静岡大学国際連携推進機構

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留学プログラム

交換留学

マラヤ大学(マレーシア)

留学期間 :2023年9月~2024年2月
学 部 等 :人文社会科学部

【授業】
ほとんどの授業が英語で行われます。留学生は所属する学部学科関係なく自由に授業をとることができます。ですが、各授業に留学生が受講できる人数制限が設けられており、自分の希望通り授業を組むことはかなり難しいです。履修登録期間が始まり次第留学生が一斉に登録をします。私は期間が始まると同時に登録を試みましたが、希望していたいくつかの授業はすでに枠が埋まっており登録することができませんでした。周りの留学生も同じようなもので、全く希望していない授業でも、定められている最低単位数をとるために登録しているような感じでした。留学生は平均3,4科目とっていた印象です。基本、1コマが3時間で3単位です。毎授業に参加してレポートやテストをこなせば単位は問題なくとれます。

【住居】
マラヤ大学内の寮、マラヤ大学が管轄している大学外の寮、自分でコンドミニアムを借りている人など様々でした。私はマラヤ大学内の寮に申し込み、無事受理されたので留学中引っ越しすることなく、寮に住みました。途中で引っ越しをする人も多かったです。寮はトイレとシャワーが一緒なので慣れるまではかなりつらかったです。もちろんほかの国の学生もそこに住んでいるので、清潔感、衛生観念の違いにも苦労しました。ですが、寮内でほかの留学生と仲良くなることもあり、授業がなくても普段から異国間交流ができるのは楽しかったですし、日本人同士ばかりで交流してしまうことを自然と防げてよかったと思います。また、大学内の寮に住むと、大学内のレストランで食費は抑えられ、スクールバス、ローカルバスが走っているので移動も便利でした。大学内の至る所に猫がいて幸せです。狂犬病ワクチンを信じて触りました。猿がよく寮に侵入します。ゴミ箱をあさって帰ります。

【食事】
私は1日に1,2食しかとらないので、大学内のレストランで安く済んだ日は1日150円程度で、出かけて外食をしたりして高くつくと1日2000円程度でした。街のレストランは日本とそこまで値段の差はありません。辛いものが日本より多いですし、現地の方の「辛くない」は信じてはいけません。日本人には辛いです。イスラム教が主流なので、豚肉は食べられないと思った方がいいです。自由に使える寮の冷蔵庫に豚肉関連のモノが入っていたことで、数日間キッチンが封鎖されました。マレーシアに進出している日本チェーン店(やよい軒やすき家)でも豚肉を扱う商品は販売されていないか、鶏肉に代用されていました。日本ほど自国の料理が主流ということがないように感じました。私はマレー料理があまり口に合わなかったので、多様な国のレストランがいたるところにあるのは助かりました。

    

【気候】
常夏です。10,11月あたりは雨期で毎日雨でした。日本では聞いたこともないような雷の音が響いていました。スコールもあるので折り畳み傘は必須です。湿気がすごいので除湿剤をもっていくとよいと思います。私はPCケース、何枚かの服、靴にカビが生えて捨てました。毎日半そでで過ごすのは気楽でした。イスラム教の女性は露出してはいけないので、ヒジャブをかぶり長袖長ズボン(スカート)で靴下ももちろん履いているので体温調節機能が優れているのかなと思いました。私は熱中症で倒れると思います。スポーツ時もその恰好だったので驚きました。

【文化の違い】
イスラム教の影響で大学内は、肩がでる服、膝上のズボンやスカート、シアー素材の服装は禁止されていました。(レストランに行く程度なら上記の服装の人もかなりいました。)1日に5回、アザーンというイスラム教徒へのお祈りの呼びかけ?が爆音で放送されます。1回目は早朝なのでこの放送で強制的に起きます。寮のチャットグループでこの放送について少しでも文句のようなものをいうと皆からものすごいお咎めをもらいます。軽い気持ちで宗教について口出しはしないのが無難だと思います。マレーシアで有名な3つのモスクや、イスラム美術館に行きました。こうした現地でしかふれられないもので宗教を感じるのもよいと思います。現地の方は私たちが日本人とわかると丁寧に接してくれます(笑)。

【現地での生活環境・街並み等】

公共交通機関もGRABというタクシーのようなものも発達しているのでどこにいくにも困りません。電車は1駅10円ほどです。GRABも十分安いのでよく使いました。日本では2000円ほどかかりそうなところ、400円程度です。大学から一番使うバスは20分に1本、電車は5分に1本ほどあります。静岡よりはるかに暮らしやすいです。ショッピングモールが至る所にあり、規模が大きいです。日本よりハイブランドが多く出店している印象でした。大学所在地が首都であるクアラルンプールだからとはいえ、マレーシアがこんなに発展しているとは知らずにとても驚きました。勢いのある国という感じです。店員の態度はとても人間らしいです。日本ではクレーム入れられること間違いなしです。中国人の友達に日本と違うところを聞かれて、店員の態度と答えたら、店員も人間なのだからと言われました。本当にその通りです。日本で働きたくなくなりました。

   

【今後の課題】
休学をして留学をすることができなくなったので留学期間中は留学届を静大に提出はしていますが、卒業時期が半年間延びるわけではないので静大での残り2年間は単位取得と就活に励んで同級生と一緒に卒業できるよう頑張ります。私は留学までの静大での1年半の間で留学を見越して多めに単位を取得しておくことをしなかったので、留学を考えている皆さんには人より少し多く、留学までに単位を取得しておくことをお勧めします。

大学の協定によって留学させてもらえることはとても貴重な体験ですし、大学生でなければできません。明確な理由や目的がなくても少しの興味があれば、ほかの国へ飛び込んでみましょう。
単なる旅行とは得られるものも全く違いますし、自分の成長を実感できると思います。

   

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