実させるカギのように感じました。
 以下でエドモントンの様子や、活動内容を紹介します。少しでも興味を持った方は、ぜひ勇気を出して参加してみてください。

エドモントンについて
◎エドモントンのいいところ
・基本的に親切な人が多い
 以下、具体例
迷子になった時に快く道を教えてくれた、スケートリンクで見知らぬ方が滑り方を教えてくれた、みんなで写真を撮っていたら、”Shall I take a picture( of you)?”と申し出てくれる人がたくさんいた、混雑したバスから降りるときに道を譲ってくれる人が多かった、バス等で席を譲る人をよく見かけた、バスの運転手さんが優しい、ドアを後ろの人のために開けてくれる人が多い…など
日本人よりも行動力があり、“積極的に親切”な印象を持ちました。
・見知らぬ人ともコミュニケーションが取れる
 たとえば、バスに乗るときは運転手さんに、お店で何かを買う時は店員さんに、”Hi、how are you!” ”Good morning!” などと呼びかける習慣がある。
 日本のコンビニで店員さんと「こんにちは。今日はどう?」のような会話をしている人は見たことがないです。
・他国の文化に寛容、外国人に優しい
 洋服のタグで、約8か国分表記されているものがあった。
 いろいろな人種の人がいて、英語ではない言語も多く飛び交っていた。(実際、ホストファミリーはフィリピン系カナダ人だったので、フィリピン語で話している場面もありました。)

◎気候
 日中は25度くらいで、乾燥していて、静岡の夏よりは過ごしやすいです。曇りの日の気温は15度くらいまで下がるので、長袖も用意しておくといいです。(大学、店内はエアコンがきいていて半袖だと少し寒かったです。)アルバータ大学の売店に売っているパーカーは厚手で温かく、デザインもおしゃれ(University of Albertaのロゴがはいっていてお土産にも○)で、ロッキーツアーで重宝します。
 日差しは強いので日焼け止め、サングラスはあったほうが良いと思います。気候ではありませんが、蚊が大量発生するので虫よけがあるといいです。これらは現地でも買えます。(スプレータイプの虫よけは強力なのか、ストッキングが破けたり、サンダルの塗料がはがれたり、服の色が抜けたりしたのでお勧めできません。プッシュ式のものは大丈夫でした。)雨はほとんど降りませんでした。

◎治安
私のステイ先はウエストエドモントンの住宅街にありましたが、とても治安が良く、深夜に出歩いても大丈夫だそうです。実際、未成年のホストシスターやほかの留学生とともに夜10時、11時に近所のTim Horton’s(カナダのドーナツチェーン店、日本でいうミスタードーナツのようなお店)に徒歩で出かけましたが、問題は起きませんでした。

◎交通
バス路線がとても発達していて、通学時に大変お世話になりました。バスとLRT(鉄道)を駆使すれば、市内のどこにでも行けると思います。また、一か月間バスとLRTが乗り放題になるので、バスパス(2014年8月時点で89ドル)を購入することをお勧めします。
おすすめの場所を紹介すると…

・ウエスト・エドモントン・モール
 北米最大のショッピングモール。大きなバスターミナルもあり、通学時に乗り換えで利用していました。様々なお店やスーパーマーケット、レストラン街、フードコートに加えて、スケートリンク、巨大プール、遊園地、映画館も備えていて、行く場所に困ったらとりあえずここに行けば間違いない、という感じでした。一日では回りきれないくらい広くて、よく迷子になっていました。ただしお土産物はあまり売っていないので、ロッキーツアーで買うのが一番いいと思います。
 店内にはアジア系のスーパーマーケットもあり、日本の食品(醤油、味噌、こんにゃく、そば、うどん、めんつゆ、日本のお菓子)なども購入できました。

・サウス・エドモントン・コモンス
 エドモントン郊外にあるアウトレット。周りにLRTの駅もないので、必然的にバスで向かうことになります。日本のアウトレットと同じようにブランド品を安く買うことができます。お買いものが好きな方にはお勧めです。一番の目玉はCOACH ショップだとホストマザーに教えてもらいましたが、あまりに広すぎてたどり着けませんでした。
・ブリュースターズ(Brewster’s)
 ホストファミリーのおすすめスポット。カルガリー、エドモントンでは有名なレストランのようです。15種類のビールを提供しています。私はラズベリービールに挑戦しました。(ラズベリーを浮かべたビールでほんのりラズベリーの香りがする。飲み口は軽め。日本のビールより苦みが少なく飲みやすかった。)ビールのお供にはチキンウィング(手羽先)がおすすめです。チキンウィングが安く食べられる曜日があるので調べてから行くほうがいいです。お酒を飲みたい場合は、年齢確認されるのでパスポート必携のこと。
◎アルバータ大学での授業
スピーキング中心の授業でした。クラスは静大生のみで編成されていました。授業内容としては、自己紹介に始まり、友達、学校、恋愛などの身近なテーマでの小ディスカッション、アルバータ州議事堂や王立博物館の見学、それらに関するリーディングと訪問後のプレゼンテーション、映画・ドラマ鑑賞を行いました。
◎午後の予定
Conversation Club(会話クラブ)
現地の学生と1~2時間会話できる時間。ディスカッションのようなお堅いものではなく、趣味の話や、文化の違いの話などで盛り上がりました。(静大生3人に現地の学生1人で会話しました。)現地の大学生と交流できる貴重な機会なので積極的に話すといいと思います。
また、Fort Edmonton park(エドモントンの歴史を学べるテーマパーク)やArt Galleryに出かける回もありました。
◎ホームステイ(あくまで私のステイ先の話です。)
私のホストファミリーは毎年多くの留学生を受け入れているようで、留学生の扱いに慣れていました。特に、話している時、ゆっくり発音してくれたり、他の言葉に言い換えたりしてくれてとても親切でした。また、週末を中心にいろいろな場所に連れて行ってくれたのでありがたかったです。お出かけ先としては…
キャンプ
 地名はわかりませんでしたが、エドモントンから車で1時間ほどのキャンプ場で2泊3日のキャンプをしました。ホストファミリーとその友達の家族(あわせて4世帯)が集まったのでたいへんにぎやかでした。ホストファミリーとバーベキューをしたり、集まった子供たちにルールを教えてもらいながら一緒にカードゲームをしたりしてとてもいい経験になりました。
アルバータ美術館(Art Gallery of Alberta)
 LRTのChurchill駅のすぐそばにある美術館。建物自体がアートになっており、一見の価値はあると思います。ホストシスターとホストブラザーが連れて行ってくれました。
スーパーストア(Superstore)
 安めのスーパーマーケット。こちらに限らず、スーパーの見学はした方がいいと思います。お店の規模といい、商品の大きさといい、日本のスーパーとは大違いで驚きました。また、現地のお菓子を買ってお土産にしてもいいと思います。併設されているLiquor store(酒屋)では、アイスワインが空港の免税店より10ドル近く安く買えました。なぜか酒屋はスーパーとは別の建物になっているところがほとんどでした。お酒を買いたい場合は、年齢確認されるのでパスポート必携のこと。
近所の人のバースデーパーティー
 近所に住む男の子のバースデーパーティーに連れて行ってもらいました。日本と違い、家族とその友達、近所の人を交えて盛大にお祝いしていました。30人くらいの人たち(これでも小規模な方みたいです)を招いて庭でバーベキューをしていて、何ともうらやましかったです。

 また、留学最終日には、感謝の気持ちを込めて日本のおふくろの味である肉じゃがを作ってあげました。この留学が楽しかったのは、ホストファミリーの支えによるものが大きかったので、いい出会いがあって本当に良かったと思っています。

------------------------------------------------------------

農学部環境森林科学科 1年 山浦みらい

 この留学は3週間とすごく短いものだったが、私にとっては今までで一番大きなイベントと言ってもいいぐらいでした。初めての海外でパスポートを取るところから始まり期待と不安でいっぱいでした。英語が好きでずっと留学をしたいと思っていたけど、高校生の時は部活と勉強で忙しかったため留学は出来ませんでした。大学生になってずっと夢だった留学が出来ると思うと、すごく待ち遠しかったです。それぐらい待ちに待った留学で、多くの素敵な人々に出会い、日本では見られない景色を堪能して、自分の視野を大きく広げることが出来ました。本当に行って良かった、と思える3週間でした。書きたいことがあり過ぎて、おさまらなさそうなので私はカナダで出会った素敵な人々について書きます。
 この留学で一番楽しくて心に残っているものは、ホームステイです。ホストファミリーがすごく親切で魅力的な家族でした。もう退職された夫婦で、スリランカから移民してきた人たちです。お父さんは2,3年前までアルバータ大学で農学部の教授をされていました。私も農学部なので、いろんなことを教えてもらいました。静岡のお茶畑の写真を見せたら、スリランカで盛んなブラックティーのお茶畑の写真を見せてくれました。今カナダで話題のpine beetleという、木をダメにしてしまう虫についてネットを使って教えてくれて、カナダにまた戻ってきたいなら、これについて勉強すると良い、と教えてくれました。もちろん、農学のことだけではなくて、カナダのこともたくさん話してくれました。毎朝、学校に行く前に15~20分ほど雑談をするのが日課になっていて、その時間がとても貴重で楽しかったです。お母さんは料理がすごく上手でおいしい料理を毎日食べさせてくれました。ランチも毎日持たせてくれてほんとにありがたかったです。日本、韓国、中国、インド、スリランカ、ロシア料理などたくさんの国の料理を作ってくれて、世界旅行をしているかのようでした。もちろんカナダっぽいステーキやハンバーガーも食べさせてくれました。中でもスリランカの伝統料理であるミルクライスが一番のお気に入りです。ホストファミリーの友達が夕食を食べに来て、ホストファミリー以外の人ともおいしい夕食を囲んで話をすることが出来ました。日本に帰ってきた今でもお母さんの料理が恋しくて、もう一度食べたいといつも思います。インド出身のニルというホストシスターがいます。ニルはトロントで一年勉強した後、エドモントンに来て仕事をしています。お父さん、お母さんがいない時は、しゃべり相手になってくれて、ピクニックに行った時は散歩に誘ってくれて、すごく美人で頼れるお姉ちゃんでした。ニルとはFacebookで日本にいても連絡を取れるので、すごくうれしいです。あと、かわいいお孫さんとピクニック、BBQ、バスケ、サッカーなどたくさんの楽しい時間を過ごしました。最初は、子供の英語を聞き取るのが難しくて、たくさん喋りかけてくれるのにそれをしっかり聞き取れないのが悔しかったです。留学の後半になって、小さい子の英語が聞き取れて、一緒に笑顔で遊べた時はほんとうれしかったです。分かるようになってから気づいたことは、子供は難しい言葉を使わないから、自分にはベストな英語の先生だということです。ホストファミリーはやっぱりゆっくり話してくれるから聞き取りやすいのは当たり前だけど、子供は手加減しないで、自分のペースで自由に喋っているから子供と遊びながら、その中で英語を学べたのはいい思い出だし、自分にすごくプラスになりました。
 英語の先生であるRohitのおかげでカナダのことについてより深く知れたし、何よりも授業が楽しくてあっという間に時間が過ぎていきました。会話中心の授業ばかりで、英語を話す機会が増えて身になるものばかりでした。Rohitはいつも「Don’t be shy.」と言って、失敗するとか考えずに、積極的に英語を話すように、英語を勉強しに来ているのに日本人はshyで英語を話そうとしない、と言っていました。みんなが文法とかを気にせずに必死に自分の言いたいことを伝えようとしている姿に私も刺激されました。見学に行った時、ガイドさんにいろいろ質問できました。その時はそれをそんなにすごいと思っていなかったけど、日本に帰ってきてから受けた実習で、最後に専門の方に質問する時間があったのに誰も手を挙げて質問をする人がいないのを見て、別に発音の心配や、通じるかどうかなんて考えなくていいのに質問がとびかわないのを見て、日本人がいかに消極的か気づきました。カナダで英語だけではなくて、積極的になることも学べました。
 午後のアクティビティ、ロッキーツアーを一緒に過ごしたTomは、そんなに自分と歳が変わらないのにすごくしっかりしていて、親切の人でした。Tomは実はすごく面白い人で、カナダでの日々を笑顔で楽しく過ごすことが出来たのはTomのおかげでもあります。
 最後に、この3週間をともに生活した仲間と森野先生とはたくさんの素敵な思い出を作ることが出来ました。お互いにいい刺激になったし、みんなのホストファミリーのことや、週末に何をしたかを聞くのが楽しみでした。一人ではこんなにも楽しくて濃い3週間を過ごせなかったと思います。とても個性的で、意識の高い人の集まりだと思いました。
 カナダに来なかったらこんなにもフレンドリーで素敵な人々に出会えなかったと思うと、ほんとカナダに来てよかったと思います。留学を通して、個性的で素晴らしい仲間にも出会えました。良い出会いばかりで、逆に別れがつらかったです。ホストファミリーと別れる時、涙が止まらなくて、久しぶりにあんなに泣きました。飛行機に乗ってからもすごく寂しくて、心にぽっかり大きな穴があいたようでした。それぐらい素敵な家族に出会えて、自分は幸せ者だと思います。いつか絶対にカナダに戻って、カナダでお世話になった人たちに挨拶しに行きます。1年生のうちに行ってよかったです。世界を見て、自分の視野を早いうちに広げることができました。自分がどれだけ小さい世界しか知らなかったのかが、身にしみて感じられて、今度の自分にプラスの力になる貴重な経験ができました。最後に、この留学に関わったすべての人に本当に感謝します。ありがとうございました。

------------------------------------------------------------

農学部 2年 大杉春香

初めて「自分が外国人である」という状況を体験しました。買い物をするためにお店に入る度緊張し、店員さんが言っていることが聞き取れないこともある。日本にいる外国人の人もそのような状況なのかもしれないと思うと、これまでよりもっと外国人にやさしくしてあげようと思いました。

------------------------------------------------------------

情報学部 1年 瀬川千代

授業では普段ほとんどしないスピーキングがメインでした。最初は何度も言葉に詰まってしまったり、伝えたい事を表す単語が分からなかったりして歯痒い思いをしましたが、授業やホームステイを通して少しずつ口から英語が出てくるスピードが上がってくるように感じました。何日も常に英語に触れているというのはなかなか日本では出来ない事なので、ホームステイなどはとてもいい経験になりました。また、ロッキーへの旅行やカヌー体験、州議事堂の見学など、アクティビティも充実していたと思います。特にロッキーの自然の雄大さは日本では絶対見られないものであり、ルイース湖を見たときは本当に感動しました。全体を通してとても良い留学だったと思います。どんな小さな事でも、カナダで体験した全てが一生物の思い出になりました。

------------------------------------------------------------

工学部機械工学科 2年 瀬戸孝充

今年の8月は、カナダで貴重な体験ができました。
行く前は、カナダは自然が豊かで英語が綺麗だという印象があったのですが、いざ行ってみると、現実は自分の予想を超えるものばかりでした。
まず、カナダの広大な自然に驚かされました。大学の敷地も、家も、ショッピングモールも、すべての大きさがまるで規格外。まず初めのカルチャーショックでした。
また、カナダ人は見ず知らずの人にも、とても優しかったということも大きな印象でした。バスターミナルでもたもたしているとき、見ず知らずの女性がバス路線を教えてくれたり、街ゆく人も親切に道を教えてくれました。日本の習慣との違いが、なんだか楽しかったです。
意外だったのは、英語が結構速くて聞き取りづらかったことです。自分のホストマザーはエジプト出身だそうで、どこか訛りがありました。いつ自分はESSで日本人の話す英語に慣れていたため、ホストファミリーの話す英語を聞き取るのにはじめ苦労しました。
エドモントンの街には、多くの国の人たちが生活していたのを目の当たりにして、「多民族国家」「移民の国」を実感したこともまた、大きな印象でした。様々な国の人たちが英語を使ってコミュニケーションをしているのを実際に見て、英語が国際言語であるということを肌で感じました。
学校もプログラム内のイベントも充実していて、3週間はあっという間に過ぎました。
博物館や、州議事堂見学、北米最大のショッピングセンター、ウエスト・エドモントン・モールや、カナディアンロッキーでのカヌー。どれも貴重な経験になりました。
この夏季短を面白く、有意義に過ごせたのは、静大の他の仲間のおかげです。特に、一緒にホームステイした相方。本当にありがとう!
そして、カナダでの生活をサポートしてくれたホストファミリーと、英語の先生、モニターのTomにも、感謝の気持ちでいっぱいです。
Thank you, very much!!

------------------------------------------------------------

工学部電気電子工学科 2年 糸数奈里子

この留学には、勢いで参加しました。正直、英語力の向上等は頭になく、単純に海外へ行きたい、それだけでした。しかし、いざ現地へ行ってみると、当たり前ですが、全部英語。元々英語から逃げて静岡大学へ来た私にとって、大問題でした。しかし、ホストファミリーは私が何度聞き返しても嫌な顔一つせず、ゆっくり繰り返したり、優しい英語を使ってくれて、本当に助かりました。話す前に聞き取れない状態で、初めはとても苦労しました。しかし、よく使う言葉や、特有の言い回しなどを教えてもらい、一週間ほどして漸く耳が英語に慣れてきました。それでも、「英語で来る」と構えていないと聞き取ることは難しかったです。
英語の授業は平日の午前中、四時間ありました。人生で初めてこんなに長い時間英語に触れていました。授業では、スピーキングが主で、小さな議題について数分話し合ったり、自分の意見を言ったりと貴重な体験だったと思います。また、大学内では道を聞かれることもありました。初めは、英語が話せないので場所が分かっても説明が出来ず、近くまで案内していました。
しかし、後になってくると、口頭で説明が出来るようになりました。一番驚いたのは、帰るまであと三日程になった頃、電車の行く先を聞かれて、スラっと英語で返せたことです。まさか英語が一番苦手な私が・・・・!と嬉しくなりました。
とても貴重で、素敵な夏休みでした。三週間という短い期間でしたが、この留学は私を大きく成長させてくれたと思います。参加して良かったです。

------------------------------------------------------------

工学部 2年 野口尚紀

Fever and Fever
初日の飛行機。実は飛行機に乗るのも初めてな自分。初めての海外で入国審査という難関が・・・しかも入国審査の紙でカナダ人だけが書くところに間違えて書いてしまいそれも説明しなければいけないという次第でした。そんな中一人でSっ気のあるおねえさんのところに行き、入国手続きをしました。結果から言うと案外あっさりと済み、少しそこで安心することもできました。
アルバータについてから思ったことは何もかもスケールが大きいということです。本当にカナダにいるのですが、テレビで見るようなカナダっぽさがあふれていて外国という雰囲気に感動していました。現地についてから英語での会話について思ったことは英語は単語の意味だけは分かっておかないと本当に困るということです。おそらく今回の夏季短期留学で一番語彙力がなかったのは自分だったので話している意味がわかっていないということがしばしばだったと思います。話していることを聞き取れるようになったのに意味が分からないというのはかなりの苦痛でした。日常の会話では文法を強く意識することはなかったので、これからの勉強で大事だと思ったのは、発音と意味を覚えて使えるようにするということでした。
平日の午後からアルバータの学生と会話をするというクラスがあったのですが、カナダにいる間で一番充実した、楽しい時間だと思いました。自分の英語が乏しいものだとしても向うのひとたちも頑張って理解してくれるし、説明もしてくれるのですごくいい体験になりました。コンバセーションはずっと続けていくべきだなと本当に思いました。
カナダでの一番の思い出はやはりロッキーツアーのLake Louise でのカヌー体験ですかね。見たこともないようなきれいな大自然で度胆を抜かれました。カヌーでは1時間の制限時間の中で僕たちの班は端から端まで漕いでいきました。時間ギリギリですごく疲れるのでおすすめしません。でも有名な観光地で思いっきりはしゃげたのでよかったです。
カナダでの一番恐ろしかった思い出は疲れから熱が出てしまったことです。日本ではここ何年も風邪を引いたことがなく、引いたとしても1日あればすぐに治ってしまう僕が完治に4日もかかってしまったということです。病院にも連れて行ってもらいましたがこれはまた恐ろしいのです。あまり知らないような医療用語がたくさん出てくるのでサッパリわかりませんでした。海外で病気になったときは気をつけてください。今回の僕の熱でいうと空気が日本に比べ乾燥しているため、のどが痛くなるのを併発してしまいカナダの固い食べ物がのどを通らなくなりました。こうなってしまったので4日間はほぼ飲み物だけの生活になってしまい栄養が足りないため体が弱り、熱がなかなか下がりませんでした。さらに現地での薬が合わなかったのか口の中が荒れてしまい、のどがよくなった後も数日間は激痛が走って何も食べられませんでした。ついでにこのタイミングで親知らず が出てきてさらに食事を食べさせてくれませんでした。結局僕は1週間以上ほぼ飲み物だけの生活になってしまいつらい思いをしました。風邪薬は日本のものをちゃんと持って行きましょう。ただ、治った後に食べた食事は感動するほどおいしかったです。
最後にカナダにいる間に思ったことは日本の素晴らしさです。生活の拠点にするには当分日本がいいなと思いました。のどが痛いときにでも食べられる料理があることの心強さはすごく大きいです。カナダの広々とした開放感の良さと日本の整った生活環境の両方の良さに気付けたカナダ留学になり、よかったと思いました。

------------------------------------------------------------

工学部 3年 北浦拓真

 初日にhostmotherと会い、家までの車で会話をしていたが、”好きな食べ物は何?”という簡単な質問が聞き取れず、英語をもっと勉強しろと言われてしまい、申し訳なさと悔しさから始まった。二日目以降は帰ってくると笑顔で”夕飯にしよう!”と出迎えてくれて、その日あったことなどについての会話で盛り上がれるように徐々になっていった。
 学校では午前に授業が行われ、Rohitが楽しく会話中心の授業をしてくれた。ときに授業の時間でミュージアムなどに行き、次の日にそのことについてプレゼンテーションするということもあった。授業後は様々であり、美術館や公園、カヌー体験といった大学側が用意してくれた企画や、conversation clubといった大学の比較的年の近い人たちとの会話の時間も設けてくれた。これがとても楽しい時間で、1時間半という短い時間ではあるが、エドモントンのおすすめの場所を教えてくれたり、一番最後のconversation clubでは大声で笑い合うくらいに会話も弾んだ。このような企画がない日には、友達と体育館でスポーツをしたり、モールでプールやスケートをしたり、旅をしたり、とにかく飽きることのない日々が続いた。
 最後のロッキーは本当に楽しいがここでは3日間ほとんど英語はお休み。バスでモニターのTomと冗談を言いながら盛り上がったが、それ以外は終始日本語だった。英語を忘れさせるほどの自然が出迎えてくれ、特にLake Louisは感動的な風景を見せてくれた。

 帰るころには、実際にいろんな場面で英語と触れ合ってきたおかげか、英語で質問を投げかけられても日本語を考える前に返せることがしばしばあった。しかし、話したいことがあっても英語が見つからず簡単に返してしまう、そのようなことに悔しさを感じるようになっていた。だが、この感情を与えてくれたのはこの短期留学であり、留学がなければ悔しさすら感じることはできなかった。まとめると、留学して良かったです。

ページの先頭へ