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留学プログラム

[語学留学]IVSPプログラム

2014年8月~2015年6月 人文社会科学部学生

  • 留学期間:2014年8月~2015年6月
  • 学部等:人文社会科学部

2015年 3月31日

 留学生活は、既に半年を超えました。9月上旬に初雪を観測し、11月初めからついこの間までの、雪景色に包まれた長い厳冬期は最近ようやく去り、去るやいなや、夜中20時半まで薄明るい春? が始まったようです。日本人の私からすれば極端なこの気候の変化に、中々ついていけずにいる今日この頃ではありますが、さっそく報告させていただきたいと思います。
 報告書を作成するにあたり、他のいくらかの人たちの書いた報告書に目を通したところ、自分が特筆すべきだと考えた事柄のほとんど全てが既に記されていました。したがって、ここでは、その中でも特に触れておくべきだと感じたことだけを述べさせていただきます。
 それは、「日本人コミュニティ」についての話です。まず、アルバータ大学、そしてエドモントン市には、「留学前には考えられなかったほどに」多くの日本人がいます。留学先で初めて知り合う日本人は多く、そこで意気投合し、親交を深める機会もまた当然多いです。それ自体はもちろん良いことだと思いますが、一方、日本人コミュニティだけにどっぷり浸かってしまい、それだけでほぼ満足してしまう危険性もあります。なお、「危険性」と書いたのは、こちらに留学に来る多くの人たちのその目的は、「(英)語学力向上」や「異文化体験」であろうと考えたからです。英語はコミュニケーションの手段に過ぎないので、日頃使わなければ、あまり意味はありません。つまり、日本人コミュニティの内から一歩も外に出ないのでは、日本国内にいる状態とそれほど変わりはないということです。
 ただし、日本人コミュニティは、ますます自分の世界を拡げていくための有効なツールにもなりえると思います。より多くの情報を共有でき、様々な活動に参加するためのより多くの機会を得られ、日本人かどうかに関わらず、より多くの人間関係を構築することができる。これらは、コミュニティに参加しているかいないかで相当変わってくる点であると感じています。たとえば、日本人が1人もいないような土地で、日本人が人間関係を構築していくのは結構度胸のいることではないでしょうか。要するに、積極性さえあれば、コミュニティを有効活用することによって、そこをはずみにしてどんどん世界を拡げられるということです。月並みなことしか言えませんが、積極性の有無以上に大事なことはなく、逆に言えば、それさえあれば何とかなるだろうということを、最近はますます実感しています。
 留学生活も、残りあと3ヶ月を切りました。3ヶ月というと、長いような短いような微妙な期間ですが、何とかほんの少しでも成長した状態で帰国できるように、できる限り有意義な日々を送っていきたいと思います。

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