【授業】
授業は、講義形式の専門科目の他に、3種類の実験(基礎化学実験、食品に関する実験など)や課外活動(農場やチーズ工場への訪問)、体育(クライミング、バレー)、グループプロジェクト(動画作成、レポート作成、プレゼンテーション、英語ポスター作成)などがありました。授業の言語はフランス語で、pdfの授業資料を翻訳したり、大学の友人にノートを共有してもらったりしながら対応しました。
大学の授業の他に留学生向けに開講しているフランス語講座を毎週土曜日の午前に受講していました。
ENSAIAのキャンパス
【住居】
フランスでは、CROUSという学生寮に滞在していました。9 m²と決して広い部屋ではありませんでしたが、ベット、机、棚、トイレ、シャワー、冷蔵庫など必要なものは揃っていました。キッチンは各階で共有でしたが、家賃補助制度を利用して光熱費込みで月2万円で生活することができました。約1年という限られた期間の滞在だったので、十分でした。家賃は上がりますが、もっと広い部屋やキッチンのある部屋もあります。

部屋の様子 共有キッチン
【食事】
食事は、ほとんど自炊でした。円安なので、ほとんどの食品はかなり高く感じました。しかし、果物や野菜、パン、ヨーグルトなどの乳製品、チーズは日本より安かったです。私はもともとフランスでよくみられる硬いパンが好きだったので、色々なパン屋さんに行ってお気に入りの食事パンを探すのが楽しみでした。スーパーではあまり店員さんと会話する機会はありませんが、マルシェやパン屋さんでは店員さんと話すことができるので、フランス語の勉強にも役立ちました。何回か通うと、おまけしてくれることもありました。
数か月経つと、かなり日本食が恋しくなり、アジアスーパーで日本米や醤油などの調味料を買って簡単な日本食を作っていました。パリに行けばアジアスーパーはいくつかありますが、私が留学していた街には一件しかありませんでした。日本のものはかなり高いので、日本から持って行くことをお勧めします。電子レンジで一合お米が炊けるアイテムがとても便利でした。
【気候】
7月から8月はかなり暑かったです。ただ、日本のような湿気は無く、カラッとした天気です。この時期は日が長く、朝の5時頃から21時過ぎまで明るかったです。フランスはクーラーが普及していないので窓を開けるか扇風機でしのぐことになります。個人的には、網戸がなく、たまに虫が入ってくるのが嫌でした。
9月末からは、一気に日が短くなり11月~2月頃までは日照時間の短い日が続きます。朝学校に向かう時間は真っ暗で、月がきれいに見えるほどでした。そして、帰宅時間にはまた真っ暗になっています。雪が降る日も多く、防寒着は必須です。
【文化の違い】
文化の違いについては、様々な場面で感じました。例えば、大学の授業中。多くの生徒が手を挙げて授業中に質問します。日本では質問があってもその場で聞かず、授業後やメールで聞くことが多いと思います。また、様々な宗教の人がいるので、学食や購買では必ずビーガン用の食事が用意されています。ヒジャーブ(頭や首、胸元を覆う布)を巻く友人もいました。
さらに、基本的に時間にはルーズです。例えば9時に待ち合わせをしたら、全員揃うのは10時ごろです。また、食事時間はかなり長いです。アペリティフ(食事前にチーズやスナックを食べながらお酒を飲み、会話する時間)は1時間程度続き、メインに行く前に満腹になることもしばしば。
ここからは、私が苦手だった文化についてです。日本に比べて清潔感はありません。大学の共有スペースにあるソファーはサンドイッチのか食べかすが落ちていてあまりきれいなイメージはありません。椅子に足を乗せるのもフランスではよく見る光景でした。便座の無いトイレも多いですし、日本のようにコンビニがないので外でトイレをしたくなったらカフェで飲み物を買って使わせてもらうか、駅などで1€ほど払って使うかになります。
【現地での生活環境・街並み等】
私が住んでいたNANCYという街は学生の多い街だったので、比較的治安は良かったと思います。ただ、パリなどの都市はやはり危険です。狭い路地などにはいかない方が良いです。
街並みについては、NANCYはアールヌーボーの建築が有名でした。NANCYだけでなく、ヨーロッパは基本石畳なので、スニーカー必須です。
また、NANCYには日本人の方が何人かいて、フランスに着いたばかりの頃はたくさん助けていただきました。

NANCYの街並み
【今後の課題】
今後は、フランス語力の維持と向上のため、静岡日仏協会の方々や静岡大学への留学生の方との交流を大切にしたいと考えています。また、フランスの友人ともメールで連絡を取り続けようと思います。もちろん、英語力の向上にも力を入れていきたいです。
色々な方に助けていただきながら、貴重な体験ができた留学生活でした。