静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

[語学留学]IVSPプログラム

2015年4月~2016年3月 人文社会科学部学生

  • 留学期間:2015年4月28日~2016年3月12日
  • 学部等:人文社会科学部

平成28年2月25日

 僕は現在、VSCPというプログラムを利用してカナダのエドモントンという都市にあるアルバータ大学に留学をしています。エドモントンはアルバータ州の州都であり、カナダの西部に位置しています。また、エドモントンの緯度は日本よりも高いため、日本と比べ空気は乾燥しており、気温も低いです。僕がエドモントンを訪れたのは4月末で、その頃の日本はすでに暖かかったので、カナダは涼しいくらいだろうと思っていたのですが、空港から出た瞬間「寒い!」となったのを覚えています。また5月には、足首くらいの高さまで積もるほどの雪が降り、ほとんど雪が降らない静岡でしか暮らしたことのない僕にとっては、信じられない出来事でした。しかし、春が過ぎ夏になると、日本とは異なり心地の良い気候が続きました。日本のようにじめじめとした暑い夏ではなく、からっとした清々しいものでスポーツをするのに適していると思います。また、夏の期間は日が長く、日が沈むのが夜の10時くらいなので夜遅くまで遊ぶことができます。一方で、冬はとても寒く、雪の上を歩く日々が続きます。僕が留学している期間は丁度暖冬で、例年より暖かい日が多かったそうですが、それでも僕にとっては寒く感じました。-30℃の世界を体験したことが今までなかったので、ある意味で貴重な体験をすることができたなと思っています。

 勉強面においては、カナダに来て最初の4カ月の間はESLという英語のクラスを受講しました。その授業は日本人だけでなく、世界中から英語を話せるようになりたいという人々が集まって一緒に授業を受けるので、自然と英語を使わざるを得ない環境に自分を置くことができました。また、英語での会話を通して相手の文化や国について興味深い話を聞くことができました。ESLを通して英語を使う機会が増えたおかげで、英語をコミュニケーションの道具として使うことに対して慣れることができたのが最も大きな収穫であったと思います。ESLの後は大学の授業を聴講という形で一つ受講しました。授業の中で気が付いたことは、こちらの大学生はノートにメモをとるのではなく、ノートパソコンを教室に持ち込み、ノートパソコンを使ってメモを取っていたことです。日本とは異なる大学の授業の風景に驚きました。また、僕がとった授業は一回の授業時間が60分で週に3回あるという時間割りで、これも日本とは大きく異なっているなと思いました。他にも90分の授業が週に2回など、様々な授業割りがあるようで、カナダの方が柔軟な印象を受けました。講義はもちろん英語で行われ、授業についていくのは大変だったけれど、日本では味わうことができない雰囲気を体験することができました。

 大学にはいくつかクラブがあり、僕はJapanese Conversation Clubというものによく行っています。このクラブは週に1回行われ、日本語を学びたいこちらの学生と英語を学びたい日本人の学生が会話を通してお互いに言語を教えあうという目的のクラブです。クラブの最初に話す内容が与えられるので、初対面の人とでもそのトピックを基に会話を始めることができます。また、このクラブに参加するこちらの学生は、日本に興味があったり日本のことが好きであったりするので、日本人にとってもこちらの学生にとっても友達を作りやすい場所となっています。僕自身、このクラブを通して多くの人と友達になることができ、クラブ外でも個人的に遊ぶ友達を作ることができました。

 最後に、僕の留学生活は人との出会いの連続であったなと思います。カナダで出会った日本人の友達やESLを受けていた頃のクラスメイト、JCCを通して仲良くなった友達、ホームステイ先の家族など、内気な僕からしたら考えられないくらいの人と出会うことができました。人との出会いの中で、自分とは異なる価値観とぶつかる機会が増え、自分に足りない物や考え方を吸収することができました。留学に来なかったらこれらの人たちと出会うことができなかったと考えると、留学をしたのは間違っていなかったと思います。そして、出会いがあれば別れもあります。日本に帰ってから後悔することがないように残りの日々を大事に過ごしていきたいと思います。

ページの先頭へ