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留学プログラム

[語学留学]IVSPプログラム

2014年8月~2015年9月 教育学部学生

  • 留学期間:2014年8月~2015年9月
  • 学部等:教育学部教員養成課程

2015年2月28日

 日本を離れてから約半年間が経過しました。現在は、語学研修ESLを修了し、大学の授業を受講している最中になります。留学期間全体を見ればまだ半ばですが、これまでに学んだこと、感じたことなどについて述べさせていただきたいと思います。
 初めに、学習活動全般について。VSCPプログラムでは、大学の授業を受講する前に一定期間の語学研修を受けることになりますが、このESLという研修には、日本人の他にも様々な国から様々な年齢層の人々が英語を学びに来ており、単に英語力を向上させるだけでなく、普段では接することができないような人達との交流を図ることができました。ESLの内容は、小説を読み進めながら内容を分析したり、フォーマルな文章の書き方を学んだり、テーマを決めてプレゼンテーションを行ったりするなど様々です。これは配属されるクラスのレベルや、担当講師によって多少の違いがあるようです。平日を通して毎日あるということもあり、着実に英語を伸ばすことができたとおもいます。続いて大学の授業について。ESL修了後には、数ある大学の授業の中から履修するものを選択し、スケジュールを組むことになりますが、こちらでは日本と違って大学そのものの数が少ないこともあり、アルバータ大学内だけでかなりの種類、日本であれば専門学校で学ぶような内容の授業も存在します。この機会にしか受けられないような授業を探してみるのもおもしろいかもしれません。もちろん、英語での授業は決して簡単ではありませんが、オンラインでの連絡体制や、オフィスアワーも設けられているので、フォローのしようはあります。
 次に、カナダにおける日常生活全般について。現在私は、授業料の関係もあり、1つしか授業を受講していません。授業は1回50分、週に3回なので、フリーの時間がかなり多いです。ですが、ジムやプールなどの校内施設も充実しており、学校側も日本語の授業のTAやボランティア活動などを斡旋してくれるので、自分次第で多岐に渡る時間の過ごし方を選択することができます。気候の話に移りますが、予想していただけるように冬はものすごく寒いです。ですが日差しが強いため、天気のよい日中などはかなり気温が上がり、暑いと感じることもしばしばあります。空気が1年通して乾燥しているため、日本とは異なる種類の暑さです。サイズの関係で、こちらで自分に合った服を見つけるのはあまり簡単ではないので、ある程度の気候に対応できるようにいくつか衣類を用意したほうがいいかもしれません。食事について。周りの日本人を見ていると、1番適応するのが難しいのは食文化の違いであるように思われます。個人的にはそれほど不満を感じたことはないですが、カナダの食事に慣れなくて辛いという声を非常によく耳にします。白米や醤油など、馴染み深い食材も手に入れることはできますが、確かに手軽ではないかもしれません。余裕があれば、調味料やレトルト食品なども持ってきておくに越したことはないと思います。そもそもカナダの食事がどんなものかというと、この国は多文化社会だということもあり、これといったカナダ料理というものは、あまりありません。それだけ多様性があるということですので、色々試してみるのといいと思いますし、それがカナダならではの魅力でもあると思います。これは、食事に限った話ではありません。何をするにしてもまずはお金が必要になると思いますが、カナダの物価は日本と比べるとかなり高く、また税金も多く掛かります。その分、福祉は充実しているのだとは思いますが、その恩恵にあずかる機会はあまりありません。とにかくこちらで暮らすには多額の予算が必要となるので、金銭面に関しては管理をしっかりしておくことをおすすめします。
 その他感じたことについて。VSCPの参加者は、そのプログラムの性質上、こちらに来てから多くの留学生に出会うことになると思います。これがアルバータ大学に来て最も驚いたことでもあるのですが、予想以上に多くの日本人留学生がこの学校には来ています。留学生の懸念事項によく挙がることですが、やはり日本人のコミュニティができてしまいがちです。有益な情報が手に入ることもありますし、コミュニティは大きいに越したことはないとは思いますが、英語や他国の文化を学ぶことを含め、留学でしか得られないものをより得ようとするならば、時には自身の行動を律することが必要になるかもしれません。
 留学生活の半分が経過しましたが、まだまだ学びたいこと、体験したいことが尽きません。海外で生活するということは、大なり小なり我々に様々な影響を必ず与えてくれ、それは今後の自身の生き方に関わってくると思います。色々思うところも少なからずありますが、ここでの経験は間違いなく自分にとって最高の財産になると思います。胸を張って帰国できるよう、残りの期間も大切に過ごしていきたいです。

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