静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

リガ工科大学(ラトビア)

留学期間 :2023年8月~2024年6月
学 部 等 :人文社会学部経済学科

【授業】
主体性が向上した。留学中はより実践的で生徒主体の課題が多かった。グループワークでのビジネス立案や企業のマーケティング分析を行い、プレゼンで最終評価が得られる。このような構造に加え、プレゼン後のディスカッションの参加率、その中での意見の共有はより活発で沈黙の時間はほとんどない。意見を発信することで自らの存在意義を示す必要があり、常に何か話すことを探していた。また、データや根拠を用いて話をすることで伝わりやすく建設的な議論ができる。
インターナショナル生とラトビア人学生で分かれていたため、講義は英語で行われた。
【住居】
大学から提供されている2つの寮に住んだ経験がある。1つ目は大学までバスで30分程度の距離にあり、周辺は住宅街。2つ目は大学までバスで10分の距離で、ビルや商業施設に囲まれた量である。どちらも2人部屋であったため、施設の家具やサービスよりも同居人と周辺の生徒との関係性が大きく影響をしたと感じている。特に消灯時間や騒音、衛生の認識などに違いがある場合、ルールを設定し話し合いを続けていく必要がある。私の場合、これらが似た同居人と生活したため問題はなかった。

【食事】
炭水化物中心の食事。日本で普段使うような食材や調味料が見つからないことは多いため、現地のもので代用をしていた。ラトビアはアジア食品を扱う店もほとんどないため、しばらくは日本食と離れるものだと考えていた。醤油味中心の肉料理や果物を消費し、自分なりに健康な生活ができるように心がけた。基本的に自炊をしていたが、物価を考えると大学のレストランでの食事もいい選択肢だと感じた。また、旅行をする機会が多くルーティンは崩れがちであったが旅行先でも体調を崩さないような食事を考えていた。

【気候】
冬は-20度まで下がるため、なかなか外に出られないこともあった。それに伴い大量の雪や日照時間によって不便が生じた期間が3か月ほど続いた。特に10時から15時の間のみ日が昇っているのがラトビアでの冬だったため、なるべく外に出て日光を浴びることを考えていた。日照時間の影響で、食欲が増し、睡眠時間の変更は余儀なくされた。ラトビアで最も適応が大変だったのは、日照時間だったと振り返って感じる。夏は、30℃近くまで暖かくなりかなり過ごしやすい。春、秋、冬の期間が長く肌寒い、寒い時期が非常に長いのがラトビアの特徴であった。

【文化の違い】
言語はラトビア語、人は静かでおとなしい人が多い。若い人は英語が堪能だが、多くの人がラトビア語かロシア語のみである。首都であるリガの中央駅や大きなお店でも英語が通じないことが多くある。私の場合、どちらの言語も話せる友人と仲が良かったため大きな問題にはならなかった。公共交通機関内は静かで深夜になっても安全な国であった。人々の言い合いや事件は遭遇しなかったことに加え、海外経験豊富な現地の友人も比較的平和だと教えてくれた。

【現地での生活環境・街並み等】
寮、クラスでできた友人と食事や旅行、パーティーに行くなど非常に充実した時間であった。ラトビアの祭りや伝統的なイベントに参加することができ、文化面でも楽しめた。私は、冬に寮で寮生と話ができたことが思い出に残っている。様々な話をすることで大きな学びを得た。リガの旧市街は世界遺産に登録されていることもあり、週末はにぎやかになったり、春から夏は観光客が増加する。外で日光浴をしている人や飲み会を行っている様子を見ることができる。

【今後の課題】
仕事が英語を利用した貿易関係になる予定であるため、引き続き英語の学習と海外への興味は持ち続けたい。また、留学全体を通して目標がより大きくなっていった。時間をともに過ごした友人たちの夢や目標は非常に大きなものであり、実際に実現しようとしている。そのような人たちと話すことで自分にもできるのではないかと錯覚し、実現しようと考えるようになった。仕事としては海外駐在を目指して働き、現地でトップのポジションをつかめる人材になっていきたい。友人たちとの連絡は続け、刺激をもらいながら目標に向かっていくことが今後の課題である。

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