静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

リガ工科大学(ラトビア)

  • 留学期間:2024年8月~2025年7月
  • 学部等:工学部

【授業】

リガ工科大学では、英語で行われる機械工学の講義を受講しました。ラトビア語の授業以外は,英語開講の科目を選択しました.機械工学の講義として,Gas and Hydro-DynamicsやMechanics Engineering Problemsといった講義を受講しました.初めは専門用語や講義のスピードに苦労しましたが、徐々に慣れていきました。機械工学の授業を英語で受講するのは初めてだったので,専門用語の使い方や言い回しが複雑で,新しい発見ばかりでした.グループワークやプレゼンテーションを通じて、学術的なコミュニケーション力も向上しました。Mechanicsでは,個人プロジェクトが与えられ,英語でのプレゼンテーションを行いました.Fluid Mechanicsでは,2人1組でチームプロジェクトが与えられ,イタリア人のクラスメイトとレポートを作成しました.Technical Thermodynamics and Heat Exchangeでは,個人プロジェクトが与えられ,こちらも英語でプレゼンテーションを行いました.授業以外でも,専門知識を活かす場がありました.Formula Studentのような実践的なプロジェクトが、講義での学びをより深めてくれました。Formula Student Riga Technical Universityというレーシングチームに参加し,理論面と実践面の両面からプロジェクトに対する理解を深めることができました.SolidWorksで3Dモデルを作成し,3Dプリンターでモデルをプリントし,実際のエンジンに装着するといった,プロジェクトの流れを実体験することができました.最初は,英語学習の一環のつもりで入ったのですが,いつの間にかプロジェクトが楽しくなり,チームメイトと仲良くなり,最後の方は毎日のようにプロジェクトに没頭していました.
 以上のように,授業だけでなく,課外活動も通して,学習を深めることができました.

【住居】

 住居は,大学の寮で、多国籍の学生たちと生活を共にしました。ルームメイトは1年を通して,日本人だったので,部屋の中でのコミュニケーションや生活に苦はありませんでした.部屋はシンプルながら必要な設備が整っており、キッチンや洗濯機は共用でした。キッチンでは,ルームメイト以外のフラットメイトとフレンドシップを築いていきました.留学で出会った親友は2人がフラットメイトでした.1年を通して,他人と空間を共有しながら、人間関係を築いていく難しさと面白さを学びました。キッチンでは,世界の料理パーティなどの交流イベントを開催して.国境を越えて,文化交流,親交を重ねていきました.キッチンが寮の中では一番のお気に入りの場所です.

【食事】

 最初は日本の食材が手に入らず、食生活に戸惑いました。ですが,戸惑ったのは最初だけで,日本の食材にこだわらなくていいなと思ってからは,地元の食材や調理法に挑戦するようになり、料理の幅が広がりました。外食は,日本と比較にならないくらい,コストがかかったので,日々の食事のほとんどを自炊で行いました.先ほど述べた通り,寮のキッチンでは,友人と一緒に料理をすることが日課となり、交流の場にもなりました。今では,韓国人の友人が教えてくれた料理,イタリア人の友人が教えてくれた料理,ラトビア人の友人が教えてくれた料理など,各国の料理のレシピに挑戦することができています.外食の機会もあり,地元料理や郷土料理で,ディルやサワークリームなど、ラトビア料理の特徴的な食材に出会えたのも印象的でした。

【気候】
 到着時は夏で,気温は高かったのですが,日本ほど湿度が高くなかったので,快適な暮らしをすることができました.特に,夕方から夜にかけて街を歩くのは,最高に気持ちがよかったです.冬は長く、日照時間が短いため精神的にも体力的にも厳しかったです。10月末には,冬用ジャケットを着はじめ,12月の頭からは毎週雪が降りました.12月には午後3時に日が沈むこともあり、気持ちの切り替えが必要でした。雪国での生活を通して,雪や氷に対応した服装や過ごし方を身につけるようになりました。ただ,今回の冬は気温も暖かめで,降雪量も少なかったそうなので,平年並みの気候だったらと想像すると少し恐ろしいです.春以降は日が長くなり、活動の幅も広がって気持ちも明るくなりました。特に帰国直前の2か月は,屋外に長く入れるほど温かくなったので,毎日のように友人と屋外に出て,時を過ごしていました.今回の留学を通して,人の気分は本当に天気に左右されるなとこれまで以上に実感しました.

【文化の違い】

 ラトビアの人々は,最初は控えめに見えますが、心を開くくらいに距離感が近くなると,とても親切で誠実でした。友人認定されるまでが長いので,それまでの努力が少し大変でした.ラトビアでは,時間厳守や自立心が重視されており、日本との共通点と相違点を発見することを楽しんでいました.祝日や公共の場での過ごし方も日本とは異なり、新鮮な発見がありました。祝日は,日本ほど多くないのですが,街は人であふれるほど,祝日を楽しんでいる様子がうかがえました.ラトビア人は,夏は屋外で過ごすのが好きなようで,公園での日向ぼっこをしている人がとても多かったです.人間関係においては,言葉だけでなく、表情や間の取り方,ジェスチャーなども含めたコミュニケーションの重要性を学びました。
 文化の違いで面白かったのは,国や人種の数ほど,多種多様な文化があるということを実感できたところです,リガはErasmusの学生が多かったので,世界各国から留学に来ている学生と交流することができました.同じヨーロッパでも,国が違えば全く文化が異なるという点が面白かったです.ラトビア人とイタリア人は全く違う人々ですし,文化も全く異なります.日々の会話や生活で違いについて,意見しあうことが多かったのですが,どの国から来た学生もそれぞれカルチャーショックを受けていて面白かったです.
 今回の留学を経て考えたことは,何でもかんでも,特にトラブルなどを「文化の違い」で済ますことはできますが,済ますべきではないということです.文化は,守られるべきですし,尊重されるべきものです.郷に入っては郷に従えというように,他国の文化に入り込む人は,その文化に適応することが必要であると思いますし,受け入れる側の人々は,その人の文化的背景は異なるということを念頭に置くことが必要だと思います.

【現地での生活環境・街並み等】

 リガの街は,旧市街が何といっても1番の見どころです.ドイツの影響を受けた街並みや建造物は,美しく,毎分毎秒,天気によって移り変わっていく景色に息をのまれます.今でも,自分がこの美しい街に暮らしていたことが信じられないくらいです.リガの街はコンパクトで歩きやすく、美しいアール・ヌーヴォー建築が旧市街を中心に広がっていて,毎週の日課であった,散歩コースに困りませんでした.バスやトラムといった公共交通機関は安価で便利に使えました。専用のアプリもあり,市内にどこに行くにも,バスやトラムを使いこなして,行くことで生活の質を高めることができたと思っています.東京のような大都市と比べると落ち着いた雰囲気で、時間がゆっくり流れていました。ですが,浜松ほど田舎ではなく,毎週末の外出先に困ることはありませんでした.カフェやバーなどが日常の居場所となり、地元の人々の暮らしを感じるとともに,友人との時間を大切に過ごすことができました.

【今後の課題】

 専門知識においては,機械設計やシミュレーションなど、技術的な知識をさらに深めていきたいです.ですが,まずは学部生を卒業することが目下の目標です.それ以外では,留学で培った英語力を用いて,大学院の研究に活かしたいです.海外大学院への進学も視野に入れていければよいなと考えています.英語で実践的なプロジェクトに参加できたことから,日本でのFormula Studentなどの授業以外の実践的なプロジェクトにも参加していければよいなと考えています.大学内に関係なく,積極的に意見を発信できるようにもなりたいです.留学をとして,意見を主張することの大切さ,意見が異なっても議論することの大切さを学んだので,これまで以上に,自分の意見を発信していければいいなと思います.英語力に関しては,英語で複雑な内容を分かりやすく伝える力を磨くことが必要だと感じました.プレゼンテーションなどを英語で行ったものの,まだディフェンスをするためにはさらなる英語力が必要であることは明白なので,英語力の土台からの実力アップをしていきたいです.まずは,語彙力,単語力,表現力を上げるところから取り組んでいきたいです.後進のための活動としては,留学を目指す後輩たちに、自分の経験を共有しサポートしていく活動にもさらに深く関わりたいです.静大SIPSの活動には既に参加しているので,これまで以上に活動の幅を広げていきたいです.目標としては,浜松全体の国際ネットワークを構築できたらなと考えています.国際留学生の活動を学内だけでなく,複数の大学の学生たちとつなげて,浜松という町が,留学生にとってより魅力的な街にできたらいいなと思っています.いずれは,SIPSや国際化のリーダーまたはブレーンといった立場になりたいと考えています.
 今回の留学を通して,可能性は無限大であること,ひとつの選択肢にこだわらなくてもいいこと,自分の将来は自分で選択すること,自分の行動に責任を持つこと,短い人生を楽しむことなど多くのことに気付くことができました.1回限りの人生を無駄にしないように生きていきたいと思います.

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