静岡大学国際連携推進機構

在学生
の方へ

留学プログラム

交換留学

ブラウンシュバイク工科大学(ドイツ)

留学期間 :2023年9月-2024年7月
学 部 等 :情報学部

【授業】
 授業はドイツ語、英語ともにあり、自分が秀でている言語で受けると良いと思います。授業は日本と似たような部分もありますが、ドイツだけでしか学べないことも沢山あります。私は英語がドイツ語よりできたため、英語を使って専門的な授業を受けたのですが、プレゼンテーションを英語で行ったり、レポートを英語で書かなければならなかったりしたのは印象に残っています。クラスメイトは自分より英語を上手く話し、大学で行う英語のレポートやプレゼンテーションより遥かにレベルが高いのでとても緊張しますが、この経験は誰にも負けない貴重な経験になったと思います。また日本の大学と比べて積極的に勉強するところが大学なので授業内容も内容も理解するのに時間がかかり大学にいたときはよく図書館にいました。
 専門的な授業だけではなくドイツ語の授業や英語の授業、フランス語の授業も取りました。フランス語の授業はフランス人やモロッコ人の友人がいたため勉強しましたが、初学者でありドイツ語で教わっても半分以上理解できなかった為、履修取り消しをしました。フランス語がB1レベル以上の人にはフランス語のみの授業となるのでぜひ挑戦して頂きたいです。語学クラスは基本的にフランス語、ドイツ語、英語などはA1~C2までクラスがあり、それ以外のアラビア語、日本語といったクラスはA2までのクラスがあります。もちろん全部のクラスがあるというわけではなくベトナム語、タイ語といった言語はありませんでした。先生はとても優しく、丁寧に隅々まで教えてくれるので学べることは多いです。しかし、1学期で詰め込む量が多く、真剣にやらないと普通に置いてかれます。日本と比べてできない人に合わせる文化は一切存在しない為できない人はとことんできなくなります。是非このような環境に身を置き触発されることをお勧めします。
【住居】
 住居は僕が知る中では4パターンあります。大学の隣の寮、北部の寮、南部の寮、もしくは外部のアパートに住むです。大学の隣の寮は大学のキャンパス内に徒歩約5分で行けるためとてもお勧めです。その分、家賃も高いのですが学食や図書館、スーパーやバス停、トラムからも近いので立地としては最高です。また金曜日限定で寮の裏にMonkey Islandというバーが空いており、学生に優しい値段設定となっているため、是非友人と訪れることをお勧めします。北部の寮はバスで大学のメインキャンパスから20分かかりますが、静かでいいところです。駅と反対側になり少し遠いですが、その分、家賃も安く学生も多く住んでいるため友達作りができることができると思います。実際私のフランス人の友人やアメリカ人の友人はそこに住んでいました。南部の寮はあまり詳しくはないのですが、バスで約20分かけて大学に行ける寮で少し街からはずれにある為、不便かなとは思います。駅からは近い場所にあります。最後に外部のアパートは寮とは違うため寮の住居サービスを通して外部のオーナーさんから部屋を借りることとなります。立地が良ければ大学のすぐそばやトラムの隣となりますが、最悪電車で通うこととなります。私は1か月だけSchandelahというブラウンシュバイクから13kmの街に住んでいましたが、電車は行き帰り1時間に一本、よくキャンセルになる、よく遅れると散々でした。おまけに街にパン屋しかなく限界のような生活を送りました。土曜日は終電が20時くらいということを知らずにバスで家の近くの町まで行き、4キロくらい歩いたのですが、町の外は真っ暗で足元も見えず地平線まで真っ暗という道を歩きました。もう二度と経験はしたくない思い出です。これを参考にしてぜひ住居をご検討ください。

Monkey Islandでゲームを楽しむフランス人たち

【食事】
 食事は基本的に外食ができず料理を作ることとなります。ここ3年で物価が急激に上がりドイツやフランスで学生の味方だったケバブも3~4ユーロから7~9ユーロと高騰しました。なので自炊をお勧めします。自炊はアジアンマーケットでご飯や日本食は買えるので日本と同じような食事はすることが出来ます。私はより安くするためパンを買ったり、タコスなどを作ったりしてました。肉は美味しいので肉屋で買ってみることをお勧めします。また水道水は飲めますが硬水なので注意してください。
【気候】
 基本的に雨がよく降り、冬はとても寒く、夏はそこまで暑くない気候です。服装はジーンズとTシャツで夏、秋は過ごすことができとても快適です。日本に帰ってきたとき、ドイツでは25度だったので38度でとても驚きました。また日本と比べて湿気が少ないのでその点も過ごしやすいです。しかし冬はとても厳しいです。12月の気温は平均-3度でよく雪が降りました。自分が体験した中では-8度まで下がってとても厳しい季節だなと感じました。地面がよく滑るので滑らない靴を履くことをお勧めします。
【文化の違い】
 文化の違いをあげるときりがないので特に他の留学生が気づかないような文化の違いをあげたいと思います。自分が驚いた文化として留学の意識の違いがあります。私の留学の意識はドイツの大学で自分の学校とは違う環境で様々な技術、経験を学び、他の文化も同様に尊重し学びたいと考えていましたが、他の国の留学生は助け合いながらドイツに自分たちのコミュニティを作り、就職を行うことを目的としている人がいて、コミュニティ以外の人を良く思わなかったりする人もいました。方向性は同じでも根底の意識というのは違ったりするのだろうかと考えました。またドイツの文化と日本の文化を比べるとやはり顕著に異なるのは仕事とプライベートに対する意識だと思います。平均年収は日本より少ないはずのドイツはなぜ幸せであるのか、不思議に思うことがあり、何度かドイツ人のお宅に伺ったことがある際に違いを考えてみたのですが、やはり日本と比べて仕事後のプライベートの時間の使い方が全く違うと思いました。日本人はプライベートでも仕事のことを考えており何よりも仕事が大事という考えが根強くあると思いました。ではドイツ人はというとプライベートを大切にするために仕事をするのであって、仕事のために身を削るのはありえないような風潮があります。その為、ストライキもよくあるし定時上がりはよくあります。プライベートをよりよく過ごすために家族との時間も大切にしますし、お金がなくてもないなりの生活をし、幸せに暮らしています。この考え方の違いが大きな違いだと思いました。まさに足るを知るものは富むという言葉がぴったりでした。

【現地での生活環境・街並み等】
 正直な話をすると日本と比べると便利なものが少ないしレストランも高いのでなかなか最初は慣れないと思います。日曜日はお店が全くやっていないし、電車は遅延するし、すぐキャンセルになるので不便に思うでしょう。そんな中でも慣れるとすばらしい生活であると気付くと思います。日本ではありえないようなきれいな街並みや週末のマーケット、公園のきれいさ。ブラウンシュバイクにはOkarという川が流れており、日曜日に散歩すると小鳥がさえずり、リフレッシュすることができると思います。自分をいかにその環境に適応できるかが問われると思います。

ドイツでハイキングをしたときの写真

【今後の課題】
私は大学4年で留学し、1年間ドイツにいました。ドイツ以外でもロンドンで1か月過ごしてUCLの学生と生活したり、ホステルでドイツや他の国の人と積極的に話したり、また時には失敗をして間違えた注文をしてしまったり、空港で一日を過ごすということもありました他にも誰も真似できないような経験を経て私は誰にも負けないかけがえのない経験を得たと思っています。この留学を経ての課題はこの経験を共有、発信することだと思っています。このような経験の中で私はこれからもこのような情報を共有し、自分のためだけではなく、他人のために役立てることができたらなと考えております。もしも私に質問等がある方がいらっしゃいましたら、是非お気軽に連絡してください。kamikmanabu28@gmail.comでお待ちしております。くだらない質問でも全く問題ないのでお力になればと思います。それでは。

語学クラスで一緒だった友人と撮った写真

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