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留学プログラム

[語学留学]IVSPプログラム

2020年1月~3月 人文社会科学部学生

  • 留学期間:2020年1月~2020年3月
  • 学部等:人文社会科学部

 VSCP・1~6月の6カ月プログラムに参加しました。COVID-19の流行により3月末に帰国したため、実際の留学期間は3か月となりEAP(語学学校)2ターム分を受講し終了となりました。その3か月+帰国後のオンライン授業約1カ月を振り返り、報告します。

◎内容
・AFⅢ
 最初のオリエンテーション時にクラス分けのテストが行われ、非常に出来が良くなかったのでEAPより一つ下のAcademic foundationⅢからスタートしました。このクラスは留学生だけでなく移民の人も多く、年代・地域も様々で面白かったです。また日本人が多いプログラムでありながらクラスに2人しかおらず非常にいい環境でした。
 授業の内容は4技能まんべんなく行います。リスニング・リーディングは今までやってきている分、難しくない(むしろ文法等に関しては簡単)のですが、スピーキング・ライティングに苦労しました。スピーキングではプレゼンテーションをする多く機会があり、内容は非常に簡単なものですが、文章を作って、暗記するくらいまで練習する必要がありました。ライティングでは書く内容がまったく思い浮かばず、結局小学生程度の意見にとどまることもしばしばありました。英語力以前に、自分の考えを持ち人に伝えること、根拠・例を挙げてわかりやすい文章にすることは、今までの大学生活でもやってきたことでしたが詳しくない分野となると非常にむずかしかったので、普段からの意識が必要だと感じました。

・EAP135
 一つクラスが上がると、4技能すべての内容が少し難しくなりました。プレゼンも内容が難しくなり時間も伸びる中でより練習が必要でした。非常にやりがいがある内容だったのですが、このタームが始まってすぐにコロナウイルスが流行し始め、休校・オンライン移行となり先生を含め全員が形式になれるのに時間がかかりその分を深い学習にあてられなかったのは残念でした。しかし語学学校の決定・変更、またそれへの授業の対応は非常にすばやく、オンラインならではのトピック、小グループで話す機会が増えたりと、様々な工夫がされていました。

・Workshop
 授業が午前にあり、午後の1~2時間ワークショップにほぼ毎日参加していました。曜日で4技能+交流行事などバラエティに富んでいるとともに、企画運営している先生が非常に親身でライティング添削や疑問解消もしやすかったです。また他クラスの英語力が高い生徒と話すことができるのはモチベーションや理想像にもつながりました。1月の会話の回でグループのメンバーが何を言っているのかわからず、全く1時間全く話せないことが一度あり、非常に悔しい思いをしたのをきっかけにより人と話すことに重点を置こうと意識しました。

◎授業以外に自分で行ったこと:授業以外で個人的にサークル等に参加しました。

①ELP
 各公共図書館で行われている英語サークルに手あたり次第行きました。そこには留学生ではなく移民の方がほとんどで、ほぼ全員が年上の方だったのでそこで聞く話は家族や職探し等新鮮でした。ボランティアによって運営されており、内容は図書館によってゲームをしたり、本を読んだり一つの質問に全員がそれぞれ答えたりと様々でした。留学生がいることはめずらしくそこから会話が始まることもあり、良い練習になったと思います。

②SVCC
 アルバータ大学の学生ボランティアによって運営されているランゲージサークルで、世界の主要言語をレベルごとに学べます。私は英語の初級に登録しており、やはりそこでもメキシコやコロンビアから移住してきた方が多かったです。話す以前に相手の、特にネイティブではない人の言っていることがわからないことが多かったので、ここでは小さな会話を通してリスニング力が鍛えられました。

◎その他アクティビティ
・Jasper trip
 1月に留学生のために開催されている一泊二日の旅行です。アサバスカの滝、ピラミッド湖などを巡り、凍った湖でのスケートやジャスパーの町の散策など盛りだくさんでした。またVSCPプログラム以外の留学生とも仲良くなることができ非常に楽しかったです。カナダに到着したばかりで寒さに慣れていない中マイナス30度台での活動は、髪の毛も凍り、凍え死ぬかと思うこともありましたがそれもいい思い出となっています。

・Yellow Knife
 AFⅢが終了した後、タームの間に10日間ほどの休みがあります。その期間に同じVSCP1月開始の韓国・中国の留学生たちとオーロラを見るため、イエローナイフに3泊4日の旅行に行きました。オールドタウンと呼ばれるイエローナイフの町は、小さいながらも観光と住民の生活がうまく両立していました。予約していたオーロラハンティングのサービスで、日中のイエローナイフを案内していただき、世界最大級のダイヤモンド産出量を誇るダイヤヴィク鉱山の存在や湖の凍る冬季にのみ現れる氷上で暮らす人々など、来てみないとわからない、オーロラ以外のイエローナイフのことを知ることができました。オーロラは悪天候のため写真で見るような大きなものではなかったですが、少しでも見ることができたのは嬉しく、感動しました。なにより現地でできた友人たちと4日間一緒に過ごせたことは一番の思い出です。

◎成果
留学中の目標は抽象的ではありますが、とにかく話せるようになることでした。しかし3か月で最も伸びたことはリスニング力です。試験等でのリスニング練習だけでは、老若男女、また出身で異なる話し方の違いに対応できず、話す以前に聞き取ることが難しく、到着してすぐにリスニング力不足を痛感しました。また何度も聞き返すことが億劫になり、話すことへのモチベーションが下がった時もありました。1カ月半経ったあたりから、次第に慣れてきて聞き取れるようになり、自分で行ったことの部分で挙げたように自分から様々な場所に挑戦できました。
また語学学校での受講という特徴を生かし、授業中のディスカッションやプレゼン等様々な形での聞くと同時に話す機会は多く得られました。さらに授業外でもクラスの友人と遊ぶことを通して少しずつ話せる量が増えて最終的には簡単なことであればだいたい伝えられるようになりました。1月開始のメンバーに日本人がいなかったことも大きく、ほとんどの時間を外国人留学生と過ごすことができたのは成果につながった大きな要因です。
今後はオンライン英会話等を通して英語力、会話力を引き続き高めていきたいと思います。またTOEFLやTOEIC等を受け、点数で伸びを測りたいと思います。アカデミックのタームをすべて受けることができなかったため、学問的な留学を経験できなかったことは非常に残念ですが、この経験をもって自ら知見を広げていければと考えています。

【滞在費】  3 か月間(2020年1月~2020年3月)
・往復の航空運賃:233,730円
・教科書・授業諸費用(1学期間): 220,000円
・食費(月) :12,000円
・住居費(月): 59,000円
・通信費(月): 4,700円
・現地保険料(月):11,000円
・現地交通費(月): 0 ※U-passがVSCP費込みのため
・その他必要経費:上記を含まないVSCP費:47,000円($566) 旅費:70,000円

合計:830,830円(最低)

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